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不完全を受け入れる価値
あんたもなんかのプロなんだと思うんだよね。
俺たちは「働く」ということを通じてなにかしらのプロになるじゃんか。
ところが、このプロになるって状態って結構ふわっとしてないか?
例えばあんたが学生時代にマクドナルドでバイトしてたとするじゃんか。
そのバイトで接客していたときに「スマイル」くださいって言われたら、あんたはマニュアルに沿ってきっちりスマイルすると思うんだよね。
でもそれってさ、マニュアルに従って行動しているってのが実態だとすると、プロの仕事なんだっけ?って問いかけられるとちーっと微妙な感覚が生じるよな。
今回はプロってものについて考えてみる回だ。
この変化し続ける世界で俺たちはプロで有り続けることが出来るのか?
ちっと付き合ってくれよな。
仕事をするヒトに俺たちが求めるもの
今回、俺がプロについて思いを馳せるきっかけをくれたnoteがある。
それがこれね。
西野亮廣エンタメ研究所を運営している株式会社NISHINOのインターン生で有名なまーちゃんこと蒔野真彩さんのnoteだ。
読んでみて思ったのが自分自身がスキルを持たずしても、リーダーは気持ちで引っ張ることが大事ってことなのかな。
それって多分真実で、俺が今まで関わってきたリーダーで尊敬するべきヒトはもれなくそう言う「リーダーのプロ」だった。
このヒトのために頑張ろうって思わせてくれるリーダーのもとで働くのはものすごい幸せなことだもんな。
で、そこでふと考える。
リーダーを支える事ができる「スキルをもって対応する役割」を担っているヒトはどうやってそのスキルを維持できるんだろうってさ。
俺たちは様々な仕事に支えられて生活を営んでいる。
そんな俺たちを支えてくれている仕事をするヒトに俺たちはどんな期待をしているのか?
きっとだけれども、その仕事がこなしてくれる結果を100%提供してくれることを望んでいるんだよな。
マクドナルドではスマイルくださいって言えばスマイルをもらえるって思って俺たちはマクドナルドに行くし、旅行での滞在先のホテルには完璧なアメニティにサービスを求めるよな。
この100%を求めちまうのは日本人の特徴らしいんだけれども、逆に言えばスキルをもって現場をまわすヒトはその100%に答えることを求められ続ける世界ってことだよな。
スキルをアップデートし続ける
ところが、今の世界を改めてみてみると、気づくことがある。
あまりにも変化のスピードが速いってことだ。
ちょっと見てみると2019年のITトレンドワードの一つに「ウェアラブルデバイス」ってのがある。
でも、今はあんまりウェアラブルデバイスについて思いをはせることってないよな。
こんなふうにありとあらゆるものがものすごいスピードで話題になっては陳腐化していく。
Google墓場ってサイト知っているかい?
Googleがかつて提供していたけれども、やめてしまったサービスを集めてくれているサイトなんだけれども、あのGoogleですら正しく未来を想定出来ないってことを俺たちに知らしてくれるよな。
こう言うふうに俺たちは時代の変化に対応するためにはトライ・アンド・エラーを繰り返すしかないわけだ。
でもそこに一つ問題が生じる。
俺たちがトライ・アンド・エラーをしているときにはプロとして対応することが出来ないってことだ。
なぜって?だって俺たちはプロに100%を求めてしまうんだもんよ。
トライ・アンド・エラーなんだから、100%を提供することは出来ない。
やってみてダメでしたって事を許容できなければ、俺たちは世界の変化についていくことが出来ないってわけだ。
実際、Googleを見れば分かるように、そのトライ・アンド・エラーで得られた経験値ってのは馬鹿にならない。
結果として100%を求めて提供されるサービスよりも80%でリリースされて改善し続けられるサービスのほうが価値が高くなるってわけだ。
その事実を踏まえた上で、俺たちは80%をプロとして提供する覚悟が必要ってことだよな。
なあ、あんたはどう思う?
俺たちは80%の品質を提供し提供され続けることをどうしたら納得できると思う?