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打合せの形の変化

あんたにも苦手意識を持っていることってあるかい?

俺の場合、まあ得意なことのほうが少ないわけだけれどさ。
それでも「これ苦手だなぁ」って思うことの一つに「スケジュール調整」ってのがある。

今でこそ、在宅勤務が前提になっているから、常にパソコンのスケジュールを開けておいて、社内のメンバーであれば俺の名前を知っていれば俺の予定ってのをすぐさま覗くことが出来て、本人と会話することなく打ち合わせの調整が出来る状況になってきているが、俺たちがワカゾーだった頃は社内どころか、部内のヒトのスケジュールをホワイトボードに書き込んでたんだぞ。

で、そこに聞いたこともない会社から「◯◯さんいますか?」って電話がかかってくるわけだ。

実に暴力的なコミュニケーションだよな。

電話ってさ、強制的に相手の時間を奪うツールじゃん。

で、その暴力を使わないと、相手の時間を獲得出来ないと言う、実に弱肉強食な時代だったわけだ。

※もちろんそう言う側面は今もあるところにはあると思う。
 当然、その必然性を前提としてだ。

ところがだ。
システム屋ってのは、相手とコミュニケーションしてなんぼっていう側面が少なからずある。

しかも、そのコミュニケーションの入口に電話によるアポってのが結構な確率で発生したりする。

もうさ、地獄なわけよ。
スケジュールと言うデジタルなはずのものを音声と言うアナログだけで決めるって行為がよ。

でも、今はだ。
お互いにデジタルでスケジュールを管理していて、なんならそのスケジュールを共有する基盤みたいなものも浸透しつつある。

今回は今と昔の会議の違いを振り返ってみる回だ。

まあ、オッサンの昔話に付き合ってくれよな。

そもそも会議に何人来るか正確に把握出来ない

地味に、これが一等しんどかった気がする。

システム屋の打合せってなると、実際の画面がどうなってんのか?
このボタン押すと何が起きるのか?
夜間バッチのインプットとなるデータは他システムから何時に来るのか?
それを受けて処理は何時間かかって、データバックアップはいつ取るのか?

そんなことを検討するってのを顧客に促さないといけない。
そのためには毎回2時間くらいの打合せのために裏表印刷で10枚程度の資料が必要になる。

そして、いつもやり取りしているシステム部の顧客だけじゃなくて、ほかシステムのシステム屋が同席したりする。

デカいプロジェクトだと30人で打合せとか、今考えると絶対に決着がつかない状況が出来上がるわけだ。

で、当然顧客社内でも力関係があるから、顧客の各部門のヒトが論理武装のために必要なヒトを急遽アサインして打合せに参加させることもある。

バッファ含めて50人分の資料を持参するとして、どんだけの工数を印刷に費やしたかわからんくらいだ。
しかもそれを持ってくんだぞ。
下手すりゃ朝一で。

そうなると、夜中までに資料をまとめ上げたとして、徹夜作業で印刷をして、翌朝打合せに臨むわけだ。

な?
ちっと尋常じゃないべ?

印刷を前提としない打合せ

で、時は経ち。

今やプロジェクターで写したり、そもそもリモートで打合せを実施するのが普通になりつつある。
もちろん顧客によっては対面で、「システム仕様」そのものと合わせて「その仕様を作ったヒト」を見極めようとするヒトもいるけれどね。

これは地味に革命だと思うんだよな。

印刷と言う時間と資源をめちゃくちゃ無駄にする行為を避けられる様になったんだから。

ただ、顧客の立場になると、ちと意味が違う様になってくる。
メモを取るコストがめちゃくちゃ上がっている気がするんだよな。

電子データに自分のメモを入れて、なおかつそれをチームメンバーと共有するのって、結構技がいるんだよね。
図のメモとか、めちゃくちゃムズいんだぜ?

しかも、それを打合せに持ってくることが出来るくらいのちっこいノートパソコンでやる必要があるわけだ。

なあ、あんたはどう思う?

今から来る未来は何が良くなって何が失われるんだろうな?

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