【セミナー参加】MaaS関連のセミナーに行きました。
こんにちは!梅雨っぽい天気になりました。渇水の心配の声があがる福岡にはありがたい雨です。
(もっとも、棘崎には雨はあまり必要ないですけどね)
MaaS(Mobility as a Service)とは
ところで…突然ですが、MaaSということばをご存じでしょうか。
『Mobility as a Service』、移動=mobility を(単なる場所から場所への移動手段でなく)サービスとして捉える概念で、
例えば、複数の交通手段(バスや電車、車)を一元的に利用(乗車・決済)するようなサービスなどがそれといえるようです。ITS(Intelligent Transport Systems:高度道路交通システム)という言葉がありますが、その中でこのMaaSも一つテーマとして出てきたりします。
国土交通省の資料内に定義の1つが挙げられていました。
☆上記は、国土交通省 国土交通政策研究所の機関紙「PRI Review」69号(2018年夏季)、の「MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)について」内の図です。
この、国としても本腰入れた取り組みが必要として力を入れている MaaSに関連した、貴重なお話を聴ける会が先日6/25にありました。
昨年(2018年)デンマークのコペンハーゲンで行われたITS世界会議での様子や最新情報を、この界隈に古くより携わられている、EMoBIAの浦様よりおききするセミナー『ITS世界会議2018コペンハーゲン視察で垣間見た 次世代モビリティ・サービスの動向について』。
MaaSのうらには様々なデータ、そして分析がありますよね。。。
大変興味がある内容だったので聴きにいきました!
Agenda
こんな内容でした(資料に記載のまま)。
1.ITS世界会議2018コペンハーゲン概要
2.その他(展示・デモ等、市内視察)
3.欧州のモビリティ関連事情
4.中国のモビリティ事情
5.MaaSをめぐる国内の主な動き
6.自動運転について
7.まとめ
8.モビリティ(これまでの取り組み事例)
9.一般社団法人EMoBIA事業紹介
普段がっつりMaaS関連の動向について追いかけていない身には、駆け足ながらも ひと通り、最新知ることができ、とてもありがたい1時間半となりました。
感想など
北欧(フィンランド)のMaaS「Whim」のような、既に運用されているサービスを他の国にも横展開をしようと積極的な動きがあるようですが、一方、日本は地域の単位で、『サービスとしてのモビリティ』をどう定義するのかが本当に多様に思えますし、(資料内にもありましたしお話にももちろんでましたが・・)ある企業が主体でMaaSを進めるとどうしてもコスト見合いになってしまうところが、 利用者側からみた真の(?)MaaSと呼べるサービス提供には難しい問題になるだろうなーと、月並みながら思いました。
「健康で文化的な最低限度の生活を営む」ために、「移動が自由にできること」 が必要なことであるなら、営利目的の企業でなくやはり(現状も主導はされていますが・・)国主導がもっと進むほうがよいですよね。。
でもまあ、そういう日本の地域の多様さを鑑みて進められているプロジェクトの一つが 話にも出ていたこちらのスマートモビリティチャレンジ、
だと思うので、先日(6月18日)採択された19地域の実証実験などは、動向を見守りつつ、何か実験中に利用できるサービスがありそうであれば利用しにいってみたいとも思う次第です。
(上記は http://www.mlit.go.jp/report/press/sogo12_hh_000150.html にあるPDF 先行モデル事業概要別紙1 内のものです。九州は採択されていなく残念。。
あと、浦様も仰ってましたが、国や企業で実証実験やWGはあるようですが、利用者側の意見を吸い上げ公表するようなWGは少ないのではないでしょうか…。もし利用者側のヒアリングもありそれが開示される実証実験があるならぜひ参加したいと感じました。
特に 興味深かった:『バレーパーキング実証実験』
感想とは別に、ただただ『未来キタ…』と思ったので。
自動運転の話に関連して 昨年の11月に行われたというこちら。
バレーパーキング とは、車の駐車場への入庫・逆に出庫を係員にやってもらうサービスで高級ホテルなどにはあるサービスですが、これを自動運転にて行うというものです。
自動運転により、人手不足の解消や人的な事故の減少が期待されている…というのは頭にありましたが、駐車場への駐車行為も自動にすることで効率のよい駐車ができるという良い点があるんですね。(ショッピングモールで、お店の入り口になるべく近いところに車を止めようと駐車場をうろうろしたことがある身にはなるほど!と思わされました)
このようなサービスの導入だけでも(だけ、とはいえ大変高度そうですが…)はやく進むとよいなと思いました。
さいごに
このMaaSにしてもその他のデータ活用が期待される領域(農業など)にしても、実際への落とし込みのところで関係各所が試行錯誤しているところだというのを日々感じます。難しいといいつつ進んでいるので、その先端を見逃さないよういろいろな領域に棘をアンテナのごとく立てて情報キャッチしてかねばと改めて思いました。