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【コラム】磯城島の 大和の国は 言霊の

磯城島(しきしま)の 大和(やまと)の国は
言霊(ことだま)の 助(たす)くる国ぞ
真幸(まさき)くありこそ   柿本人麻呂

「大和の国は言霊が人を助ける国です。
どうぞご無事でいらっしゃってください。」
これは遣唐使を送り出す宴の席で、
詠まれた歌です。

古来、言葉には霊力が宿る、
発せられた言葉が現実の出来事に
何かしら影響があると信じられ、
良い言葉を口に出せば良いことが起こり、
不吉な言葉を口に出せば
凶事が起こると考えられてきました。

日本人の私たちが行なっている
事例を挙げていきますと、
正月明けにお供え餅をいただく
行事を鏡開きと呼ぶ、
結婚の門出に別れを意味する言葉を避ける、
受験生の前で残念な結果を連想させる
言葉を使わないなどです。

転んで泣く幼い我が子に、
「痛いの痛いの、飛んでけ~!」と言うと、
「飛んでっちゃった。」と、
泣き止んだこともありました。

さて、新しい年を迎えました。
どんな年にしたいですか。
「○○したい。」「○○になりたい。」
声に出してみましょうよ。
誰かに聞いてもらわなくても、
一人きりの時でいいんです。
自分の耳に、脳に、心に聴かせてみませんか。
                                         私は
婚家が営む薬局で働いています。
ワンオペという言葉が浸透していない頃、
三人の子どもたちに甲斐甲斐しく
世話を焼くこともできませんでした。
なのに、大人になった我が子たちは
同業を選んで働く者あり、
中医学を勉強する者ありと、
それぞれ、自分の人生を歩んでいます。

これからは自分を労わり、
自分のための時間を作りたいです。
そのために、少しでも健康でいられるように、
薬膳を学び、得られた知恵を実践していきます。

毎月1日、15日に
名古屋・大阪 薬膳資格取得 一般社団法人 紡ぐしあわせ薬膳協会 (yakuzen.or.jp)
ホームページに、
薬膳コラムを書いています。
普段は薬局薬剤師として働き、
国際中医薬膳師、国際中医師、
紡ぐしあわせ薬膳協会の認定講師となり、
2017年2月よりコラムが掲載されています。

【薬膳コラム】
磯城島の 大和の国は 言霊のは、
2025年1月1日に更新されました。

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