2拠点生活のススメ|第355回|「正しい」の使い方
正しさは、時として人を傷つける。
90才になる父と話す度にいつも繰り返す同じグチに、もう何回も聞いたと正論で言い返し、怒らせてしまう。初めてみたいに相づちを打って聞いてあげればいいんだろうけど、どこかで間違ったことは言ってないと開き直る自分がいる。
そうした「正しさ」を盾に、鬱憤を晴らすかのように人を攻撃をするから炎上が起きる。正しいの使い方は、もっと慎重に相手を思いやる必要があるんでしょうね。
正しさは、すべてに優先するというわけでは無いということ・・・。
例えば、怪我で苦しんでいる恋人を乗せて病院へ向かうときに、制限速度を守って走るような人を私は信用できないし、友達にもなりたくない。
ただ正しいと言うだけの同調圧力に縛られてしまうと、正しさからはみ出る人たちを許せなくなる。それがいちばん恐い気がします。