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ゲームプランナーがシステムエンジニアに。人生において、ちょいメシこそが重要だと思った経緯と転職話

今回はこれまでキシが経験したことから、このちょいメシを食えるようになるところまでを説明したいと思います。転職や育成を経験してたどり着いた考えでもありますので、それを踏まえてしっかりと振り返りたいと思います。もし転職を考えられているのであれば、是非参考にしてください。

なお、過去のコラムにも書いていますがボク達はサラリーマンという立場を最大限に活かし、人生を楽しくすることが、ちょいメシプロジェクトの根本にあります。


1度目の就職の気付き(ゲームプランナー)

自分は(他社への)転職は1度しか経験していませんが、はじめは大手ゲーム会社でプランナーをしていました。

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ゲームプランナーの仕事は楽しく、周りの人たちも良い人も多く、転職して10年以上経っても変わらず付き合いがあります。

では、なぜそんな職場を離れたのか?いくつか理由がありますが、一つとしてゲームを作っているのが楽しくなさそうな人が一杯いたから。というのがあります。

もちろんものづくりは過酷です。楽しいなんて言ってられない状況があります。でも、終わったあとに「苦しかったけど楽しかったなぁ!」っていう空気が感じられなかったのです。

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なんだったら、「めんどくさいからやりたくない」「途中で変更に入るのはヤメてほしい」「終わったけどつまんないもん作ったな」という空気感を非常に感じました。

楽しいゲーム作ってるのに、本人たちが楽しそうじゃないって何なんだろう?っていう素朴な疑問に打ちひしがれました。

他にも理由があり転職することになるのですが、このときにはまだある重要な事に気づけていなかったのです。

2度目の職場の気付き(IT系SE)

転職先は大手システム会社のSE部門、これはゲーム業界のプランナーとあんまり違いは感じませんでした。

しかし、ここに入って一番驚いたのは「仕事がシステム化されている」「ついていくのに大変」「めっちゃ頭良い人いる」、最初は追いつくのに大変で、がむしゃらに業務をしていました。

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ボクは、システム化されたプロセスをちゃんとこなす業務が「楽しい」と感じることができました。今までクリエイティブな仕事をしてきたからこそ、そういう発想になれたのかもしれません。普通はシステム化された仕事ってつまんないですよね…(笑

2.X度目の職場の気付き(IT系SE)

ボクはいつも、困っているところに放り込まれるようになりました。サービスデザインの仕事をしていたのに、急にインフラ担当にされたり、方式も考え方も異なるチームに入れられたり。

そうして同じ社内なのに4つのチーム文化に触れることができました。そこで恐ろしいことに気づいてしまったのです…。

あぁ、こんなことを学生の時分から気づいていたら、ボクは大手ゲーム会社なんかに行っていなかったかもしれない…。と今でも思います。

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仕事はできるかできないかじゃない、するかしないかだった
システム化された仕事の弊害は、それをクリアできるようになったあと、彼らが急激に保守的になることです。できるのにやらない人が大量発生していました。リーダーの一番の仕事は彼らに仕事をさせることでした。
多くの人が仕事を楽しもうなんて思ってなかった
仕事をこなし給料を定額もらう。これが当たり前になってくると、評価に興味がない、作っているものに愛着がない状況になり、権利を主張する人ばかりになっていました。飲み会でも愚痴ばかりです。
成長する気もなかった
仕事の勉強するのは給料が出ているときだけという人。新しいチャレンジもしたくないので、結果的にボクが色々なところに飛ばされてきたわけです。エンプロイアビリティ(雇われ能力)の低下し居座る状態。自己成長も”楽しい”への一歩ですので、QoLの低下と無限ループ状態でした。
それって結局大企業病が引き起こしていた
大企業はシステム化・マニュアル化された業務に落とし込みます。評価制度などもそれを元に作られていますから、みんな最低限の仕事(コスパのいい仕事)しかしません。そんなもん楽しいわけないじゃん!という状態でした。

ボクはこれらの事実に気付いた時に、こんなの誰も幸せじゃないし、楽しくない。現状を変えたいと思いました。そして、自分でできる2つの手段を考えました。
・やりがい搾取でも何でも良いから、彼らに”楽しい”を与えたい
・若手に効率の良くやりがいを得られる方法を伝授したい

ちょいメシプロジェクトがこの活動の一環であると言えます。ボクは新入社員2年めから教育担当をしていましたが、今ではボクより年上の人のメンタリングをしながら、やる気を起こす毎日です。

これを読んでいただいているのは何歳の方でしょう?20代であれば本当にこの数年大事にしてください。

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3.0はあるのか?

正直なところ、ボクも良いおっさんなんで人のこと言えませんが、わからづやの年上の人と仕事するより、未来ある20代30代の人たちと切磋琢磨していった方が、日本の未来のためにも良いと思っています。

ひとまずボクは今の所で、「飲み会で愚痴ばっか言ってる」状態を「どうすれば楽しくなるか?話せる」状態に変える方法を考えていきたいと思っています。

実は、そういう声も時々聞かれるんですよ。年上の人から「今の仕事楽しいです」って。その日の夜はボクのちょいメシ日和ですね。


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