二十四節気 小雪
「冷ゆるが故に雨も雪となりてくだるがゆへ也」という
二十四節気の小雪(しょうせつ)を迎えました。
寒さもあり、
身体の痛みもあり、寝つきが悪く、
この辺りのご高齢の方々が
よくおっしゃる
「病めて寝れんかった」日がありました。
この時期は、既に雪が降る年もあり、
今年は遠くに見える山が
うっすら白いというような
その兆しも見えませんが、
車のタイヤ交換は、そろそろでしょうか。
先日のお休みには、実家に遊びに行きました。
帰りにスーパーに寄って、
北陸の美味しいものを買いまくりました。
お土産にと、鱒ずしをいただいて、
夕食の献立を反芻しながら、帰りました。
実家でも、昼食で
お味噌汁の具になっていた
スケソウダラの白子、
身は少なそうだけど、
お味噌汁のよい出汁になりそうな
生のずわいがに、
お刺身でいただく甘海老は
頭をお味噌汁に入れました。
ばい貝はおでんの具に、
真子(マダラの卵巣)は煮付に。
たらこというと、スケソウダラの卵巣を
塩漬けしたものが一般的かもしれません。
マダラの卵巣である真子の煮付は
祖母の得意料理でした。
大きなままの真子を身が崩れないよう、
丁寧に昆布を巻いて、かんぴょうで結んで、
煮ていましたっけ。
実家では食べず嫌いの方が多い白子も
酢の物や汁物で食卓に並んでいました。
薬膳でいうと、
たらは気を補い、血を補います。
真子は卵巣、白子は精巣ですから、
補腎に働くはずです。
こうして思い返すと、
両親や祖父母のおかげで、旬の美味しくて、
その時季の身体によいものをいただいて
育ってきたのだと、感謝しています。
義母が元気な頃、
食事中でもおかまいなしで、
いきなり人を連れて、
入ってくることが度々ありました。
白子を食べていた時は、
しかめ面をされましたっけ。
無視して食べてましたけど、
食わず嫌いはもったいないって、
今でも思います。
義母たちはいつ何時、来るかわからず、
調理で使った鍋などをそのままにして、
食事をとっていたら、
ひどく驚いたふりをされました。
今は食事中に、誰か入ってくることもないのに、
食べる前に調理器具を片づける癖は抜けず、私だけは
ちょっと冷えたものを食べています。