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動ける人と動けない人の違い-行動力の本質を知ろう-
「自信がなくていつもやる前に諦めてしまう」
「今回はやると決めたのにまた挫折してしまった。。」
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私たちの周りには、
同じ環境にいながら、
圧倒的な結果を出す人とそうでない人が存在します。
しかしその差は才能でも、運でもありません。
行動できるか否かの違いです。
ではなぜ同じ状況でも行動できる人と、
できない人が生まれるのでしょうか。
私が考えるその本質的な理由は、人間の脳が「得られるメリット」よりも「失うデメリット」に強く反応する特性を持っているからです。
多くの自己啓発本は「目標を持て」「強い意志を持て」と説きます。
しかし、それだけで人は動けるようになるのでしょうか。
現実はそう単純ではありません。
むしろ、そういった精神論が、行動できない人をより追い詰めてしまうことすらあります。
この記事では、行動科学とデータに基づいて、人が動けない本質的な理由と、その解決策を提示します。
どうも、今まで1000回以上挫折を繰り返してきたつばさです。
今でこそ毎日習慣的に副業に取り組めていますが、昔は全然上手くいかず途中で諦めてばかりでした。
「今回こそはやり切るぞ!!」
Youtubeで見た成功者の言葉に触発され、熱意に満ちて目標をノートに書き出す。
具体的なアクションプランまで決めたのに、次の日には布団の中でスマートフォンをスクロール。そして3ヶ月後、新しい目標だけが増えた達成できなかった目標のノートが、部屋の片隅で埃を被っている...。
何度も何度もこんなことを繰り返し。
「ああ、多分僕には無理なんだ。」
とこれまで幾度となく挫折をして来ました。
しかし、あることに気づいてから脳の仕組みがわかったというか、本質に気づいてしまい、そこからとにかく劇的に動ける人になっていきました。
周りからもそんな頑張り屋だったっけと言われるまでにも変わっていきました。
この記事では、そんなサボり魔な僕でも習慣化をすることができた手法を皆さんに共有したいと思い執筆いたしました。
具体的なワークも入れてあるので、実践してみてほしいです!
では、ここからはちょっぴり真面目モードでお届けします笑
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今回、特に注目したいのが「デメリット思考」の活用です。
人間の脳は、得られる利益よりも、失う可能性のある損失に対して敏感に反応します。
この特性を理解し、活用することで、誰でも行動できるようになる
と思っています。
例えば、ある実験では、1万円を得る喜びと1万円を失う痛みを比較したとき、失う痛みの方が約2.5倍強く感じられることが分かっています。
つまり、人は「メリットを得る」よりも「デメリットを避ける」ために動く生き物なのです。
この記事を読み進めるにあたって、まずはこの「人間の本質」を理解することから始めましょう。
そして、あなたの中にある「行動できない理由」を、言語化して「行動できる理由」を見つけていきましょう。
本記事の内容を実践することで、あなたは「なぜ今まで動けなかったのか」を理解し、そして「どうすれば動けるようになるのか」の具体的な方法を手に入れることができます。
では、まずなぜ人が動けないのかについて理解していきましょう。
なぜ人は動けないのか
人が動けない最大の理由は、「メリットが見えない」ことです。
例えば、「1000回ボタンを押したら1万円もらえる」と言われれば、多くの人は即座に行動を開始するでしょう。なぜなら、行動と結果の関係が明確だからです。 しかし、現実の多くの場面では、このような明確な関係性は見えづらくなっています。
「毎日勉強する」「運動を始める」「新しいスキルを身につける」。
これらの行動が将来もたらすメリットは、具体的にイメージすることが困難です。そして、そのメリットがはっきりと見えないため、人は動けなくなってしまうのです。
調べるとこれは、
・現在バイアス
・確実性バイアス
という二つのバイアスが働いているようです。
Tips💡バイアスとは・・・?
心理学におけるバイアスとは、経験や固定観念、先入観に基づいて、客観的な判断ができない心理現象です。
人間の脳は「現在バイアス」という特性を持っています。今すぐ得られる小さな快感と、将来得られる大きな報酬を比較した場合、脳は前者を選びがちなのです。
例えば、スマートフォンでSNSをチェックする快感は即座に得られますが、勉強や運動の効果は長期的にしか実感できません。そのため、頭では「やらなければいけない」と分かっていても、つい目の前の快感を選んでしまうのです。
また、過去の失敗体験も行動を妨げる要因となっています。「前回も失敗したから」「どうせ続かないだろう」という思考が、行動を始める前から足かせとなります。
また「確実性バイアス」とは、確実な小さな利益と、不確実な大きな利益が比較された場合、確実な方を選ぶ傾向のことです。
例えば、「今日テレビを見れば確実に楽しめる」のに対し、「今日勉強しても成果が出るかわからない」という不確実性があると、人は前者を選びがちです。
このように、人が動けない理由を分解していくと、以下の3つに集約されます:
メリットが不明確
即時的な快感の誘惑
失敗への不安
これらの要因は、私たちの脳に組み込まれた本能的な反応であり、意志の力だけでは克服が困難です。
しかし、ここで重要なのは、これらはすべて「メリット視点」での話だということです。つまり、「何かを得ようとする」視点での分析なのです。
では、視点を変えて「デメリット」から考えてみるとどうでしょうか。
ここからは人が動く本質的な理由として、このデメリット思考の重要性について詳しく解説していきます。
人が動く本質的な理由
私たちの脳には「損失回避性向」という特性があります。これは、同じ価値のものでも、得るよりも失うことを嫌う傾向のことです。
人は「メリットを得る」よりも「デメリットを避ける」ために動く生き物です。
例えば、「運動不足で健康を損なう」「このままでは収入が減る」「競争に負けて取り残される」といった危機感は、人を強く動機付けます。
これは進化の過程で培われた本能的な反応です。原始時代、獲物を逃すことよりも、捕食者に襲われることの方が生存に関わる重大な問題でした。そのため、私たちの脳は「損失を避ける」ことに敏感になるよう設計されているのです。
現代社会においても、この特性は変わっていません。むしろ、情報社会の進展により、「取り残される不安」「機会損失への恐れ」は以前より強まっているかもしれません。
では、具体的にどのような「デメリット」が人を動かすのでしょうか。
以下の3つに
🔸経済的損失
収入の減少
資産価値の低下
キャリアの停滞
🔸社会的損失
評価の低下
人間関係の悪化
競争での敗北
🔸健康上の損失
体力の低下
病気のリスク
寿命への影響
これらの「失うかもしれないもの」は、「得られるかもしれないもの」よりも強く人を動機付けます。
実際私が副業をしている理由も、経済的損失からの要素が大きく将来に対する漠然とした不安があるからです。
ちなみに今私が一番力を入れている副業はこれです👇
他にも例えば、「英語を勉強すれば収入が上がるかもしれない」という期待よりも、「英語ができないために昇進の機会を失うかもしれない」という不安の方が、多くの人の行動を促します。
また、「運動を始めれば健康になれる」という期待よりも、「運動不足で健康を害するかもしれない」という危機感の方が、人を動かす力が強いのです。
このように、デメリットを具体的にイメージすることで、行動を起こすモチベーションは大きく高まります。
またここで重要なのは、現状維持が実は最大のリスクであることに気づくことです。
何もしないことは「安全」なように見えて、実は最もリスクの高い選択かもしれません。
変化の激しい現代社会では、立ち止まることは実質的な後退を意味します。技術は進歩し、競争は激化し、求められるスキルは変化し続けています。
この章で理解してほしいのは、「デメリット思考」は決してネガティブな考え方ではないということです。
むしろ、人間の本質的な特性を理解し、それを活用する合理的なアプローチなのです。
実践的な行動術
それでは、デメリット思考を活用した具体的な行動術を解説します。
ここからはワーク形式です。
以下8STEPで行動できる人を作っていきます。
メモなどを用意して今日から実践して見てください。
1. デメリットの可視化
まず重要なのは、「行動しないデメリット」を具体的に数値化することです。
例:英語学習を先延ばしした場合
昇進機会の損失:年収300万円の差
海外転職の機会損失:年収1000万円以上の可能性
グローバル案件からの除外:キャリアの限定化
漠然とした不安は人を動かす力が弱いですが、具体的な数字で表された損失は強い動機付けとなります。例えば「英語ができないと不利」という認識は行動を生みませんが、「英語力不足で年収300万円の損失」という具体的な数字は危機感を生み、行動のきっかけとなります。デメリットを数値化することで、脳は損失を現実的な脅威として認識し、回避行動を起こすのです。
2. 時間軸での損失計算
現状維持による損失を時間軸で計算します。
例:投資を始めない場合
1年後の機会損失:10万円(利回り5%として)
5年後の機会損失:60万円
10年後の機会損失:150万円
人は目の前の損失には敏感ですが、将来の損失は軽視しがちです。しかし、時間軸で損失を可視化すると、その深刻さが明確になります。「今日の1万円の損失」より「10年後の100万円の損失」の方が重大なはずですが、多くの人は前者を重視してしまいます。時間軸での計算は、この認知バイアスを克服する効果があります。
3. 小さな一歩の設計
行動のハードルを下げることが重要です。
具体的な方法:
5分ルール:まず5分だけ始める
1ページルール:1ページだけ読む
ミニマムゴール:1日1問だけ解く
大きな目標は時に麻痺効果を生み、行動を阻害します。「1000ページ読む」より「1ページ読む」の方が、はるかに始めやすいのです。小さな目標は、成功体験を積み重ねやすく、その達成感が次の行動への動機付けとなります。また、小さな一歩は失敗のリスクも小さく、心理的安全性を確保できます。
4. 進捗の可視化
行動の継続には、進捗の可視化が効果的です。
ポイント:
毎日のチェックリスト作成
週単位での振り返り
月次での成果測定
人間の脳は、目に見える進歩に強く反応します。進捗の可視化は、現状維持による「見えない損失」を「見える損失」に変換する効果があります。例えば、継続日数や達成度を記録することで、行動を中断することへの心理的抵抗が生まれ、継続のモチベーションが高まります。
5. 環境デザイン
行動を阻害する要因を排除します。
具体例:
スマートフォンを別室に置く
運動着を目につく場所に用意
作業専用スペースの確保
意志力は有限であり、環境からの誘惑と常に戦うのは非効率です。むしろ、誘惑そのものを排除する環境を作ることで、意志力の消耗を防ぎ、行動を維持できます。また、望ましい行動のトリガーを設置することで、自然と行動が始まる仕組みを作ることができます。
6. 失敗の再定義
失敗をポジティブに捉え直します。
考え方:
失敗=学習機会
挫折=フィードバック
遅れ=気づきのチャンス
失敗を恐れすぎると、行動そのものが止まってしまいます。しかし、失敗を「学びの機会」と再定義することで、その心理的負担を軽減できます。また、失敗から得られるフィードバックは、次の行動をより効果的にするための貴重な情報源となります。
7. コミュニティの活用
周囲の目を味方につけます。
方法:
目標の公言
進捗の共有
仲間との約束
人は社会的動物であり、他者の目は強力な行動の動機付けとなります。また、同じ目標を持つ仲間の存在は、「取り残される」というデメリットを意識させ、行動を促進します。さらに、進捗の共有は社会的な約束となり、行動の継続性を高める効果があります。
8. 習慣化のための仕組み
最後に行動を自動化していきます。
具体策:
同じ時間帯での実施
既存の習慣への紐付け
障害の事前排除
意志力に頼った行動は長続きしません。しかし、行動を習慣化することで、意志力を使わずとも自動的に実行できるようになります。習慣化には約66日かかると言われていますが、一度形成された習慣は、行動の持続可能性を大きく高めます。
最後に
皆さんここまでお疲れ様でした!!
私たちの脳は、「メリットを得る」よりも「デメリットを避ける」ために動くことを理解いただけたかと思います。そしてこの特性を利用することで誰でも行動できるようになります。
重要なのは、行動しないことが最大のリスクだという認識です。変化の激しい現代社会では、現状維持は実質的な後退を意味します。スキルは陳腐化し、機会は失われ、競争力は低下していきます。
本記事で紹介した実践法をまとめると:
デメリットを具体的な数値で可視化する
時間軸で損失を計算する
小さな一歩から始める
進捗を可視化する
環境をデザインする
失敗を学びに変える
コミュニティを活用する
習慣化の仕組みを作る
これらの方法は、人間の本質的な特性に基づいています。
決して無理な努力や根性は必要ありません。
最初の一歩を踏み出すのに、遅すぎることはないです。
今日からあなたも「動ける人」になりましょう。