食事があなたの体を守る

炎症に対する食事

さて、炎症ついては私のコラムでも何度も伝えていますので、みなさまも理解されてきたのではないかと思います。

現代の医療において、「炎症」が病気の潜在的な原因としてさまざまな専門領域で取り上げられる機会が非常に増えています。

皆さんは怪我をした際の足首の腫れや、皮膚の切り傷の周りの赤みなど、目に見える炎症をイメージするかもしれません。

しかし、高血圧、心臓病、認知症、糖尿病、さらには精神的健康問題までもが、体内の炎症の不均衡、特に細胞レベルでの炎症に関連していることが多くの研究で示されています。

今回は、みなさまが毎日体の中の炎症を放置し、病気になるか、

炎症を打ち消してくれる食事をきちんと摂って、あらゆる病気や老化の予防ができるか

それをお伝えしていきます。

炎症の役割

まず理解すべきことは、炎症にはポジティブな側面があるということです。

炎症は、体が病気や感染に対して自らを防御するための反応であり、感染を防ぎ、損傷を修復する役割を果たします。

しかし、慢性的な炎症が発生すると、それはさまざまな病気の発症に寄与します。

慢性炎症は、免疫系が過剰に活性化し、誤って体自身の組織を攻撃してしまうことによって生じます。

このような慢性炎症は、自己免疫疾患やその他の慢性疾患のリスクを高める重要な要因とされています。

この点で、食事は極めて大きな影響力を持っています。
何を食べるかが、体内の炎症を促進するか、あるいは抑制するかを決定します。