【エッセイ】鉄鍋蒸し焼き〜おかのり〜[家庭料理](774文字)
里の駅で購入した、おかのりを鉄鍋蒸し焼きにしました。
おかのりは、葉っぱです。
硬い太めの茎に葉っぱがついています。
おかのりは、アオイ科で、諸説ある原産地で有力なのは中国、日本では、奈良時代から栽培されていた「冬葵(ふゆあおい)」の変種とされており、葉が5方向に広がる形・葉の表面がざらざらしているのが特徴です。
茎や葉を食用にしますが、葉を生のまま包丁で細かく叩くと、海苔のように粘りが出たり、乾燥させた葉をさっと火にあぶると、海苔のようになったりすることから、「おかのり(陸海苔)」と名付けられたようです。
さて、調理です。
直径22cmの鉄鍋の内側にオリーブオイルをたっぷり垂らして、8cmくらいに切った茎を並べて、その上に葉を重ねて並べて、赤穂の天塩を振り、鉄鍋の蓋をしました。
鉄鍋を強火で熱して、パチパチ音がしてきたら、弱火にして、35分間火にかけました。
葉はいつも短時間調理ですが、太めの茎があるので、時間を長めにしました。
「茎は焼いても筋っぽくて食べられないかな」
という外観でしたが、初めてなので、とにかく焼いてみました。
火を止めて、5分間蒸らして、できあがり。
というわけで、盛り付けです。
お味は。
とても美味しかったです!
まず、鉄鍋の蓋を開けたら、とても良い香りがしました。
化粧品系の香りに、芋のほくほくしたような香りが合わさったような香りでした。
葉は、苦味の目立つ、深みのある複雑な味わい。
心配した太めの茎も、よく焼けているので、食べていて筋は残るものの、甘味があって、とても美味しかったです。
少量でも満足度が高いので、2束を2人で食べたら、ちょっと多く感じました。
おかのりは、おひたしでいただく方が多いのかもしれませんが、鉄鍋蒸し焼きもお勧めですよ!
おかのりの鉄鍋蒸し焼き、とても美味しかったです。
ありがとう、ごちそうさまでした!
天野マユミ