「学習する組織」における「自己マスタリー」は、自分らしさへの旅(ジャーニー)
学習する組織について、学んでいる。
目的は、
・自分と他者の関係性(家庭・職場など)を良くしていきたい。
・共創造の世界を創り、世界から紛争をなくしていきたい。
である。
組織という名前ではあるが、人が集まる場が、お互いの良いところを引き出しながら効果的に機能するようにということなので、人の特性(自分や他人)を知ることがとても大切である。
そのうえで、人が集まると「見えない力」が働く。良いこともあるし、良くないこともある。
集団でなにかをしようとすると、リーダーという人が生まれてくる。性別・性別・知識・役職というその人に貼り付いている付箋が、私たちの心に影響をしている。
仲間外れ。や、わかってくれない上司。目に見えない仕事を拾う人拾わない人。媚びを売る人、売らない人などなど
人が集まると、まあややこしい。まとまらない。
でも、社会は人で形成されている。
自分と相手(実は同じであること)を知ることや、システムと呼ばれる(物事がそうなってしまう構造)を知ることで、変えていけるのだ。
それも、自分が起点になることで。
というのが、「学習する組織」の本質であるように思っている。
そう聞くと、ワクワクしてきませんか?
前回、noteで「学習する組織」の5つのディシプリン(要素)について書いた。
ただ、「学習する組織」は、ビジネス書として矜持されていることもあり、真正面から学ぼうとすると、頭にも入ってこない。
(総じて、外国のビジネス書は、事例・事例・事例のオンパレード。そして、分厚い)
主にビジネスのシーンにおいて、人事部や人材開発で働いている人。それから、経営者や部下をマネージしている人以外は、とっつきにくく、目を触れることすらない分野である。
私は、ビジネスという点では少しかかわりがあるけれど、前述の「目的」から入っているので、ちょっと視点が異なる学び方をしている。
「自分らしさ」を実現するためのツールとして、学んでいるのである。
その観点から5つの要素を見ていると、
「自己マスタリー」がやはり「鍵」となる。
学習する組織における「自己マスタリー」は、個人の成長。そして内発的な動機が、組織を変え成長を促す。というパーツ(要素)として語られています。
でも、個人にとって「自己マスタリー」を行うとは、「自分とは?」という「自己内省」をつうじた「自分らしさ」の実現という捉え方もできます。
そして、学ぶうちに、心理学(とりわけ、「ザ・メンタルモデル※」)との交わりもでてきて、立体的かつ深く理解ができていく感覚があります。
※学習する組織の5つの要素の中にも「メンタルモデル」とありますが、ここでの「ザ・メンタルモデル」は、少し意味合いが異なります。どちらも心に係るキーワードですが、「メンタルモデル」は、思い込みを指します。一方で、「ザ・メンタルモデル」は、由佐美加子さんが開発した(思い込み=痛み)を起点とした「自己分離・統合」に向けたメカニズムを指します。
学びたい。あるいは、自分を変えたい。私のように「自分らしさ」を大事にする人は、「変えたいと思う”現実”」がそこにありますよね?
そして、その現実は、「不快」(モヤモヤとかイライラとか、とにかくちょっと幸せじゃない感じの感覚で、無視できない。何度も繰り返しおきているもの)であると言えるのではないでしょうか。
何かが上手く言っていない。
その「出来事」から、自分を他者をシステムを見つめなおしていく。
これが、「自己マスタリー」です。
「構造を観る」ためのワーク(テンプレート)があります。
① 出来事 (実際におきた不快なこと)
↓
② パターン(①は、どんな時に起きるか。どんな人との間でおきるのか)
↓ 「共通点」を見つけていくことで、③や④を推察します
③ 構造(②を踏まえて、どんな流れで、①が起きるのかを考えます)
↓
④ 前提(② ①や②が起こるのは、自分にどんな信念=べきがあるのか)
↓
⑤ ニーズ (①の裏側には、どうあってほしいという想いがあります)
これを行うことで、出来事から「ニーズ」に気づくことができます。
「ニーズ」に気づけは、変える力(変えたいという想い)が強くなり、
「前提」を見直していく勇気と、
パターンや構造から現実を変える道筋を見つけることができる。
どうでしょう。
自己マスタリーは、自分らしさを取り戻す旅(ジャーニー)ですよね。