国民負担率という数字から感じる国の病
あんたも国民負担率って数字がえげつないことになっているってニュース見たかい?
2021年度の実績および見込みでの数字らしいけれども、税金と社会保障(年金とか)の数字と俺たちの所得を比較したのがこの国民負担率って数字らしい。
所得に対する割合ってわけだから、ざっくり給料の半分を国やら地方自治体に持ってかれてますぜって話だな。
五公五民とはよく言ったもんだ。
ってか五公五民って言葉を何十年ぶりに聞いたかって思ったよ。
今回は、今の状況での国民負担率が高水準で推移していることについて考えてみる回だ。
ちっと、真面目に政治のコト見とかないと生きていくのもしんどい世の中になっているって現実を眺めてみようぜ。
政府の支出のあり方について自民党は二分されている
まず現実として、第一党である自民党においても、政府の支出を税金などの収入の範囲に収めるべきかどうかについては意見が二分されているってのがある。
「財政健全化推進本部」と「財政政策検討本部」ってやつだ。
もともとあったのは財政健全化推進本部で、自民党の政調会長配下の組織だった。
ところが、この「健全化」ありきでの議論だと現実を見ることができないよねってんで、西田参議院議員を本部長として立ち上げたのが財政政策検討本部なわけだ。
その際に、財政健全化推進本部の方は一旦無くなったんだけれども、それじゃまずいでしょって意見が自民党内に根強い意見としてあったので、総裁直轄組織として改めて財政健全化推進本部ができたってことらしい。
今までは自民党にしろ民主党にしろ、財政健全化ありきでしか議論がなされていなかったことを考えると、結構エグい変化が起きているってことなんだろうね。
財政健全化がもたらす状況
で、この財政健全化ってのが実現すると、国民の貧困化が起きるらしい。
なぜって?
だって誰かの赤字は誰かの黒字ってのはお金をやり取りする上で避けようのない事実だからだね。
Aさんが1000円でBさんからものを買ったら、お金だけ見れば、Bさんは1000円の黒字。Aさんは1000円の赤字だもんな。
なので、政府が赤字を出してくれれば、その政府がお金を払う相手、つまり国民は黒字になる。
逆に政府が税金を取ることで黒字になれば、国民は赤字になる。
その前提でこの国民負担率が5割近いって状況を考えると、薄ら寒い気がしてしまうんだよな。
なんで政府は全力で日本国民を貧困化させようとしているんだろうってさ。
財政健全化の理由
そもそもそんなふうに国民を貧困化させる財政健全化ってのにどういう正当性があるって話になっているんだろう?
財務省のページを見てみるとこんなふうに書いてあった。
https://www.mof.go.jp/policy/budget/fiscal_condition/related_data/202007_02.pdf
いやいやいや、おかしくないか?
なんで財政赤字が続くと制度の持続可能性を確保できないのよ。
普通に政府債務残高は1980年と2021年で11.6倍にもなってるんだけれど、制度破綻してんだっけ?してないべ?
そもそも財務省が懸念している「制度」って何のことを言っているんだろう?
上の資料を眺めてみたけれども、読み取ることが出来なかった。
極めつけが「チェックが甘くなりやすい」って理由だ。
これってさ。
財務省が各省庁の内容をチェックできなくなるからやばいって言い切っているも同じだよな。
つまりは財務省という組織そのものが持っている権利欲ってわけだ。
そんなもののために日本国民は貧困化させられているってことになる。
なあ、あんたはどう思う?
俺たちは財務省という国の会計係に過ぎない組織からどうやれば日本の命運を取り戻すことが出来るんだろうか?