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藍の疑問からの私の本音。

藍を始めて4年。まだまだ疑問だらけだ。多くの人が言っていたり本に書いてあったりしても、自分でやってみて腑に落ちないと疑問がなくならない。

紅型染めはかれこれ30年程携わっているのだけれど、習ってきたことを鵜呑みにし過ぎて自分自身で勉強することや考えることがなさ過ぎたなと反省している。ここ最近は古典を見直して自分なりの紅型の解釈をしてみている。眠くなりつつ本を読み直したりもすると、昔はわからなかったことがよくわかったりもする。だけど、間違いなども発見する。

前の私なら本や雑誌に書いてあることは全て信じていたが、1つのことを深く知ると世の中にはこんなにも間違ったことやたいして調べていないことが溢れているんだなと気付いてしまった。

自分が見た範囲のことだけが書いてあったりして、ほかにもあるのになーと思ったりする。全部把握してから書くなんて無理とは思うが、有名な本は全てものすごく正しいことのように感じるから注意しないとなと思う。

本だけでなく、実際に教わったことにもハテナ?がつきまとう。教わったこと以外にも違うやり方や解釈がある。教わったことは教えた人の解釈なので、勉強し直すと自分と全然違うこともある。そしてその勉強や考えるということは一生続く。経験を積んでこそわかることもあって終わりがない。

一昔前と今とでは原材料の違いも気になる。原料にも疑問が湧き調べてみると作るものや定義の考えも変わってくる。

だから藍に関しても本で見たことは鵜呑みにしない。人から聞いたことは試してみて考える。自分が腑に落ちないと気持ち悪いし疑問は自分で実験してみたい。多くの人が同じことを言っていてもホントかなぁと思う疑り深い癖がついてしまった。

藍の色に関しては疑問が多い。琉球藍とタデ藍の色の違い。灰にした木の違いによる色の違い。発酵建とその他の藍建との色の違い。そんなもん本当にわかるのだろうか?ひとつの甕で染めていてもものすごい色の違いが出るからなぁ、区別つくかなぁ。あと、苛性ソーダを使ったことがないので使ってみたい。染めたあと洗うと茶色くでてくるのは本当に灰汁なのかわかると思う。発酵建と還元剤を入れたものの違いはあるのかも知りたくて少しやってみている。あーあやるほどに疑問湧いてくるから全部やってらんないなぁ。

わたしは藍を使って型染めしたいだけなので、藍を建てるということが目的ではない。ましてや藍の実験なんてわからないからやってるだけ。わからないことを知るのは楽しいんだけど、優先順位で言ったら2番。

本当は作品作りだけやりたい。藍と仲良くなって勘が養われたらカッコいいんじゃないかと思って付き合っているんだけど、始めたのが遅すぎてあまりにも時間が足りない。誰かがいい藍を用意してくれてそれを使うだけならどんなにいいだろう。長々と書いていたら結局そんな本音にいきついたなー。

 


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