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写真の話・本棚の写真集等を紹介。

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最近の記事

本棚05 ルイジ・ギッリ「Kodachlome」

2023年MACK社発行(オリジナルは1978年)。 ルイジ・ギッリの各シリーズの代表作を集めた写真集。 作家の作品を複数見たことがある人にはわかると思うが、テーマを掲げて制作される各シリーズはそれぞれ作風が異なる。しかしどれもカメラ的(写真的)視覚とその印象を特に意識している(複写・ミニチュア・有機的/無機的なグラフィックへの着目など)のが一貫して伝わる。

    • 機材01  iPad(ストラップ付)

      ipadはサブディスプレイとしても撮影現場で重宝するアイテムだが、私は料理の撮影で使用している。今回、やはりストラップが付いていた方が便利だと思い、ケースを新調した。 早速テストしてみた。 これまではipadを台において、フードさんが手元作業しやすいようにライブビュー画面を表示していた。しかし台上のスペースは限りがあるし、空中に吊るせたらなと思っていたのだ。まあスタンドなど架ける場所が必要にはなるが。今月から使用してみよう。

        • 本棚04 ALEX WEBB「The suffering of light」

          2011年、イギリスのThames & Hudson社より発行。 アレックス・ウェッブの作品は超身体的、同時多発的で皆が驚くような写真を撮っている。昔はどうやって撮っているのか見当がつかなかったが、最近は少しは推測ができるようなになってきた(合っているかはわからないが)。とはいえ、恐るべきセンスとアスリートのような身体性、瞬発力を感じる。大判で写真が見れるこの写真集は代表作も多く、痺れる。

        本棚05 ルイジ・ギッリ「Kodachlome」

          本棚03 森山大道「光と影」

          写真を解体し、果ての果てまで連れて行き無化してしまいたい、とまとめられた「写真よさようなら」から10年後の1982年発行。極端なハイライト、シャドーのコントラスト。後の作品でも見られる被写体、スタイルのようなものはこの作品集にもすでに散見される。氏はこの間にも「狩人」、「遠野物語」や自主制作の「記録」ほか書籍の連載物にも作品を発表し続けており、これらにも目を通すと作家の意識の変遷を辿ることができるだろう。

          本棚03 森山大道「光と影」

          本棚02  中野正貴「TOKYO NOBODY」

          2000年リトルモア社発行。 たしか購入時の帯には「誰も写っていないんです」と書かれていた。内容は都内各所で撮影された、誰も写っていない写真を集めた作品集。非常に有名な作品なのだが、私が購入したのはつい昨年。理由は、発売当時は「長時間露光+NDフィルターで撮影したんだろうな」などと勝手な認識をして買いそびれていた。しかしある時、何かのインタビューで全てその瞬間を狙って撮影した、ということを知り自分を恥じた、、 発売後20年の今見ると、とにかく非常に写真的な作品だと思う。何

          本棚02  中野正貴「TOKYO NOBODY」

          本棚01 森山大道「写真よさようなら」

          1972年写真評論社より発行。森山氏が「写真を解体しようとしたら自分が解体されてしまった」と述べた作品集。フィルムのスタート位置までの空シャッター、事件現場の記事の複写なども含まれており、写真における被写体の重要性の有無を改めて考えさせられる。「セレクトされなかった側」のカット中心。 中平卓馬氏との対談や全カットの被写体の解説なども掲載。画像は2019年 月曜社発行の大型本、2024年現在は同社から普及版としてミニサイズが出ている。

          本棚01 森山大道「写真よさようなら」