『医師の働き方大全』　　　　　　　　～医学生・研修医・転職を考えている先生方へ～

はじめに

Dr. LIONです。
私は、今まで国内外の数々の医師やMD持ちの研究者と関わり、医師免許を使う職業のメリットやデメリットを伺ってきました。
医師免許を取得した後のキャリアパスを考える参考になればと思い、このnoteの執筆を決意しました。
このnoteでは、それぞれの働き方の①解説②給与③メリット④デメリット⑤就活の際にチェックしておくべきポイントに分けて、かなり詳細に解説しています。
気になる方は是非ご一読いただき、人生に大きく関わる進路選択の参考にしていただけると幸いです。

予告編

下記のように実際に勤務したり詳しい話を聞いたりしたからこそ書ける、かなり実践的な内容を記載しています。就職や転職の際に必ず確認しておくべき「チェックポイント」にも力を入れて書いています。
就職後、転職後に後悔している先生方から多くのご相談を受けてきました。
悔いのない職場選びに是非役立てて下さい！

【以下予告編】

Ⅰ勤務医  ①大学病院の医局勤務 ◇チェックポイント部分

【以上予告編】

いかがでしょうか。
医学生の皆さんはまだ御存じないかもしれませんが、医師免許を取得すると以下のような職業を自由に選択できるようになります。
私も大学３年生の時にハーバード大学に留学し、ハーバード大学の研究室やMGH（Massachusetts General Hospital）、BW（Brigham and Women's Hospital）など世界的に有名な大学や病院で臨床医や研究者として活躍していらっしゃる先生方と現地で仲良くなり、医師免許の威力と選択肢の多さに対して感じた興奮と感動が今でも鮮明に残っています。

私の以前のポストですが、医師免許を取得するとこんなにも多くの職業に就くことができるようになります。

医師免許があると就ける職業
・勤務医（国内、海外）
・開業医（保険診療、自由診療）
・研究者（大学病院、製薬会社、研究所等）
・保健所長
・産業医（産業医大卒以外は講習が必要）
・保険会社の社医
・介護老人保健施設
・医系技官
・矯正医官
・バイト医（健診、脱毛、AGA等）
・オンライン診療

— Dr. LION (@tornadomart49) September 28, 2022

更に、以下の試験では一部または全部の試験が免除されたりと何かと優遇されます。

医師免許があると有利な資格

全ての試験が免除
・放射線取扱主任者（定期講習の受講は必要）
・作業環境測定士
・船舶衛生管理者
・食品衛生管理者、食品衛生責任者

一部の試験が免除
・労働衛生コンサルタント
・職業訓練指導員（臨床検査科）

受験資格が得られる
・東京都公害防止管理者

— Dr. LION (@tornadomart49) September 29, 2022

では、具体的に下記の働き方ごとに働き方ンお①解説②給与③メリット④デメリット⑤就活の際にチェックしておくべきポイントについてみていきましょう。

Ⅰ 勤務医

① 大学病院の医局勤務

大学病院では、患者の診療や手術を行う一方で、教育や研究にも携わります。医局の勤務医は、各専門分野における高度な知識や技術を磨くことができます。私は実際に大学病院で大学院生として勤務していた経験があるので、裏事情も含めて解説します。