#23親知らずは、親、知らず。母から言われた一言で、声を殺して泣いた夜。その日から神頼みが始まる。神様「早く私を大人にして下さい」(貧困幼少期からNPO代表理事までを振り返る)
人生はGAMEと考えてみた幼少期の私。
GAMEと解釈して人任せにしても人生は変わらんということは徐々にわかりますが、今日は歯にまつわる話を・・・
上の歯が抜けたら、埋めて 下なら、投げて。
小学校3年生ぐらいに永久歯に生え変わります。グラグラすると舌や手で何となく触っていた私。
上の歯が抜けたら軒下で、下の歯は屋根に投げるということが話題になり、私は早く投げれないかなと思っていました。ちなみに、なぜ投げるかは、おまじないのようです。
歯のおまじないブームの中で、親知らずブーム到来。
『わたしもう親知らず生えてきてん。歯医者さんで抜いてもらった』
『物凄く痛いよね』
『私は大丈夫だった!』
色々な情報が飛び交う中で想像してドキドキ。
「お母さん、親知らずって痛いん?」
『そうやなぁ。』
「めっちゃいたい?」
『そうやった気もするけど、もう忘れたわ』
(どんなんやろ・・。けど、かっこいいなぁ・・)
思い返すと面白いのですが、話題になったことを体験できることにすぐ憧れていました(笑)鼻血、貧血、38度以上の高熱…etc
ただ、親知らず生えないかなぁって思っているときには生えてこず、それは忘れていたある日・・突然訪れました。
ズキッ・・・・・
(痛い・・なんか口の中痛い…)
保健室で状況を確認してもらうと、親知らずが生えてきていると教えてもらえました。
(おぉぉ!!!待っていました!!これが親知らずの痛みなのねッ!!)
「わたし親知らずが生えてきてて、痛いわぁ~」
(軽い自慢も兼ねて、学校ではいっぱい言ったような気がします。)
家に帰って母を待ち、母に開口一番。
「お母さん、私親知らずが生えてきてん」
『痛いんちゃうの?大丈夫か?』
「痛いけど大丈夫!我慢できる」(お母さんが心配してくれた~。うふふ)
ーーー
その夜
ーーー
布団に入って明日に向けて眠る時間・・・
ズキズキ・・・
(うぉぉ・・痛いな…痛い・・・)
「…おかあさぁ‥ん」
『・・、どうしたん? 』
「歯が痛い・・・」
『大丈夫か? そのうち、寝れるわ。 目をつぶっておき』
(お母さんが心配してくれたぁ~うふふ。早く寝れるように・・)
・・・・
ズキン・・・ズキン・・・ッ
(うぅぅ・・・痛みがなくならない・・・なんかもう、頬っぺたがドクドクと呼吸しているような感じや・・いたいなぁ・・・)
・・・・
ズキン・・・ズキン・・・ッ
(お母さんに優しくしてもらおう・・・)
「…おかあさぁ‥ん」
(無言) もうねちゃったのかな?
『・・どうしたん・・?』 あっ!起きてた!
「歯が痛い・・・」
『もう、うるさいなぁ!はよね。明日お母さん仕事やねんッ!』
がーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん・・
目を閉じても痛みで眠れず、そして母の一言に落ち込みました。
うるさいって・・・心配してくれたのじゃないのかと・・。
もう、うるさいと怒られるのが嫌なので、声を殺して泣きました。
そして神様にその日から祈るようになりました。
どうか、私を早く大人にしてください。
大人になったら、こんな家はすぐにでていって普通の暮らしをする。
自分が可哀そうと思い始めているので、普通の暮らしを望むのですが、大人になって思う事は、普通というほど曖昧な概念はないなと思っています(笑)
皆さんは、早く大人になりたいと思ったことはありますか?
もしありましたら、教えて頂けると嬉しいです。
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ささいなことで人生は変わると信じています。
それは、人生の大きな決断の手前にあるキッカケになるのではないかと。節目を思い出すと決断の前には、ささいなキッカケがあったからです。見て下さったあなたの何かのキッカケになればと思って綴っています。
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