「1位思考」を読んでの学び-圧倒的に成長するために大事なこと
本日は「1位思考-後発でも圧倒的速さで成長できるシンプルな習慣-」から得た学びを残していきます。
著者はアンカー・ジャパンの代表、猿渡歩さん。
アンカーといえば、モバイルバッテリーをはじめとしたガジェット類で聞いたことがある、愛用しているという方も多いのではないでしょうか。
私もモバイルバッテリーやコード類などを愛用している1人です。
アンカー・ジャパンの創業は2013年1月。初年度の売上約9億円から8年後の2021年には売上300億円を達成。
アンカーグループとして米国・日本・欧州をはじめとした世界100か国以上で展開するハードウェアメーカーとなり、モバイルバッテリーや充電器などで国内オンラインシェア1位を獲得しています。
このような成功を得ているアンカー・ジャパンですが、市場としては「3LOW」(Low Passion=消極的な購買姿勢、Low Recurring Rate=低いリピート率、Low Average Selling Price=低い平均販売価格)といわれる、極めて難しい領域。
そんな「難しい選択」をした中で、アンカー・ジャパンが勝ち続けている要素となっている猿渡さんの考えが詰まった一冊。
網羅的に紹介されているため、ビジネスパーソンとして成長したい方におすすめしたい。
全体最適の習慣
著者の猿渡さんが仕事で一番大事にされている考え方。
会社でも「個人よりもチーム、チームよりも会社全体を考えること」を常に伝えているという。
大きな組織にいるほど、個人の目標が明確に下りてくるため普段から意識していない人が多いかもしれないですが(私も以前はそうでした)
この考えを持っておくと、大きく成長できる。
一人ひとりが経営者の視点を持ち、「会社にとってベストな選択は何か」という視点を持つ。
常に木より森を見て、大局から判断すること。
日々の仕事に追われていると、つい目の前のことに集中してしまうため、改めて常に意識できるよう、残しておきたい。
1%にこだわる
アンカー・ジャパンの急成長は「特別なこと」をやってきたわけではなく、当たり前のことを積み上げてきたからだという。
だからこそ、再現性があり成長を続けている。
ここでいう1%とは、99%と100%の差。
「1%しか違わない」と思うのか、100%にこだわるかで結果が大きく変わる。
そして100%には2つの意味があり、「周囲から見て完璧な状態を目指すこと」と「自分なりの100%を目指すこと」が重要である。
お客様目線でやりきれるか
本書を読んで感じたのは、アンカーは徹底的なお客様目線を大事にされている会社だということ。
これは「周囲から見て完璧な状態を目指すこと」の一つ。
特に印象に残ったのは、「お客様がプロダクトもプレイスも選ぶべき」という考え方を大事にされており、公式サイトにamazonのリンクを貼っている。
利益率で考えると、公式サイト経由の方が会社にとってはメリットがある。
しかし「会員登録が面倒」だったり、「慣れているサイトで買いたい」というお客様にとって便利な状態になることまで考えられていることがわかります。
とても素敵な考え方で、結果的にファンが増えることに繋がっているのだと感じました。
そして他社がやらないようなことを徹底的にやりきることが「後発でも逆転ができる」差別化として大事なことだとわかります。
余白を作ることの重要さ
最後の章では「サボる習慣」として、生産性を上げるためには実はサボることが重要だということを述べられている。
これは正直意外な内容でしたし、圧倒的な成果を残されている方がこのようなことを書かれているのはなんだか気持ちが楽になる部分がありました。
もちろん、サボるというのはただ単にダラダラ過ごすという訳ではなく、普段頑張っている中で適度に休みを取ったり余白を作るということ。
サボると脳が適度にリフレッシュされるので、思考スピードが緩やかになり、物事の全体最適を考えやすくなる。
自分はなんのために仕事をしているのか、今やっている仕事によって、どのような目的に近づけるのか。
一度立ち止まって考えることも必要である。
目的がしっかりしていれば、そこに向かって継続的にコツコツと続けていけば成功に繋がっていく。
私はどちらかというとコツコツと努力をしていく中でできることを増やしていったので、とても響くことが多く、勇気づけられました。
「1位思考」を意識して、今後も学び続けることでできることを増やしていき、圧倒的な成果が出せるように頑張っていきたい。
自分には自信がない、でも圧倒的な成長をしていきたいと思う方にはぜひ読んでいただきたい一冊です。
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