意外と知らない?!お手入れの時に使う花用語💐
インターネットでお花の手入れの仕方を調べたり、花屋でお手入れ方法を聞いたりすると、よく聞くけど意外と意味を知らない用語ってありませんか?
「水揚げ」や「水が下がる」など
『聞いた事はあるけど、実際どうやるの?』
『どういう意味だろう?』って思ったりしませんか?
今回はお花を手入れするのに知っておきたい、用語5つとその意味について紹介します💐
①水揚げ
水揚げとは、簡単に言えば切り花に水を吸わせることですが、花屋で言う水揚げには、導管に入った空気を抜いてあげたり、痛んだ部分をカットして、茎が水を吸収しやすくなるように手助けをする作業のことを呼びます。
上記の写真のように、水揚がりを良くする為に、紙で花を包んでたっぷりのお水に浸たします。お花屋さんで水揚げ中の花が新聞紙で包まれているのをよく見ませんか?この「花を紙で包む」のにはいくつか理由があるんです。
①葉っぱからの蒸散を防いで、水揚がりを良くするため。
②紙で巻いて水揚げすることで、水を吸った花をピンと真っ直ぐさせる為
③花を傷付けない為
②切り戻し
水を交換する際に、お水に浸っていた部分の茎をカットして、切り口を新鮮な状態に戻してあげるお花のお手入れにはとても重要な行為です。茎が腐ったり傷んでいると、水の中にバクテリアが発生しやすくなる為、切り戻しをして茎をきれいな状態に保つ事がとても大切です。
③水切り
茎の先端を水の中に浸して、水の中にで茎を切ることを『水切り』と呼びます。水切りをする一番の理由は、茎の道管に入った空気を追い出して、水だけを茎の導管に送り込む為です。
水切りの際に、茎の断面が斜めになるように切ることで、水を吸い上げる面が大きくなり、水が上がりやすくなります。
しおれてしまった花を回復させるのにも有効なので、元気がなくなってしまったお花は、紙でまっすぐになるようにきつめに巻いてから、水切りをして、数十分深水につけてあげましょう!
④水が下がる
水が下がるというのは、花が何らかの理由で水を吸い上げる力がなくなり、元気がなく、萎れたような状態になることを『水が下がる』または『水切れ』といいます。
茎が腐ったり痛んでいたら、その部分を「切り戻し」てあげましょう。その後で、新聞紙などの薄めの紙に巻いて「水切り」をして数十分深水に浸けることで復活してくれることもあります。
⑤湯揚げ
切り花の茎をお湯に浸けて導管の空気を抜き、深水につけることで一気に水を揚げる方法です。特に茎が細い小花や、水が下がりやすい花の水揚げに行います。
湯揚げ際はいくつか注意点もあるので、やり方も含めて説明していきます!
①花の部分と、残しておきたい葉はきちんと新聞などで巻き、湯気が直接当たらないようにする。
→湯気が花や葉の部分に当たると、蒸れや変色、シミなどが出てしまう原因になります。
②お湯は90〜100℃の熱湯を使います。
1. まずはお鍋などの底から2〜3cm程水を溜めて沸騰させます。
2. 火を止めて、沸騰したお湯に茎の先端を20
秒ほど浸けます。
※20秒と言いましたが、お湯に浸けた茎の断面から小さな気泡がぷくぷくと出てきます。これは茎の中の導管から空気が抜けている証拠なので、このぷくぷくが止まって、完全に空気が抜けたら水に浸ける合図だと覚えておいてください!
③ お湯から出したらすぐに深水に入れて、一気に水を導管に送り込みます。
※すぐに水に入れないと、空気に触れた断面からまた茎の導管に空気が入っていってしまうので、素早く水に浸けましょう!
おまけ!長持ちさせるポイント!
花を飾るとき、水の量に注意すると花持ちを良くさせる事が出来ます。深水に向いている花と浅水に向いている花があるので、迷った時はこちらのリストで確認してみてくださいね!
【水多めを好む花】
•バラ
•あじさい
•ライラック
•芍薬
•ワスレナグサ など
※茎が太く、葉がしっかりとついている花、水につけても茎が腐りにくい花材が向いています。
【水少なめが良い花】
•チューリップ
•ラナンキュラス
•ひまわり
•ガーベラ
•コスモス
•アネモネ など
※ 水が多いと茎が腐りやすくなったり、傷んでしまうので少なめの水に生けるのがおすすめです。球根系の花や、茎が柔らかい花、茎に産毛のような細かい毛が生えている花が当てはまります。
以上の点を踏まえてお花を手入れするとより一層花が長持ちし、飾るのが楽しくなります😊💐
私たちのお店では、市場から仕入れた花を店内で水揚げしてからお店に並べて販売していますので、疑問に思うことがあれば、お気軽にスタッフにお声がけください!
この季節は、可愛いお花がたくさん出回っています!お花を貰う機会も増えるので、たくさんお花を愛でてくださいね🌸