体温は下げないで!【内科専門医が解説🩺】
36.5〜37.0℃が身体にとっては理想体温!
理由1. 免疫細胞が活発になるのが37℃付近
36.5〜37.0℃の体温で免疫細胞(特にナチュラルキラー(NK)細胞やマクロファージ)が最も活発化。細菌やウイルスの除去能力が高い。💯
理由2.酵素の最適な活性温度も37℃付近
身体の酵素が一番よく働くのが37℃付近。
酵素が活性化してる、すなわち身体は代謝や解毒がスムーズにできるってこと。
理由3.エネルギーを作りやすい温度も37℃付近
身体の大部分のエネルギーを産生する場所、ミトコンドリア。このミトコンドリアがよく働くのが、これまた36.5〜37.0℃の範囲。
理由4.血流が良くなるのも37℃付近
36.5〜37.0℃の体温は、血流が適切に保たれる範囲とされている。血流が保たれていないと、身体中に酸素や栄養素が運ばれない。老廃物も回収できずに溜まって行く。
理由5.その他の伝統医学も同様
東洋医学でも、36.5〜37.0℃の体温は「気血の巡り」が整い、「陰陽のバランス」が取れるとされる温度。
現代人の平均体温は低下傾向
過去100年間で約0.3℃も平均体温は低下しているとも言われている。0.3℃も下がったら、免疫力や代謝も落ちてしまう。体温が下がっている理由は冷暖房の普及や化学繊維、ストレスによる自律神経の乱れなど要因は色々考えられる📍
たしかにおばあちゃんとかやたら厚着だったなあ。首にも足首も手首も、腹巻きも。それがやっぱり大切。
発熱も抑えすぎないで
最近では、解熱剤が手に入るし簡単に処方してもらえるしで、すぐに飲んでしまう人も多いかも。
でも発熱は、病原体と闘うための免疫反応の一環。37.5度以上になると免疫細胞が活性化され、細菌やウイルスを抑制するための「自然な防御機能」が強まってる🔥🧚🏼♀️
おすすめの解熱剤の使い方は以下。
▶︎軽度の発熱(37.5度~38.5度)の場合
解熱剤を使用せず、身体の自然な免疫反応を優先する方が良い。
▶︎高熱(39度以上)や+αの場合
39度以上。もしくは発熱のせいで脱水とか睡眠不足になってる場合は、解熱剤を使用体温を下げたら良いと思う◎
あとは子供も痙攣歴があるとかは話が別。
おじいちゃんおばあちゃんも熱で体力使っちゃいやすいし、わたしなら早めに使う。
解熱剤を使うまでは、寒気の程度とかも参考にしながら、上手に身体を温めたり冷やしたりするのが大切。(また今度書きます✍🏻)
体温を下げないためには
大前提に栄養が必須!
《体温維持に必要な栄養素》
女性なら鉄分は必須!
血流改善効果のあるビタミンE
ミトコンドリア機能を高めるマグネシウム など
他には入浴や足首手首を冷やさない
腸内環境を整えること
身体を温めるものを積極的に摂ること
体温低めって思ってる人。
それは相当免疫力も下がってる証拠。
できるだけ体温を上げるように、日々意識してみてください🩺📍。
おしまい。