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バイトテロを防ぐために私が行っているアルバイトへの「永続的浸透による教育」について一連のことを包み隠さずお話します。

1年前にメディアで賑わった「バイトテロ」騒動

「バイトテロ」という言葉が2014年と2019年にメディアを賑わせました。
飲食店やコンビニで画像や動画でおふざけ(という範疇をゆうに超えている)の様子を写真・動画で撮影してネットにアップロード→拡散→炎上というのが、その一連の顛末だったわけですが、実際に騒動が起きた各企業は、その対応に追われました。

ある企業では、この撮影に関わったアルバイトを書類送検し、またある企業では、1年経った今もこのダメージを引きずっていて業績不振から抜け出せずにいます。

このバイトテロ問題の際、私は「現場に精通した専門家」として多くの新聞・テレビなどに出演しました。

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バイトテロ_バイキング

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アルバイトは会社の「心臓」に手が届く

この騒動から、ハッキリしたことがあります。
それは、現場で働くアルバイトが店や会社に対して、時に甚大なダメージを与えるくらいの影響力を有している、ということです。

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もし彼ら彼女らが、悪意をもって(あるいはライバル企業から悪意ある使命のもとで)アルバイトとして対象店舗へ潜入し、その勤務中に商品に毒物を盛ったらどうなるでしょうか?
言うまでもありません。「一発アウト!」です。

そういったシナリオのドラマのお話も話題になっています(こちらはあくまでもフィクションですが…)

飲食業のリスク(2011年に起きた死亡事故)

飲食店とは、来店したお客様の命を預かっているといっても過言ではない場所です。
2011年に起きた焼肉チェーンでの食中毒による死亡事故のことを食に関わる人たちは忘れるべきではありません。
当時、大問題へと発展しました(その後、会社は倒産)
この事故は、会社の食に関する意識の希薄さが生んだものというのが私の見解ですが、このように会社を一撃で終わらせるような事象をアルバイトは起こそう思えば簡単に起こせてしまうのです。
そういった警鐘(アラーム)として、冒頭にお伝えした「バイトテロ」騒動を捉えてみるとどうでしょう?

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むしろ、このアラームを正しく受け止められていなければ、きっと「非常に危険だ」ということに気づいていただけることでしょう。

アルバイトに秘められた可能性

もちろん、決してアルバイトが与える影響はマイナスに限ったものではありません。その影響はプラスへと大きく働く可能性も十分にあるのです。

現場に精通した「汗を流すコンサルタント」として、私はここに着目してきました。

なにより現場の最前線にいるアルバイトへ直接関与することができたほうが早く結果が出るのです。
現場の責任者である店長との関係は「パートナー」であり「相棒」(←こっちのほうがイメージがつくかもですね)です。

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こうして店長とタッグを組みながら、所属しているアルバイト全員を対象に教育し続けること(これを「永続的浸透による教育」と呼んでいます)で、そのレベルを徐々に「底上げ」していければ店長も楽になります。
もちろん結果が出てくれば、それが店長の自信にも繋がります。

「汗を流すコンサルティング」による成果

手前味噌ではありますが、私は2009年に独立をし、このような現場に軸足を置くという独自のスタイルでのコンサルティングによって、これまで約800店、15,000人以上のアルバイトに接しながら以下のような結果を残すことができました。

【主な店舗の実績】
6ヶ月で売上490万円→1000万超へと倍増(焼肉店)
7000件超の顧客リストで売上ベースが800万円へ倍増(RSとんかつ店)
1年間2,000枚のお礼状で540万円の売上アップ(和食店)
27日間で1000枚のアンケート取得(居酒屋)
【主な企業の実績】
年商7億の企業の年商が8000万円アップ(既存店のみ)
40期目で過去最高益(約1億円)を記録
1万件への訪問で820万円の売上アップ
8000枚のお礼状で520万円の売上アップ
年末のおせち販売で600個完売で1400万円の売上アップ
全店で1万枚のアンケートを取得して450万円の売上アップ

これらの実績は全て、店長と共にアルバイトへの永続的浸透による教育をしてきたことによって生まれた事例です。
近年では売上以前に「(そもそも)人がいない」という課題に直面している企業(店舗)も少なくありません。ただ、そこでも永続的浸透による教育によって、早期の結果を出すことができています。

アルバイト教育が困難な8つの理由

ここからは「アルバイトへの教育」に焦点をあてて話を進めています。
これだけの影響をもっている(つまり会社の命運を握っている)パート・アルバイトですが、その教育の難易度は社員や店長とは別物といってもよいくらいにレベルが高いと私は思っています。

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では具体的にどの辺が…?と思われた方もいるかと思いますので、ここでアルバイト教育の難しさにおける8つの要因を以下に挙げると…

【アルバイト教育が難しい8つの要因】
1⃣ 本業(学校・家庭)がある
2⃣ 社会人経験がない
3⃣ 全員を集めるのが大変
4⃣ 教える仕組みがない(せいぜいマニュアル)
5⃣ 仕事ぶりを評価する仕組みがない
6⃣ 過ごした時間は常に時給が発生する
7⃣ 急に辞められるリスクがある
8⃣ 店長の教える力量でバラつきがでる

これらがハードルとなり、会社の命運を握っている(生殺与奪権を有しているといっても間違いではない)パート・アルバイトスタッフへの教育は困難になっている、ーこれが現状です。

アルバイト教育まで辿り着けていない現状

しかし、先にお伝えしましたが多くの企業・店舗は、そもそも「教育以前の段階」で苦戦しているというのが実情ではないでしょうか?それは教育以前に「そもそも人がいない」という問題です。
これにより、多くの企業(店舗)は、常に求人し続けざるを得ない状態に陥っています。これに加えて最近は

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「働き方改革」に伴う労働時間の調整
これに付随した「営業時間の変更(短縮)」
上記を踏まえた上での売上・利益の確保

これらの対応に追われていて、パート・アルバイトへの教育まで辿り着けていないところがほとんど、というのが私の印象です。
アルバイト以前に店長・社員がいない、あるいは店長・社員がいても、その教育すらも(労働時間などのハードルによって)ままならない…
そんな状況に追われているのではないでしょうか?

アルバイト教育が店長・社員を楽にする!?

しかし、ここで私からちょっとこうお伝えさせてください。
もしかしたら「えっ!?」と首を傾げてしまうかもしれません。
しかし、これは私が実践していく中で気づいたことです。

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どうしても組織図から見れば、その教育すべき優先順位は「店長→社員」それができたら、最後に「アルバイト」といったように判断してしまいがちです。(もちろん幹部がいれば店長の前)

この固定概念を外してみてください。

つまり、アルバイト教育から着手してみたらどうなるでしょう?
(もちろん店長がいることが前提となりますが…)
するとどうなるか?
結果をお伝えしますと、店長(社員)が楽になるのです。
理由は簡単です。逆に現状において店長・社員の大きな負担となっているのが、現場でのアルバイト教育だからです。
多くの店長が、アルバイト教育に手を焼き、苦戦し、頭を抱えています。
その理由は先にお伝えした通りで、実際にアルバイト教育に着手しようにも先述した「8つの難題」が大きな障害となっているからです。

「永続的浸透」によるアルバイト教育

もし、この8つの難題を解除し、アルバイトへの教育ができるようになればどうなるでしょうか?
現場は、経営的な意思に従って動くようになります。
つまり売上はもちろん、人手不足の解消についても前向きかつ意欲的に取り組んでくれるようになるのです。
それを実現可能とするのが、これまでお伝えしてきた「永続的浸透による教育」です。私は、これを店長とタッグを組みながら、その店に所属する全アルバイトを対象に永続的におこない、そして先に挙げたような結果を出すことができています。

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このやり方を見出すまで、私自身いろいろと試行錯誤がありました。
たとえば、全員を集めた「研修会」や「勉強会」をしたこともありました。その内容についても研鑽を重ねました。
効果がなかったわけではありません。終了後に書いてもらったレポートには「刺激になった」「気づきがあった」といった言葉をもらいましたし、用紙一面(裏面まで)にビッシリと書かれたものを受け取ったこともありました。
さらには、その後の営業にも少なからず良い影響をもたらしたケースもありましたので。

研修・勉強会の限界(マンネリ化も)

ただ、いつしか元に戻ってしまうのです。
たとえば、結果が出る一歩手前のところまで来ていたのに、ピタッ!と、もとに戻ってしまうケースもあったのです。(なんとも勿体ない話です)
もちろん、そうなったら再び研修をやって「ネジを巻きなおせば良い」と思われた方もいることでしょう。
しかし、そうやって研修を続けていくと、今度はマンネリ化という問題が出てきます。ネジを巻きなおそうにも、徐々に「ネジが固くなっていく」のです。

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最初は目を輝かせ、新鮮味をもって学んでいてくれたアルバイトも次第に要領を得るようになっていきます。レポートは立派に書いてくれても、お店の営業に反映されるような意識・行動に変化が表れなくなります。
さらには先の8つの難題にあるように、本業で集まりを欠席するようなスタッフが出ると「私も!」「わたしも!」と次々と離脱者が増えていきます。
もちろん、そういった流れを堰き止めるべく、内容に様々な工夫も凝らしました。
それでもやはり、慣れてくると元に戻っていく…この繰り返し、という流れが変わることはありませんでした。
「結果を出してナンボ」という強い自負をもってコンサルをしている私にはこれが耐えられませんでした。
そして「どうしたら結果が継続するような状態が実現するのだろうか?」と思いを巡らせました。

そして考えに考え抜いた結果、「これが研修や勉強会による教育の限界」という結論に達しました。

永続的浸透による教育は「歯磨き」

そして研修や勉強会ではない、新たな教育手法を模索しました。
イメージは「歯磨き」です。
歯科医による検診が研修や勉強会とすれば、その検診の一方で毎日、習慣として行っている歯磨きのような感じで、少しずつでもコツコツと毎日学ぶ機会を設けたら良いのではないか?という発想に行き着きました。

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そして、それは今や誰もが持っている携帯電話に向けたメールを活用することで無理なく実現できるのではないか?

―ということで、私がコンサル先へ導入を始めたのが「スタッフメール」という仕組みでした。

「スタッフメール」の定義と効果

この「スタッフメール」は、次のように定義しています。

スタッフメールとは、店舗の日々の経営情報を勤務する社員・パート・アルバイトを含む全員へ送信するメールです。
スタッフメールは、立場や勤続期間に関係なく、全員が所属する店舗の経営を知ることで、仕事への「やりがい」「学び」「成長」といった「時給×時間以上の物」を得てもらうことを目的としています。

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そして、このスタッフメールですがコンサルの私ではなく、その店の店長が主導で実施してもらう点も、その大きな特徴の1つといえます。
このスタッフメールを続けるほどに店長の「教える能力」であり、「伝える力(ライティングスキル)」が高まれば、店長自身の仕事も「動く仕事」から「動かす仕事」へとステージアップできるのです。
この店長からのメールにコンサルである私からも返信を送ります。
(つまりアルバイトには1日に2通のメールが届きます)
これは、店長による現状の力(ライティングスキル)のバラつきを補完するためであり、さらには研修や勉強会、あるいは訪問の間の「つなぎ」の役割を果たすためでもあります。(点と点を繋ぐ「線」のイメージです)

また、このスタッフメールでは、文章だけでなく画像(写真)や動画、最近では音声(ラジオのようなイメージ)を配信するようなこともおこなっています。

全ての人に届く強力な「情報共有」効果

このような発信を1人も抜け漏れなく、全てのアルバイトに無理なく届けることができるという点がなにより大きいと感じています。

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また社長や幹部にも、このメールが届くため、本部にとっても数字では把握できない現場の現状把握も可能となります。
またこのスタッフメールによって

発信する側である店長の伝達負担は大きく軽減されますし、
勤務時間のバラつきによるスタッフによる情報差も格段に縮まります。
さらには店長がスタッフに伝えている内容が透明化されるため、現場の「ブラックボックス化」も防ぐことができます。

なにより繰り返しになってしまいますが、これによって「永続的浸透による教育」が実現されます。
お店が営業する以上、教育は永続的にセットになるわけです。
さらに店長の日々の成長を見守ることもできるのです。

まとめ

ここまでお読みいただきましてありがとうございます。
この永続的浸透による教育手法である「スタッフメール」こそ、冒頭に挙げたような数々の成果を生み出す根源となったのでした。

【主な店舗の実績】
6ヶ月で売上490万円→1000万超へと倍増(焼肉店)
7000件超の顧客リストで売上ベースが800万円へ倍増(RSとんかつ店)
1年間2,000枚のお礼状で540万円の売上アップ(和食店)
27日間で1000枚のアンケート取得(居酒屋)
【主な企業の実績】
年商7億の企業の年商が8000万円アップ(既存店のみ)
40期目で過去最高益(約1億円)を記録
1万件への訪問で820万円の売上アップ
8000枚のお礼状で520万円の売上アップ
年末のおせち販売で600個完売で1400万円の売上アップ
全店で1万枚のアンケートを取得して450万円の売上アップ

今も、取り組んでいる各店から日々、スタッフメールが届きます。
求人についても、毎日の永続的な呼びかけ・働きかけによる教育の成果もあって既存のアルバイトからの紹介も、もらえるような風土ができています。

なにより、現場でお客様の最前線で働いて、日々売上を作ってくれているパート・アルバイト、そして彼ら彼女らを率いる店長が、能力を高め、人と仕事とお金に恵まれた「豊かな人生」を歩んでもらえたらという願いが、今も私を衝き動かしています。

「会社のための現場」では経営はままなりません。
「現場があっての会社」だからです。

どうか、そんな信念をもって日々、現場と向き合っているということを心のどこかにでも留めていただけたら幸いです。

追伸:よろしければ…こちらもご覧ください。

最後に(お願いも…)

ここまでお付き合いいただきまして、本当にありがとうございましたっ!
もし可能でしたら、@Daiki_ShiraiwaというアカウントでTwitterをやってますので、今回の感想や、応援メッセージなどを聞かせていただけましたら、とても嬉しいですっ!

また、ここからは宣伝となります。

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なお、こちらをお読みいただいた方であれば、ご理解いただけたことと思いますが…その内容は

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的なものではありませんので、その点だけはご了承ください。

もし、少しでもご興味がありましたら、公式ホームページのお問い合わせか、TwitterのDM(ダイレクトメッセージ)にて気軽にご相談ください。

それでは、最後までお読みいただきまして、本当にありがとうございました。

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