タイ伝統医学การแพทย์แผนไทย
1年前タイに来た時の最初の依頼は、タイ伝統医学のクリニックのプロデュースを手伝って欲しいというもの。
1年かけてタイ現地で勉強したタイ伝統医学
タイには2種類の医師がいる
西洋医学の医師と伝統医学の医師。
英語では、Medical DoctorとTraditional Thai Medical Doctor。
西洋医学の医師は、日本の医師と同じ。
6年間の医学部を卒業した後、タイの医師国家試験に合格することで医師免許。
この後研修期間を経て、専門に進む。
タイ伝統医学の医師は、”伝統医学部”で4〜5年間の大学教育を受けた後、タイ伝統医学の専門機関が管理する国家試験を受ける。合格後、伝統医学の資格を取得。
そしてその後はタイ伝統医学医師も、専門に進むこともできる。ハーブの専門とか鍼専門とか。
9割が西洋医学の医師、数%が伝統医学医師。
タイ伝統医学の特徴
他の医学と比べたタイ伝統医学の特徴は、
エネルギーラインを整えること。
やり方は①外側から②内側から
①外側からエネルギーライン(センと呼ぶ)を整える方法
(Ⅰ)タイ古式マッサージ
(Ⅱ)蒸気療法
(Ⅲ)ハーブボール
(Ⅳ)カッピング療法
②内側からエネルギーラインを整える方法
(Ⅰ)サムンプライ
(Ⅱ)その他
①外側からエネルギーラインを整える方法
(Ⅰ)タイ古式マッサージ
現代のイメージするマッサージじゃなくて
治療法の一つとしてのmassage.
(Ⅱ)蒸気療法(ハーブサウナ)
レモングラスやウコン、バジルなど、多様なハーブを用いて全身を温める方法。日本のケープを羽織るよもぎ蒸しのイメージより、サウナでハーブの蒸気を発生させて全身で吸い込む感じ。
タイの産後ケアとしてもおすすめされることも多い。今の病院の横にもサウナ室が隣接されてる。
日本のよもぎ蒸しは韓国由来で全身というよりかは婦人科臓器をターゲットにした、よもぎを中心としたハーブ蒸し。
(Ⅲ)ハーブボール
ハーブを布で包んで、蒸して温めたものを体に押し当てる治療。温かいハーブの成分と蒸気が、体に吸収されることで筋肉をリラックスさせ、エネルギーラインを整える。
(Ⅳ)カッピング療法
背中や特定の体の部位にカップを吸着させて血流を促し、エネルギーのラインを改善する方法。
受けた体感としては、次の日ちょっと身体がスッキリ。気持ち良いマッサージを受けた翌日の感じ。
タイの人たちはうまく西洋医学と伝統医学を使い分ける。タイ人の友達家族は、少し疲れたら予防的に伝統医学の施術を受けているみたい。
②内側からエネルギーラインを整える方法
(Ⅰ)サムンプライ(สมุนไพร)
サムンプライとは、タイ語でハーブや薬草を意味する。使うハーブはとても多種多様。
レモングラス、ウコン、ジンジャー、バジル、ガランガルなど、数千種類のハーブが使われてる。それぞれが消化を助けたり、抗炎症作用を持ったり、体を温める効果などがあり、特定の症状に応じてクリニックでも処方される。
でもタイではクリニックだけじゃなくて、身の回りにサムンプライが日常的に使われている。
コンビニでも嗅ぐサムンプライ(ヤードム)が売られている。街の人もよく鼻に刺してる。👃
自然とそうやってタイの人はサムンプライを生活や食事に取り入れている。
タイの友達もいつも料理の時に庭に生えてる色んなハーブを混ぜてる。ちゃんと知識を持ってる。
タイのマーケットでもあらゆるハーブが混ざった料理がたくさん。
例えばトムヤムクン。レモングラス、カフィアライム、ガランガルなどのハーブをたくさん入れてあの風味を作ってる。
こてこての油で揚げたチキン以外は、タイ料理は基本ヘルシーでめっちゃ健康的。
バンコクは都会化してるから、あんまりわからないけど、少し離れるとオーガニックが当たり前。
それもほんとレベルが高い。
タイ伝統医学はどこから来た?
タイ伝統医学は、インドのアーユルヴェーダ、東洋医学、そして地元の民間療法や仏教の影響を受けながら、長い歴史の中で発展してきた。
じゃあ次はこのタイ伝統医学に影響を与えたアーユルヴェーダと東洋医学を調べよう
これをどんどん突き詰めると、【本当の健康がなになのか】わかってくる気がする。
世界中が何千年と受け継いできた医療。
それぞれの良いとこをかき集め中。