メンバーシップ用に立ち上げたシリーズものの序章部分です。
読みやすく目次と後鍵を含めてまとめてありますので、同じ様なシリーズを読んでっみたいヒトはぜひともご購入を!
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#自信喪失
[小説][バラッド]-序章-④
歌えないオッサンのバラッド
-序章-④
「わたしは、必要とされていないんです」
振り絞るような震える声で若い女性はそう言った。
か細いけれど、彼女なりに考えに考えてその言葉にたどり着いたんだろう。
明らかに絶望の色がその顔色に出ていた。
「学生時代は眼の前にある課題を淡々とこなしていれば、それで良かった。
でも、卒業論文とか学生時代の成果物を今読んでみると、何を当たり前のことをつらつら書いてい