会社のトップが変わる、その時私は…
2022年は私の会社にとって衝撃的な出来事がありました。
「トップの電撃交代」
電撃という言葉から皆様、どのような交代劇だったかというのはご想像にお任せいたします。
トップか変わると、経営方針なども変わる。私は前社長と密にやり取りをしながらデータ活用を含むデジタル推進を行っておりました。トップが変わってしまった…私の業務はどうなるのか?理解者は誰かいるのか?トップダウンどうする?と今までの当たり前のリニューアルを余儀なくされましたのでnoteに纏めながら振り返りたいと思います。
【本記事を読んでほしい人】
・経営者や取締役陣が電撃交代する経験がない人
・自分の立ち回りに悩んでいる人
・デジタル推進をする人
2022年2月中旬に電撃が走り始めた
ちょうどこの時期に新規顧客の獲得数が減少していると感じ、「弊社のWebサイトをもっと有効に活用できないものか」と感じていたのでMAツール「SATORI」の導入を考えていました。前社長にご意見を聞こうと思い社長室へ行くと、電撃が走り始めていることを教えられました。
「SATORI」の検討→決裁まで時間がかかると思った私は、上司であり現取締役の方に相談したら、当時の取締役の全員の決裁がとれればいいのでは?ということで全員に電話してOKを頂き、前社長に話をしたら「それならば」ということで導入することが出来ました。ある意味、ドサクサに紛れて導入をしたんです。なんとも、気持ちの悪い決裁…と思いつつ、現在はSATORIの利活用を必死に探る日々です。新社長からは「費用対効果が~」と言われていますが、「SATORI」がないと施策ができない!という方向性で行こうと思っております。
2022年5月に新社長就任へ
前社長は自分で所長会議用の資料をBIツールのMotionboardからダウンロードしてExcelで製作する、そこそこITに強い方。その資料にはもちろん、考えや方針など記載されています。ちなみに、弊社はオンプレ版Motionboardを使っています。
かたや、新社長は元々副社長であり、ITにはぶっちゃけ弱いグループラボの社長。当然、所長会議用の資料も作るわけがないんです。なので新社長からは「会議用の前社長のようなデータ作ってよ」の一言。
『データは、製作者の想いや意図があって、私が作ると違う意図になる可能性があります。こういうデータを見たい!こういう経営方針にしたい!というのを教えて頂ければ作りますよ』と話をしたのですが、まあ、ドタバタしているからそんな場合でないよねってなります。
私がMotionboard→Excelで作るのは面倒なので、MotionboardからExcelレポーティングとして出力できる「帳票出力オプション」の導入の決裁を仰ぎ見事導入、Excel内に経営陣の考えや方針を書き込んで配布するようにご提案しました。現在はこの仕組みが定着しつつあり何とかなった💦という感じです。※データについては前社長のを踏襲しつつ、私なりの分析手法を追加しております。
実はMotionboardの「帳票出力オプション」はあまり使わないだろうな~って思っていたのですが、後々大きな仕事をすることはまだ知る由もありません。
2022年8月に新社長と1on1
弊社の営業日報はサイボウズOfficeの掲示板機能で運用しています。一人に一つの掲示板を付与して1週間のうち2回最低アップしましょうというルールを作っています。
前社長は全員分の日報を見て、全員にシェアしたい内容は「社長の日報シェア」で共有していました。ん?この役割を誰がやるのか?
2022年8月に新社長が1on1しよう!と声をかけて下さったので、その時に日報について聞いてみました。すると「私は営業一人一人の日報までは見ない。見ても所長だけ」と… まあ、忙しいからね~。
営業一人一人も全員分の日報を見るのは大変、有益な情報をシェアする文化は残したいと思っていました。営業系の部長といった前社長の役割を担える方々にお願いしても、「前社長と同じことはできないし、前社長だからできたことなんだよね~」とキッパリ。
自分の調整力の無さ。無力感。案外自分自身の存在意義を考える時期突入。
とかく、ITツールによって形成された社内文化ってとても大事。社長交代で情報共有文化が無くなるのはアホらしい!って。そんな組織だったら、まず会社、去るよな、自分とまで思ったのです。やり切れることをやってからでないと分からないし、それでダメなら去ればいい。と思い出した結論は
「誰もやらんなら、俺やるわ」
行動しました。「社長の日報シェア」を「見てほしい日報シェア」に変更。
現在は、社歴の浅い社員が見てほしい日報シェアを参考に営業活動して下さったり、見てほしい日報シェアがあって助かるという社員からの声もいただいており、やってよかったと感じております。
このことがあってか、サイボウズさんからCybozu DaysとCybozu Circusにお声掛け頂き自社事例をお話しさせて頂くことができました。大きなイベントで自社事例をお話しするのは私の目標でもありますからね。サイボウズさんありがとうございます!
2022年10月から取締役陣と月1ミーティング
新社長からありがたいことに月に1回コミュニケーションを取ろうよと声をかけていただきました。直接取締役陣との意見交換できる場というのは正直ありがたいです。
このミーティングで営業が義歯の受注入力をするために1人1台タブレットを付与し始めており、その他の活用方法について考えることになりました。タブレットといえどパソコン。営業サイドからはMotionboardを使いたいという声を頂いたりしたのですが、社内VPN内にMotionboardサーバーがあるためタブレットから接続することができない状況です。そして、タブレットは社内VPNは接続させない社内方針がある。
そこで、「dejiren」を検討したのがこの頃でした。
dejirenを経由してMotionboardから情報を取得すれば、あたかもMotionboardと接続していることになるわけです。
「営業が顧客先に訪問した時、タブレットでdejirenを使ってMotionboardからデータを抽出する」というのがポイント→顧客にとって自分ごと化されたデータを営業が超絶レスポンスで出してくる、この体験を作ることができる!と考えたわけです。
顧客にとっての自分ごと化されたデータ:義歯の商材を変えると利益がどれだけ上がるか? 自費診療を増やすとどれだけ収益が増えるか?というものは作れる!
なので、従来のMotionboardに加えて上記のデータを5月に導入した「Motionboard帳票出力オプション」をフル活用して環境を構築しました。
そして、トライアル環境下で試用で使っていただいた営業の方々に今後も使いたいか?アンケートをとったところ83%の方が使いたい!と答えて下さっており、この結果を月1ミーティングで共有したところ、導入OKの決裁を得ることが出来ました。
思考のシフトチェンジの後押しはupdataDX22
ウイングアークさん主催のイベントupdataDX22でウイングアークCTOの島澤さんとfreeeのCTOの土佐さんのトークセッションにて以下の質問をしました。
すると島澤さんが「細かくいろんなことをインプットして顔色を伺う。ゴルフや飲みに連れて行けばいいのでは」という回答をして下さいました。この回答が自分にとって大きな後押しになったかと思います。だからこそ、月1ミーティングを大切にするべきなのかもと感じたんですよね。
2023年の私の立ち位置は…
2022年は自分の存在意義とは?この会社で活動する意味は?を模索していたと思います。(これから大殺界ですがね笑)
とはいえ、組織や業界のデジタル推進の中心となって動かしていくのは自分である自覚が芽生えたのかなと思っております。
弊社では顧客管理の仕組みが無いので kintone を使って実現できれば…そしてdejiren の活用促進を考える、そんな2023年になると考えております。
とはいえ、新社長や取締役陣は「上手く私たちを使ってくれ」と言っていただいているので、ここは存分に甘えたいと思います。そして、
自分のやりたいことー「笑顔を創る」活動ができる組織
今の会社はまだ自分のやりたいことが出来る環境であると思うので、組織も上手く活用していきたいと思います。