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秋の薬膳 白きくらげの薬膳デザート

ようやく朝晩、涼しくなりました。
これからは徐々に気温が下がり、空気も乾燥してきます。

秋の乾燥した空気が邪となると、肺を傷め、
のどの痛み、咳、痰、鼻水などの症状が現れます。

肺は五臓六腑のなかで身体の一番高いところに位置し、
他の臓腑を傘のように覆っているため、
華蓋(かがい)と呼ばれています。
また、肺は脆くて寒熱に弱く、邪に侵されやすいので、
嬌臓(きょうぞう)とも呼ばれています。
そして、肺は潤っている状態を好む臓でもあります。

肺を潤す食材のひとつに白きくらげがあります。
中国食材を扱うお店などで乾物を購入できます。

白きくらげは、肺を潤し、咳を鎮めます。
身体に必要な水分である津液を生み出して、
体液を補充します。胃を補い、腸を潤してお通じをよくします。

白きくらげは中国では
食用菌(食用にするきのこ)の冠の誉れある、
貴重な営養滋補の佳品であり、
正気(病邪に対する抵抗力)を養い、
強壮する良薬とも伝えられてきました。
現代研究では
含有する多糖成分が免疫力を増強すると
報告されています。

普段、仕事のある日は朝のうちに、
その日の昼食を用意しています。
今日は、水で戻した白きくらげを茹で、
缶詰の龍眼肉のシロップ漬と
枸杞の実を合わせた薬膳デザートも作りました。

白きくらげ(食味食性/甘淡平、帰経‣肺胃腎)
滋陰、潤肺、止咳、益胃、潤腸
龍眼(食味食性/甘温、帰経/心脾)
養心、安神、補気、補血、健脾、利水
枸杞の実(食味食性/甘平、帰経/肝腎肺)
滋補肝腎、明目、潤肺



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