コミュニケーションの現場
こんばんわ、森下(仮)です。
前回キシがコミュニケーションの設計について話してくれました。
医療の現場では全く知らない患者さんと重要な話をしなくてはなりません。
ときには生死に関わることもあります。
初めて会う患者さんと良好な関係をつくる、
いつも私が心がけていることについてお話したいと思います。
といっても「I message」と「You message」を使い分けているだけですが。。。
この2つはどう違うのかといのは調べてもらえるとすぐに出てくるのですが、要は「婉曲に伝えるか」「直接に伝えるか」の違いです。
ここで大切なのは順番と伝える仕草だと思っています。
喫煙歴が長くて慢性閉塞性肺疾患になっている方がいるとします。
ご本人はタバコをやめたくない。
このような人への基本的なアプローチには、you messageからのI messageで伝えています。
このまま吸い続けると呼吸困難となり苦しい思いをしますよ。
○○さんのこと心配だから言うんですよ、と。
出会ってすぐに言っても効果がない、しっかりと信頼関係を作ってから言うべきだ、という意見があることは重々承知しています。
ですが私のように急性期病院で勤務していると、次の機会があるかわかりません。のんびり待つことができないことも多々あります。
救急搬送された患者さんに向かって、上のセリフをなるべく一回で効果をもたせなければいけません。
所見を取る意味も込めてボディタッチをしたり、ご家族と同じ側に立って伝えたりと細かい仕草を交えて伝えています。
コミュニケーションは言葉だけではありません。
言葉だけで説得できないことを知っています。また合理的に行動することができないことも知っています。
情けない話かもしれませんが、私は「I message」と「You message」を使い分けて、さらに細かい仕草も交えて伝えるようにしています。
いろいろ試してみましたがこれがもっとも効果がありました。