【医師解説】マグネシウムで認知症予防
最近の研究によると、マグネシウムは認知症予防に効果的である可能性が示されています。
マグネシウムは体内で様々な役割を果たしており、点滴やサプリメントだけでなく、塗布クリームや入浴剤などでも使用されています。
この研究は、正常な認知能力を持った40歳以上の6000人のイギリス人を対象に行われました。その結果、1日に550mg以上のマグネシウムを摂取する人は350mg以下の人に比べて、55歳時点で脳の年齢が1歳若くなり、老化による脳の萎縮も少ないことがわかりました。
また、この効果は女性において特に強く、特に閉経後の女性では脳の老化が予防されるという結果が報告されました。
この研究は食事からのマグネシウム摂取が対象でしたが、より積極的な認知症予防の手段として、サプリメントや点滴でのマグネシウム補給も検討する価値があると言えます。
青山メディカルクリニック 院長 松澤 宗範
【参考文献】
Alateeq, K., Walsh, E.I. & Cherbuin, N. Dietary magnesium intake is related to larger brain volumes and lower white matter lesions with notable sex differences. Eur J Nutr, 2023
・院長プロフィール
総合内科、形成外科、美容皮膚科、美容外科。
がん診療に関しては10代の頃に母親を末期癌で亡くした経験と形成外科で癌術後の再建で患者様と日々関わることで、早期発見、予防医療の重要性を痛感し、がん検査や治療も行っている。
疾患の種類を問わず、アンチエイジングまで幅広い患者様に対応し、体の内側・外側ともに健康に綺麗にをモットーにしている。
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