見出し画像

【日本の5節句】全部言える?


9月に入り、少しづつ秋の気配を感じています。

8月は茶道教室をお休みしていた為、昨日はひと月ぶりにお稽古へ🍵
茶室の横にある、蹲(つくばい) で手と口を清めます。

左手・右手と清めた後は、口を清めて柄杓をふせます。


『ご機嫌よろしゅうございます。本日もどうぞよろしくお願いいたします。』
と挨拶をして茶室へ入ります。

『ご機嫌よろしゅうございます。』のご挨拶、
茶道を学ばなければ、おそらく使う機会がなかった日本語。

江戸時代頃から目上の方へ敬意を払うために、そして同じ立場同士ではお互いに敬意を払う挨拶とされていたそうです。

茶室に入って第一声、このご挨拶をする事で心が整います。
(美しい言葉を発して、心も美しくなりたいと願う🥺)


日本の四季を彩る5つの節句

1)1月7日 人日の節句  ー 七草の節句
2)3月3日   上巳の節句  ー 雛祭り
3)5月5日 端午の節句    ー    こどもの日
4)7月7日 七夕の節句    ー 七夕
5)さて、5つ目は?
⬇︎

【9月9日の節句】について

重陽(ちょうよう)の節句ー 菊の節句・長寿を祝う伝統の節句


昨日のお稽古ではこの「9月9日菊の節句」についての素敵な話を聞きました。

【伝統x美容のコラボがここに】

昔々平安時代、京の祭礼行事であった重陽の節句。
その前日9月8日に「被綿・着せ綿」と言って、庭の菊の花々に真綿を被せて菊の香りを移し、翌朝に露で湿ったその真綿でスキンケアをし、美と若さと健康を保つ伝統行事があったそうな。


ハァ〜日本の伝統はなぜ、こうも優美なのだろう。。。と溜め息


昨日は先生からこのお話を聞きながら、順番にお点前をするという、何とも秋らしいお稽古の時間を過ごしました。

「菊水月在手」
(みずをきくすればつきはてにあり)
美しい秋の禅語。菊と言う字は掬うと言う意味でも使われたそう。


お話しだけではなく、床の間には被綿をした菊が上品に生けられておりました。(さすが先生)

真綿は、知り合いの布団屋さんから取り寄せ、菊の色の通りに真綿を染めて被綿をするのが伝統らしく、この赤い着せ綿は染物屋さんに注文をして染めてもらったとの事。
(誠にガチでございます)

被綿(きせわた)された
床の間の菊


平安時代のストーリーの優美な欠けらを実際に見る事ができた、心躍るひと時でした✨(実際に、朝露で湿った真綿の菊水でスキンケアをするところまでやってみたい)

それではウェルビーイングな週末と、この秋も実り多き季節となりますように😊


禄ROU(るう)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?