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『ランウェイ24』の3つの魅力

突然ですが、空港ってワクワクしませんか?


これから新しい旅が始まるんだという高揚感。

スーツケースをコロコロと転がしながら、スキップしたくなるようなウキウキ感。

飛行機に搭乗するまでの時間が、いつもより長く感じたりして。


今でこそ僕は、帰省や旅行で年に数回ほど飛行機に乗っていますが、小さい頃はなかなか飛行機に乗る機会はありませんでした。
それだけに、飛行機という乗り物、空港という場所への憧れは強かった。
周りの友達が、東京ディズニーランドや沖縄旅行などに行ったと話しているのを聞くと、羨ましくて仕方がなかったことを覚えています。


そんな、空港が大好きな僕にとっては嬉しいドラマが、最近放送されていたのです。

今回は、その魅力について語りたいと思います。



そのドラマのタイトルは、『ランウェイ24』です。


今年の7〜9月期に、ABCテレビ(関西)・テレビ朝日(関東)で放送されていました。
出演は朝比奈彩、白石隼也、犬飼貴丈、ko-dai(Sonar Pocket)など。
主題歌は杏沙子『ファーストフライト』でした。


【ストーリー】
主人公・井上桃子は、パイロットだった亡き父に憧れて、一流のキャプテンパイロットを目指すLCC航空会社Peachの副操縦士。個性的な同僚たちに囲まれ、日々奮闘する桃子のもとに、ある日、新しい副操縦士の香月徹也が現れる。体育会系でどんなことにも全力でぶつかっていく桃子とは対照的に、何となくノリが悪くて気に食わない性格の徹也。そんな2人を待ち受けるトラブルとは?そして、桃子が学生時代から交際している、一流の和菓子職人を目指す海野大介と井上の関係はどうなってゆくのか?空港を舞台に、桃子の成長を描く大人の青春ドラマ。


さて、なぜ僕がこのドラマにハマったのだろうかと考えてみたところ、大きく3点にまとめられると気づきました。

①航空ドラマのワクワク感
②1話30分という構成
③チェインストーリーを活用した丁寧な人物設定

以下、これらの観点に沿って、『ランウェイ24』の魅力を語りたいと思います。


①航空ドラマのワクワク感

冒頭で述べた通り、僕は空港が大好きです。だからこそ、航空系のドラマも好きになりがちなのです。

過去にハマったドラマだと、『アテンションプリーズ』(2006年、上戸彩主演)や『TOKYOエアポート〜東京空港管制保安部〜』(2012年、深田恭子主演)、あるいは映画だと『ハッピーフライト』(2008年、綾瀬はるか主演)などがありました。

そういえば先日、『FLY! BOYS, FLY!』(2019年、永瀬廉主演)というスペシャルドラマも放送されていました。とっても面白いドラマだったのでぜひとも連ドラ化してほしい……!


②1話30分という構成

多くのドラマは、1話につき約60分の枠で放送されますが、深夜ドラマなどの場合は30分枠で放送されるものもあります。『ランウェイ24』もまさにそうでした。

『ランウェイ24』を観るまでの僕は、60分枠ドラマしか観たことがなかったので、30分しかないんじゃ物足りないんじゃないの?という先入観を持っていました。

けれども『ランウェイ24』を観て、30分ドラマには30分ドラマの良さがあると気づいたのです。

それは、ストレスなく楽しんで観られるということ。

60分ドラマであれば、大抵の場合、1話の中で事件が起こり、最後に解決して終わるということが繰り返されます。言うなれば、最終的には解決するのだとわかっていながら、登場人物が難事件を前に四苦八苦する様を観なければならないのです。
もちろん、そこがドラマのみどころであり面白さではあります。そのような波のあるストーリー展開にしなければ、視聴者は飽きて途中でチャンネルを替えてしまうでしょうから。

しかし、このようにストーリーの仕掛けによって視聴者の心を引きつけ揺さぶるということは、裏を返せば、視聴者に多かれ少なかれ心理的負荷を与えるということでもあります。
ただ30分という短い時間であれば、そのような大掛かりな仕掛けを盛り込むことはなかなかできないので、本当に観ていて気持ち良い部分が優先されます。その結果、視聴者はより安心してドラマを観ることができるようになる、というわけです。


③ チェインストーリーを活用した丁寧な人物設定

ドラマの中には、ストーリーの展開を優先するあまり、登場人物のバックグラウンドがおざなりにしてしまっているものも時おり見受けられます(刑事ドラマの犯人の犯行動機に納得がいかなかったこと、ありませんか?笑)。

ですが『ランウェイ24』は、1話30分という限られた時間にも関わらず、人物設定が丁寧に描かれています。主人公がパイロットを目指した理由も、恋人との関係性も、先輩パイロットといざこざを起こす様子も、すべてが自然なのです。
それだけでなく、登場人物一人一人がとても個性的。役者さんの力量ももちろんあるとは思いますが、個性が立っているのはやはり役柄を緻密に設定したおかげでしょう。

そんな丁寧な人物設定が実現した裏側には、チェインストーリーの存在が大きかったようにも思います。


最近、「もうひとつのストーリー」と題して裏話や番外編のような映像をつくり、インターネット上で配信するドラマが増えていますよね。『ランウェイ24』も、地上波で放送される本編とは別に、無料動画サービス「Gyao!」で3分程度のチェインストーリーが毎週配信されていたのです。

このチェインストーリーがとにかく面白い。もともとこのドラマはどちらかというとコミカルで笑えるシーンが多めなのですが、チェインストーリーは一層面白い。クスッと笑えるんです。
でもそれだけじゃなくて、きちんと本編にも繋がるような内容になっている。本来、チェインストーリーはあくまでおまけのみたいなものなので、ちょっとしたスパイス程度のものです。観てもいいし観なくてもいい。だからこれまでは僕も観ようとは思いませんでした。
けれど今回ではっきりとわかりました。チェインストーリーを観ると、そのドラマの魅力が深まると。少なくとも『ランウェイ24』のチェインストーリーは、そのスパイスとしての役割を十二分に果たしていると。



いかがでしたか?

『ランウェイ24』の魅力を少しでも感じられた方は、ぜひ観てみてください!

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