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頭痛治療でまずすべきこととは何か

おはようございます。頭痛を訴える患者さんは本当に多くいらっしゃいます。

noteの記事でも頭痛を話題にしている方が結構いますが、指摘したいのは、ほぼすべての頭痛治療においてまずすべきことは禁煙です。

肩こりや筋緊張性頭痛など、頭痛の治療とタバコに何の関係があるのかと思われるかもしれませんが、ちょっと考えればわかることです。

タバコには血管を狭窄させる作用があるため、血管が狭くなると血流が悪くなり、肩こりや頭痛を引き起こす原因となるのです。

例えば、冬場に肩こりがひどくなるのは、寒さによる血管収縮が原因で、痛みがなかなか取れないからです。
肩こりの治療に温湿布を使用するのも、結局はその部位の血流を改善させるためです。

話を禁煙に戻すと、頭痛治療において、特に肩こりから来る頭痛には、禁煙がマストです。
noteの記事を見てみましたが、ほとんどの方がタバコについて触れていないのは不思議に思います。
これは頭痛の管理について知識がない可能性や、本人が喫煙者であってそれを問題の一つとして書きたくないという心理が働いているのかもしれません。

実際、禁煙はほぼすべての現在の健康問題においてマイナス要因です。
私たち医療従事者が患者さんに喫煙しているか尋ねるのは一般的で、症状が少しでも改善するなら「タバコを止められますか?」と質問します。

ここで少しでもためらう方に対しては、申し訳ないですが、「この人はそんなに苦しんでいないんだな」と判断してしまいます。

信じられないかもしれませんが、タバコを止めることと症状が減ることを天秤において、タバコを続ける選択がなされるということは、その人が体調をそれほど重視していないという話になります。

わかりやすいですよね。本当に苦しんでいる場合で、画像検査などで特定の頭痛原因が見当たらない時は、必ず禁煙が必要になります。

ストレスから来る頭痛であっても、タバコはストレスを引き起こす原因でもありますから。


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とある地方都市の某外科医
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