展覧会レポ 百花繚乱
開館55周年記念特別展 -華麗なる花の世界-
山種美術館@恵比寿駅徒歩10分 -20210627まで
大人1300円 予約無しで入れます(6/13現在)
日本画専門の美術館、山種(ヤマタネ)美術館に行って来ました。今まで日本画に興味を持った事がない人も、絵が好き!花が好き!な人には、とにかくオススメです。
梅雨の合間にこの美術館で美しい花々をみれば、爽やかな気持ちになれるはずです!
(所用時間1〜2時間 *カフェメニューもステキでした+1時間)
身近な題材として愛される四季折々の草花。
日本画の技法で描かれた作品は、画家の好みや個性が発揮され、表現方法も様々です。
中には100年前に描かれたものもありましたが、今なお瑞々しく色鮮やかで魅了されます。今回はその中の、私好みの作品をいくつかをnoteします。
◇小林古径(こばやしこけい) 「菖蒲」
入ってすぐに目に入る大きな作品 ピンクや青のふんわり柔らかそうな花弁と明るく軽やかなグリーンの葉が美しい。華やかな壺と背景の濃淡グラデーションが落ち着きを感じさせます。
豪邸に住んでいたら玄関に掛けたい。
◇福田平八郎 「芥子花」
茎のカクカクとした曲がり方がユーモラスで、デザインしているようなリズミカルな花の姿がモダンで可愛らしく、楽しい気持ちになる。
お金持ちなら自室に飾って、眺めながらコーヒー飲みたい。
◇山口蓬春「梅雨晴」
まさに今!な紫陽花の花たち。湿度を感じる色の厚さが季節にピッタリ。お金持ちならダイニングに飾って、眺めながらサイゼリアのエスカルゴをUberして白ワインを飲みたい。
◇安原成美「雨後のほほ」
1984年生まれの安原さん 展示された作品の中でも最年少の作家さん。日本画の巨匠たちの作品と並べても、素晴らしい存在感を感じる。特に色使い、色の抜き方と銀の置き方が天才的。私がお金持ちならパトロンになりたい。
◇荒木十畝(あらきじっぽ)「四季花鳥」
春夏秋冬の4部作。こちらのみ撮影可
このnoteのトップ画像は、夏(玉樹芳艸)の一部。解説にも有りましたが、それぞれの季節の花が一同に咲く様子は、ユートピアにいる気分に。花って眺めているだけで人を幸せにするんだな、としみじみ思いました。
お金持ちなら、この絵を飾れる広さのリビングが有る別荘で、テニスをしたり、コーヒーをハンドドリップで淹れたり、アトリエで絵を描いたりしたい。。
この作品にも、美しい鳥が描かれていますが、草花と一緒に、鳥、虫、小鼠などコッソリ描かれているのを見つけるのも楽しい。お金持ちでも家に飾るのが難しい百花や絵巻は、いつまででも眺めて居られるし、こんな柄のワンピースがあったらステキだなーー。とか妄想が膨らみます。
他にも。川端龍子のドラマティックな「牡丹」と福田平八郎の妖艶な「牡丹」の見比べも楽しいです。子供の頃に見た少女漫画のドレスを思い出します。
一つ知っておきたい知識としては、日本画特有の画材として「絹本」と言うのが有りますが、西洋絵画ではキャンバスと言う布地に油絵具を載せますが、日本画では、紙の他に絹の布の上に絵を描くんですね。素材が透けるため、裏からも彩色出来て、表現の幅が広がるそうです。
◇カフェコーナー
老舗菓匠 菊家に特別発注したオリジナルメニューの和菓子が頂けます。
コンパクトなサイズの美術館ながら、所有する作品が素晴らしいので、充実感が有ります。次回の浮世絵・江戸絵画名品選も楽しそうです。
コロナ対策をきっちりされているので、気晴らしにいかがでしょうか?
近隣には、根津美術館、サントリー美術館、国立新美術館、ワタリウム美術館など、アートエリアをはしごしてみるのも良いかもしれません。
梅雨の晴れ間のアート補給に是非!
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