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鉄サプリには「ヘム鉄」を選択する

こんにちは。お受験は栄養が9割、第一志望に合格する栄養療法カウンセラーのきーこです。
成長期のお子様に鉄サプリメントを検討中だと言う方に。
とっても大事なお知らせです。ぜひ、最後までお付き合いくださいね。

私達は「ヘム鉄」専用のエレベーターを持つ

人間は太古の昔から動物を狩り、その肉を食べてきました。

動物の肉しか食べ物がなかった時代には、動物性の微量の鉄分が人々の生存に不可欠な役割を果たしていました。鉄分を素早く吸収できなければ、獲物を追いかけることや長距離を走ること、その他の有酸素運動が難しくなってきます。

そのため、私たちの祖先は動物性の鉄分を効率的に吸収するために、
「ヘム鉄」専用の吸収ルート(例えるなら、専用エレベーター)を作ったのです。

つまり、レバーや牛肉に代表される「ヘム鉄」は、腸で吸収される際、
専用ルートを使って吸収されるのです。
それが私たち人間(動物)の吸収経路なんです。


植物性の鉄分(非ヘム鉄)は吸収率が低い理由

植物性の鉄分(非ヘム鉄)はなぜ、吸収率が低いのでしょうか?
それは、他のミネラル(野菜)の吸収経路と同じ経路を通るため、お互いがせめぎあい、吸収率が低くなるのです。

ほうれん草などの植物性の鉄が、動物性の鉄よりも吸収効率が低いのはこのためです。野菜から鉄を摂取する場合は、大量の野菜を食べる必要があるのです。

体に備わっている、「鉄の排出経路」

さらに私たちの体には素晴らしい機能があるのです。

それは鉄の排出経路です。

過剰になった鉄は腸の粘膜に取り込まれ、鉄を含んだ腸粘膜ごと切り離され、体の外に排出するのです。しかも、この機能は私たちが意識していなくても腸が勝手に判断し排出してくれるという優れた機能なんです。

鉄は「諸刃の剣」と例えられるように、とても優れたものでもあるのですが、害にもなり得るためのです。そのため、私たちの体は、鉄の排出機能をちゃんと持ち合わせたのですね。


この排出機能があるおかげで、私たちは鉄を食べ過ぎたとしても、過剰の心配がないのです。但し、この機能が働くのは、専用の吸収経路、正規の吸収ルートをたどった時だけなんです。

言い換えれば、私たちの体は、「専用のエレベーター」を通じて「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」を吸収するのが安全な吸収経路となるのです。


「キレート鉄」「フェロケル」には注意が必要!海外サプリ製品は要警戒

「キレート鉄」について

市場には様々な鉄のサプリメントがありますが、「キレート鉄」や「フェロケル」といった製品。これは、アミノ酸で鉄をカニの爪のように挟み込んだ形状の鉄なのです。

つまり、吸収経路が、鉄専用の経路とは全く違い、鉄だと思わずに身体はどんどん吸収し続けます。

しかも、鉄過剰になったときに働くはずの排出機能が働かないのです。
鉄が過剰でも、体はアミノ酸でキレート(挟みこまれている形)されているため、「鉄ではない」と判断しているため、さらに吸収し続けます。そのため、吐き気や、倦怠感、といったような不調がでるのです。そして、ついには病院を受診することになってしまいます。

その結果どうなるか?

長期の治療が必要になるかもしれないし、最悪の場合、肝臓が破綻し重篤な状態になる可能性もあるのです。


栄養補助として鉄サプリを選ぶ際は「ヘム鉄」と書かれたものがベスト

人間の体は、動物性の鉄分である「ヘム鉄」を最も吸収しやすいように進化し、また、ちゃんと排出機能も持ちました。

何度も言いますが、「鉄」が過剰になった場合は、腸が自動で感知し、排出してくれるのです。そのため、鉄過剰の心配はないのです。
これが私たちが持っている優れた調節機能でしたね。

大事なので、もう一度言います。この排出機能が働くのは、腸が鉄だと認識できる「ヘム鉄、非ヘム鉄」の形で吸収されたものに限ります。
なので、安全にサプリを選ぶなら、「ヘム鉄」もしくは、吸収率は低いですが、「非ヘム鉄」と、書かれたものを選ぶことが最も重要な要素となります。

知っておきたい!「フェリチン鉄」と「ヘム鉄」の違い

余談になりますが、私たちが肝臓にためているのは「貯蔵鉄」です。
血液検査では「フェリチン」として測定されます。
このフェリチンを効率よく増やすのは「ヘム鉄」です。

ネットでよく見かける『フェリチン鉄』という言葉は、「ヘム鉄」とは全く違うのでご注意ください。

『フェリチン鉄』が植物由来と書かれている場合、それは植物性の鉄、つまり『非ヘム鉄』となります。この鉄分は、タンパク質で包まれているため体内への吸収は良いとされていますが、包まれているタンパク質も鉄の重量に加算されている場合、実際よりも鉄が多く含まれているように誤認する可能性があるので、正しい見極めが必要になってきます。


専門家に相談を

鉄サプリメントを検討している方は、栄養療法の専門医や信頼できる栄養療法のカウンセラーに相談することをお勧めします。もちろん、私もお手伝いさせていただきますので、気軽にご連絡くださいね。


身体が変わる、元気になる。
すっきり起きられる栄養療法カウンセラーのきーこです。

鉄サプリについて栄養指導と組み合わせて丁寧にご説明いたします。

さらに、栄養療法には様々なアプローチがありますが、それらはあなたご自身に合っていますか?効率よく実践できているでしょうか?

お子様の健康を栄養療法でサポートしたいとお考えなら、栄養療法の専門知識を持つ私がサポーターとして、カウンセリングを通じて親御さんと協力し、お子様に合った実践可能な方法を見つけ出します。成長期のお子様に適した栄養療法について、一緒に探求していきましょう。

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保有資格

看護師
一般社団法人
オーソモレキュラー栄養医学研究所
オーソモレキュラーニュートリジョンプロフェッショナル
栄養療法カウンセラー
ウェルネスプラス認定アドバイザー


参考文献
鉄 - オーソモレキュラー栄養医学研究所 (orthomolecular.jp)

フェリチン鉄とは | アンチエイジング・プロ (a2-pro.co.jp)



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