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天才読書
昔々、一人の女の子が鴨川沿いをてくてく歩きながら呟いた。
「非凡でありたいなぁ。」
前を歩いていた男の子がゆっくりと振り返った。
「そういう事を言う時点で、平凡だと思うよ。本当に非凡な人は寧ろ『平凡でありたい』って言うんじゃないかな。」
彼女は黙った。そして、再び歩き出した彼の背中を蹴り飛ばしたい衝動と闘った。
この本では、イーロン・マスク、ジェフ・ベゾス、ビル・ゲイツという3人の天才の愛読書が紹介されている。
寝る間もないほど業務に忙殺されているであろう3人の凄まじい読書量に圧倒される。
マスクはSFに、ベゾスは経営に、ゲイツは哲学や自然科学に寄ってはいるものの、3人の愛読書の多くが重なっていて、何よりそこから得た知識を武器に、理想の未来を創ろうとする生き方が似ている。
天才は、読書で世界を変えるのだ。
娯楽にしかなっていない自分の読書を恥じた。
数だけ読んでもダメなのか。
そんな風に落ち込んでいた昨日の午後、食堂で会った友人が言った。
「そう言えばY先生があんたの事『あの人天才ですね!』って言ってたで😁」
私は目を瞬いた。自分がそうでない事は百も承知だけれど、憧れの呼称に胸が高鳴った(笑)
なんの天才だろう?まさか、失敗の天才⁈
それでもいいと思った。
「失敗を笑いに変える天才」とか、「読んだ本を独断と偏見に基づきヘンテコに紹介する天才」だと、なおいいのだけれど。
非凡でありたいと願った遠い昔の私に教えてあげたい。
『天才』は忘れた頃にやってくる。🤣
それに多分、天才じゃなくても、半径数メートルの世界なら変えられる。
そう信じて、今日も新しい本に手を伸ばす。😊
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