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上を向いたひまわり🌻

こんにちは。毎日暑い日が続きますね。
暑い夏の花と言えば、ひまわり🌻
今日はひまわりについてのお話をさせていただきます。

夏に咲く花ですので、もちろん日光が大好きな植物です。太陽に向かって花が咲く様子から、「憧れ」「情熱」「あなただけを見つめています」という花言葉もあります。『ひまわりは太陽の方向を向いて咲く』と言われていますが、それは太陽が好きだからというだけでなく、”オーキシン”という植物の成長を促す作用を持つ、植物ホルモンの影響が関係しています。

ひまわりは日光を浴びて成長するため、太陽の光が当たる部分と、光が当たらずに影になってしまう部分が発生します。光が当たらずに影になってしまった側の茎に、成長ホルモンのオーキシンが作用し、茎全体に光を当てようと成長速度を早めます。そのため通常のひまわりは、茎の先端が太陽に向かって屈曲し、前を向いているように花を咲かせます。

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レモネード

↑上はレモネードという八重のひまわりの写真です。花はまっすぐこちらを向いて咲き、横から見ると茎の先端が屈曲しているのがわかります。

サンリッチアップライトオレンジ、サンリッチアップライトフレッシュレモンなど、名前に『アップライト』とついているひまわりの品種を聞いたことがありませんか?この『アップライト(Upright)』というのは、直立・まっすぐ立つという意味で、上を向いて咲いているひまわりの品種のことなんです。お店に並んでいるひまわりの多くは、生産者さんが一生懸命品種改良をして作ってくれているんですよ。

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サンリッチアップライトオレンジ

↑こちらはサンリッチアップライトオレンジという品種のひまわり。左は正面から、右は横から撮った写真です。レモネードに比べて茎がまっすぐ伸びて、花が上を向いています。

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サンリッチアップライトオレンジとレモネードの比較

↑二つを比較するとレモネードの方が茎の先端が曲がっているのが分かります。

近年は背面がある花丈の長い花束よりも、ラウンド型のブーケタイプを好まれるお客樣が多いため、私たちはブーケを作る時、上から花を見て製作します。そのため、花初心者の人が、アップライト以外の前を向いたひまわりを使ってブーケを作るのは至難の技なんです。アップライトのひまわりは、真上を向いて咲いているため、ブーケやアレンジメントに入れるのにとても使いやすく、花屋の作業効率も上げてくれます。生産者さんの努力のおかげですね!

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サンリッチアップライトオレンジとレモネードを使った
ひまわりブーケ🌻