政府の少子化対策
あんたは少子化対策ってことについて考えることがあるかい?
岸田内閣が異次元の少子化対策とか言い出しているわけだけれども、その中でこんな話が出ているらしい。
ふむ。
出産すれば奨学金減免ときたか。
俺としては子どもが生まれることによって、その家庭が何らかしかの経済的メリットを得ることは大切だと思うんだ。
少子化対策としては特にね。
なんにしても、子育てにはいろいろなコストがかかるってのは現実問題としてあるわけだし、そのコストを嫌って子作りしない夫婦もいるだろうし、そもそも結婚するってことも経済的に難しいアベックもいるだろう。
#死語攻撃
そう考えると、出産に伴って得られる経済的メリットってのを国が用意するってことそのものは問題ないって思ったりもする。
がだ。
それと同時に「子どもを産む」ってことによってお金が動くってことに違和感も感じる。
俺たちは子どもを産む道具なのか?
そんな言葉が出てくる。
もしかしたら、女性はこの感覚を持つヒトも多いかもしれない。
今回は子どもを育てることに対する国に補助ってことについて考えてみる回だ。
ちっと、俺たちが求めている国の補助ってやつについて考えてみようぜ。
奨学金減免という「補助」
まず、俺が感じたのは「なんで奨学金なのよ」なんだよね。
日本という国が抱えている少子化問題ってのは、金持ちも貧乏なヒトも等しく抱えている問題じゃんか。
生まれた家が経済的に厳しくて奨学金を受けないと厳しいってケースもあるし、ある程度余裕のある家庭でなんとかできたってケースもあると思う。
だったら、その両方のケースで出生率を高める対策を練らんとダメじゃないの?って思うんだよね。
ざっくり、奨学金を受給している学生ってのは5割くらいらしい。
ザックリ言えば残り5割については、今回話題になっている奨学金減免って方式では少子化対策につながらないってわけだ。
まあ、そもそも5割のヒトが奨学金制度を使わないと学ぶことすら出来ないってのは日本の国力を削いでいるって思ったりもするけどね。
少子化の理由
まず大前提として、少子化が起きているのはなぜか?ってことを考えないといけないよな。
俺としてはこの間こんな事を書いてみた。
要するに可処分所得が少ない状態がある以上は子どもを増やすことなんて出来ないよねってことを書いたんだ。
その前提で考えると、国が子育て世帯を補助することは問題ないっていうか、そもそもやんなきゃいけないことだと思う。
たださ。
その補助の方法が「親の奨学金減免」ってのはめちゃくちゃ違和感があるんだよな。
単純な子ども手当の拡充にしない理由を想像する
子育てをするってことに対するハードルを下げるだけなら、シンプルに子ども手当を拡充することを考えればいいと思うんだ。
でも、そうじゃなくて親の奨学金減免って手段にしてみたいって思った政治家の意図はなんだろう?
出来るだけ政府支出を減らしたいってことなのか?
だって、奨学金を受けているヒトが5割だとすればだよ。
子どもを産んだ家族全部に対して経済的なケアをするよか絶対に費用が抑えられるもんな。
いや、どうなんだ?
日本の未来をどうしたいんだ。マジで。
国債を日銀に買いオペさせて、その資金で子ども手当を増やして、その政策を今後20年継続するって約束をするくらいのことをすれば、合計特殊出生率は向上するかもしれない。
それってやってみないとわからんやつじゃんか。
そう言う意見も普通にあると思う。
なんにしろ、医療技術の向上に伴って、乳幼児の命が失われてしまう率ってのは確実に少なくなっている。
それに対して、出産する母親のリスクってのは確実に残っている。
そこを考えると、女性が出産という経験をするのは命のリスクを抱えているってのは純然たる事実だ。
でもだ。
それでもだ。
政府が経済的支援をやってみない理由にはならん気がしないか?
なあ、あんたはどう思う?
政府が子育て世代をどうやって支援するのが正解なんだろうな?