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2024夏の千葉大会を展望

こんばんは。
今回は夏の高校野球千葉大会の開幕を前に、展望的な紹介的なnote。
トーナメント表の左上からA,B,C,Dブロックに分けて紹介。参考までにぜひ読んでいただけたら。

今年の千葉は秋春ともに中央学院ー専大松戸が決勝戦のカードとなった。秋は敗者復活戦から勝ち上がった中央学院、春は2年連続で専大松戸が県を制した。
中央学院は秋の関東大会でベスト8に進出し、関東東京の6校目でセンバツに出場すると、甲子園初勝利から一気に駆け上がってベスト4に進出した。

昨夏は専大松戸が秋春に続いて県を制し、1986年の拓大紅陵以来37年ぶりの県大会完全制覇を達成。春夏連続で甲子園に出場して春はベスト8、夏はベスト16に進出した。

この春の県大会では新基準バットの導入の影響や組み合わせの関係でノーシードとなった実力校も多く、この夏は例年以上に序盤から激戦が期待される。
今年はどの高校が甲子園への切符を掴むのか。


Aブロック

秋ベスト8で春はベスト4まで勝ち上がったAシード千葉経大附が中心になりそう。左右の好投手を複数枚揃え、打線も石黒を軸に強打を誇る。16年ぶりの甲子園出場なるか。
追うのは昨夏ベスト4に進出したBシード志学館とCシード千葉商大付。秋ベスト8、春ベスト16とこの世代では安定して上位に進出しているCシードの東海大浦安は昨夏の初戦敗退の悔しさを晴らしたい。
主なノーシード校では伝統校の成田や複数枚の好投手を擁する東京学館、甲子園出場経験のある八千代東など。
初戦から八千代ー日大習志野の好カードもあり序盤から目が離せない。

シード校

・Aシード:千葉経大附

秋は強力打線を武器にベスト8まで勝ち上がり、春は中村亮太(現ソフトバンク)のいた2016年以来8年ぶりにベスト4まで勝ち上がってAシード。
投手陣は左は昨秋背番号1の谷口とプロも注目する福井、右はストレートの良い小川や制球力の高い増田など左右で複数枚の投手を揃える。継投が中心になりそうで、いい形で福井や小川へ繋ぎたい。打線は中軸を打つ石黒を中心に新基準バットでも強打は健在。1番の伊藤から木下・梅村と切れ目のない打線を形成し、4番の鈴木も長打力がある。積極的に仕掛けてくるが、それが結果的にちぐはぐな攻撃になってしまうところをどうバランスを取るか。2008年以来16年ぶりの甲子園を狙う。

・Bシード:志学館

秋は初戦で千葉敬愛に延長10回タイブレークで敗れたが、春は5年ぶりのベスト8進出でBシードを獲得。
チームの中心は前チームからレギュラーとして活躍していた遊撃手の久保山。今年のチームでは3番に座り、投手としてもマウンドに上がる。主将として父の久保山監督を甲子園に導けるか。4番を打つ比田勝の打力にも注目。久保山以外の投手陣は秋春背番号1の松岡、昨夏の大会も登板したサイドスローの永山とスリークォーターの宮崎など。野手としても出場する中山(煌)はスラっとした体格からキレのあるボールを投げ学館浦安戦で完投勝利。

・Cシード:千葉商大付

秋は昨夏に続いてベスト4進出、春は3回戦で昨夏に大激戦を演じた市立柏に敗れてCシードとなった。
昨年に続いてやはり今年も打線が武器になりそう。昨夏もレギュラーで出場して1回戦で本塁打の栗原や4番を打つ平林が中心で、背番号二桁ながらパンチ力のある打撃をみせる石井にも注目。栗原は昨夏から3季連続で本塁打を放っている。平林は大型で投手としてもマウンドに上がり力強いボールを投げ、同じく野手登録の今和泉も登板が想定される。 昨夏ベスト4の立役者のひとりであるサイドスローの稲葉やエースの鷲頭は打たせて取る投球が持ち味で、粘り強い投球に期待したい。昨夏のベスト4超えなるか。

・Cシード:東海大浦安

秋はベスト8、春は3回戦で長生に接戦の末に敗れてベスト16でCシード。
投手陣は前チームから主戦級でサイドスローの佐藤、変化球を上手く使う2年生の根津が中心なりそう。中堅を守る中谷も登板の可能性がある。春は2試合4得点と打線が振るわなかったが走塁など意識を持ってやれるチーム。コンタクト力のある井澤と長打力のある北の3,4番に走者を溜めてまわしたい。
走塁や守備のバックアップなどを意識を持ってやれるチーム。まずは初戦敗退の昨夏を超えて再び上位進出を狙いたい。

ピックアップノーシード

・千葉南

秋春ともに県大会出場も初戦敗退。
投手陣はエース右腕の吉岡が軸となり、左腕で打たせて取る投球が持ち味の山田(陽)が控える。打線は4番の山田(脩)や正捕手の福原が中心で橘川も力がありそう。その前の上位を打つ森や鈴木などの出塁が鍵を握る。

・成田

秋は3回戦で東海大市原望洋にコールド負け、春は2回戦で中央学院に敗れてノーシードから。
エースの仁岸は130㌔前半~中盤のストレートにスライダーが冴える投手で、MAX140㌔超の相原や左腕の根本などが控える。打線は上位を打つ阿部は流石のコンタクト力をみせたが全体的にはやや迫力に欠けた印象だったため、長打力のある鹿児島の復調が待たれる。山田と高嶋の二遊間は伝統の守備力が見られる。

・東京学館

秋は3回戦で東海大浦安に、春は初戦で木更津総合に敗れて昨夏はBシードだったが今年はノーシードからとなった。
投手陣は下級生の頃からエース格で登板していた玉井・戸島・正木の右腕3枚が中心で、同様に下級生の頃から正捕手の千葉とバッテリーを組む。玉井は制球力があり簡単に崩れないエース、戸島は球威のあるストレートが魅力の速球派、正木は大事な局面でも自分で間合いをコントロールして高さやコースを間違えない好投手。1,2番を組む平山と中西の2年生二遊間は打撃も良く楽しみな存在。

・日大習志野

秋は県大会出場ならず、春は初戦で流経大柏に敗れた。
粘投の光るエース山西は縦割れのカーブが特徴的な好右腕。3番遊撃手の宮近が攻守の中心だがチームとして守備が良く、長打力のある4番の亀山や下位打線ながら勝負強さもある柴﨑と欠田にも注目。本来は1番の太田の復活が何よりポイントになりそう。
春は9回表に逆転するもその裏に逆転されてサヨナラ負け。悔しさをバネにベスト8入りした3年前の再現を狙う。

・姉崎

秋春ともに県大会出場は無し。秋の敗者復活戦では西武台千葉に5回まで0-0、春の予選でも木更津総合に5回まで0-2と接戦に持ち込んだが、終盤にかけて力尽きる形となった。
4番捕手の岡部がチームの中心。その前後や1番を足のある一塁手の木林や中堅手の荒木が務め、右翼手の木村と中軸を形成する。投手陣は粘投の光る右腕エースの飯田が軸。岡部や二遊間守備の良い遠山を中心に支えたい。

・実籾

秋春ともに県大会出場は無し。
前チームからエースの北川は右のスリークォーター気味に投げるスライダーの良い投手。長打力のある多田と小茂田が3,4番に座り、1番の辻がチャンスメイクする。山口の遊撃守備も安定感がある。

・船橋二和

秋春ともに県大会出場は無し。春の代表決定戦では最大6点差をひっくり返すも9回に追いつかれて延長10回タイブレークで日大習志野に敗れた。
パンチ力のある4番三塁手の生野が攻守で中心になりそう。その前後を打つ大澤や染谷も捉える力があり大事な役割を担う。
投手陣は本格派右腕の増田がエースで、技巧派左腕の板倉(優)とサイドスローで普段は外野手の平林とタイプの違う3投手を揃える。増田と平林は昨夏も登板しており、この夏の活躍にも期待。

・茂原北陵

秋春と県大会出場も秋は学館船橋、春は志学館とともに接戦で敗れて初戦敗退。
投手陣は秋の背番号1斉藤と春の背番号1髙橋(郁)、大型右腕の大槻と3枚揃える。昨夏は3回戦で千葉経大附に敗れ、夏の最高成績に並ぶ4回戦進出ならず。今年は更新なるか。

Bブロック

実力校が揃い激戦が予想されるが、その中でもやはりベスト4の中央学院が抜けている印象。春夏連続での甲子園出場を狙う。
昨夏Aシードの木更津総合がこのブロックに入り、この夏はノーシードから6年ぶりの夏の聖地を狙う。
その後を私立の実力校で好投手を擁するCシードの千葉学芸と千葉明徳が追う。16年ぶり春ベスト8の市立柏は昨夏の大激戦の悔しさを晴らして上位進出を狙いたい。
その他、ノーシード勢でも西武台千葉・流経大柏・銚子商・千葉敬愛など実力校が揃う。佐倉ー市立千葉の進学校対決にも注目。

シード校

・Aシード:中央学院

秋は予選で四街道に敗れるも敗者復活戦を勝ち上がって県大会に出場。5年ぶりに秋の県大会を優勝すると関東大会でもベスト8まで勝ち上がって6年ぶりのセンバツ出場。そのセンバツでは甲子園初勝利から一気に駆け上がってベスト4進出を果たした。この春はセンバツ帰りで難しさもある中でも勝ち上がり準優勝。
投手陣は長身右腕で登板しない時は一塁手も務める蔵並・センバツで全4試合中3試合に先発したサイドスローの臼井・遊撃手兼任で最速148㌔の颯佐とタイプの違う右投手3人が軸。センバツでベンチ入りしていた2年生の三宅や鵜澤も展開によっては登板機会がありそう。
打線は主将で中軸を打つ中村が中心。ここ一番での一打が光る森田や繋ぎのできる水嶋、春の県大会と関東大会で本塁打を放つなど長打力をみせた蔵並など抜け目がない。センバツで打ちまくった青木も春に怪我があったものの夏には間に合いそう。
走塁も鍛えられており、打球判断やベースランニングのコース取りも良い。守備面もバックアップなど意識高くできる。颯佐が登板する際は森田が一塁から三塁、小澤が三塁から遊撃にまわるがともに別のポジションでも高い守備力でチームに安定感をもたらす。
前回センバツに出場した2018年は夏の西千葉大会を制して春夏連続で甲子園出場を果たした。その時の再現を狙い、6年ぶりの夏の聖地なるか。

・Bシード:市立柏

秋は初戦で優勝した中央学院にコールド負け、春も準々決勝で優勝した専大松戸に敗れたが2008年以来16年ぶりのベスト8進出でBシードを獲得した。
投手陣は田村と長谷川の両右腕が中心になりそう。エースの田村は130㌔前後のストレートにスライダーやカーブも制球良く投げられる安定感のある投手。更に層を厚くするために春の準々決勝で先発したサイドスローの寺田にも期待がかかる。野手では昨夏は捕手で出場の石出や専大松戸の梅澤から本塁打を放った尾下に長打力がある。2番の小川(斗)は足の使える好二塁手で、3番のバットコントロールの良い大和田との2年生二遊間も楽しみ。

・Cシード:千葉学芸

秋はベスト8に進出し、春はベスト16でCシードを獲得。
プロ注目エースの菊地ハルンは身長200cm体重103kgの大型右腕で最速149㌔。ストレートに力がある2年生の新田と野手も務める斉藤の両右腕も好投手。春に守備の良い遊撃手の庄司が三塁手になっていたのが気になるが、二塁手の清水を中心に守備も安定している。特別打力のあるチームではないため、勝負どころでの1点を取りきれるかが鍵になりそう。繋ぎができていぶし銀の活躍が光る渡邉にも注目。

・Cシード:千葉明徳

秋は3回戦で習志野にコールド負け、春は3回戦で優勝した専大松戸相手に互角の戦いをみせたがタイブレークの末に敗れてCシード。
エース左腕の尼形は最速130㌔後半の力のある投手で、右サイドスローの齋藤もコンスタントに130㌔を計測する。野手陣は大平や坂本、小倉といった上位~中軸を打つ選手の能力が高く、主将の今井のキャプテンシーも見事。試合前ノックでは投内連携に加え、外野からのバックサードとバックホームへの投手のバックアップも取り入れており、守備への意識も窺える。
夏は2019年から3年連続ベスト8だったが一昨年は4回戦、昨夏は5回戦で敗退。今年こそベスト8の壁を越えられるか。

ピックアップノーシード

・多古

秋はベスト16進出も、春は県大会出場ならずノーシードから。
前チームからエースの村山はコンスタントに120㌔後半を計測してスライダーの投げ分けも良く、秋の2回戦では千葉南を相手に1安打完封。中堅手の新谷はコンタクト力があり、前チームから主将の所は勝負強さが光る。

・西武台千葉

秋は2回戦で幕張総合に敗れ、春は初戦となった2回戦で長生にタイブレークの末に敗れた。
投手陣は左腕エースで緩いボールを上手く使う小倉が軸で、ストレートに力のある松澤と相手を見ながらクイックも使う2年生の有川の両右腕が控える。野手では1番中堅手の三村や4番遊撃手の原田、昨夏唯一の2年生レギュラーだった右翼手で主将の小林が中心。原田と吉平の二遊間を中心に守備も良く、それは試合前ノックのボール回しから距離感まで意識されたバックアップを付ける意識の高さからも窺える。

・木更津総合

秋は3回戦で中央学院、春は2回戦でタイブレークの末に専大松戸にとともに大会序盤で優勝校に敗れて2015年以来9年ぶりにノーシードからとなった。
投手陣は昨年からエースでサイドスロー右腕の石澤や速球派で最速140㌔超の千葉が今年も中心。春の予選では背番号1をつけた飯塚や川端なども台頭。打線は1年春から公式戦を経験している羽根や前チームでは主に投手を務めていた井上が中軸に座る。春の専大松戸戦でエースの梅澤から2本の長打を放った本島や1年生ながら安打を放つなど上々のデビューを飾った川村にも期待がかかる。
昨夏は2014年以来9年ぶりにベスト4進出ならず。ノーシードから6年ぶりの夏の甲子園を狙う。

・流経大柏

秋は初戦となった2回戦で千葉商大付に敗れ、春に2回戦で再戦も敗れた。
投手陣はタイプの違った複数枚の投手を揃える。長身で秋背番号1を背負った川越やサイドスローで春の背番号1の大城、最速140㌔超の吉田は昨夏の背番号1。左の磯﨑も控える。リードするのは前チームから正捕手で中軸を打つ織田。中堅手の長谷川や右翼手の野口、三塁手の丸山なども昨夏レギュラーとして出場。昨秋の東葛飾地区大会では木製バットで外野の頭を越える打球を放った河邊も昨夏を経験しており、経験値の高い選手が揃う。
昨夏は4回戦で市立船橋に序盤で9-0とリードするも、中盤から終盤にかけて猛攻を受けて10-9で敗れた。悔しさを知る選手たちのリベンジの夏。

・佐倉

秋春ともに県大会出場ならず。
左腕エースで登板時以外は一塁手で中軸を打つ吉田が軸。スライダーが良く粘投の光る稲谷や昨夏に1年生ながら力強いボールを投げていた中薗の両右腕も計算できる。野手陣は4番捕手の三好は打力があり吉田とともにポイントゲッターとしての活躍が期待される。田中と神谷の二遊間は守備が良く好守で支える。
ここ4年で3度4回戦に進出するもいずれもそこで敗退。守り勝つ野球で壁を越えたい。

・市立千葉

秋は県大会出場ならず、春は2回戦で東海大浦安に敗れた。
2年生の長身右腕エースの杉山は最速130㌔超のストレートが魅力。前チームからレギュラーの大木と奥山が3,4番を打ちチームを支える。
粘り強い戦いが持ち味のチームで一昨年の5回戦進出。この夏の更なる躍進に期待したい。

・銚子商

秋は県大会出場ならず、春は初戦となった2回戦で千葉黎明に敗れて2年連続でノーシードから。
打線は春の予選で本塁打を放っている4番の佐藤が中心。5番の鈴木も長打力があり、嶋野と田中の1,2番コンビの出塁が鍵になりそう。どの選手も一塁までの全力疾走を怠らないのが印象的なチーム。投手陣は完投能力のある澤村がエースで、昨夏も経験している村上が控える。
昨夏は3回戦で習志野に初回12失点を喫して敗戦。伝統校の意地を期待したい。

・日体大柏

秋春ともに県大会出場は無し。
豊富な投手陣を揃えるがエース右腕の栗原が中心になりそうで、サイドスローの伊藤や昨夏もベンチ入りした戸田の両左腕も控える。野手は秋から春にかけてスタメンが半数変わるなど競争が激しいが、その中でも昨夏2回戦ではスタメン出場した二塁手の石井は要となりそう。

・横芝敬愛

秋は初戦となった2回戦で専大松戸に敗れ、春は県大会出場ならず。
投手陣は大型左腕の秋山は最速130㌔後半、右の菅谷も大型で制球が安定している。外野手兼任の手塚も最速130㌔超。秋山は中軸も打ち、能力の高い中堅手の熱田や三塁手の横後なども打線の中心。
夏は5年連続初戦突破も4年連続で1勝どまり。まずは久々の2勝を目指したい。

・柏中央

秋春ともに県大会出場ならず。
左の青山と右の星野はともに制球力のある投手で打たせて取る投球が持ち味。中堅手の木滑は守備範囲が広く、正堺と渡邉の二遊間も守備が良いため両投手の持ち味を生かしたい。上位を打つ吉川はコンタクトが上手く、中軸を打つ城﨑も力がある。

・柏南

秋は県大会出場ならず、春は初戦となった2回戦で市原中央にコールド負けでノーシードから。
エースの道場は最速130㌔超でスライダーやカーブの使い分けも良く、丁寧な投球のできる左腕の小川も控える。野手陣は中軸を打つ廣澤や大前(和)は力があり、二遊間を守る西澤も好守で楽しみ。

・我孫子二階堂

秋春ともに県大会出場ならず。
二松学舎大付から転校してきた神谷が投打の軸。投げては昨秋の地区大会で四街道相手に19奪三振で完封するなど最速140㌔後半、打っても中軸で高校通算本塁打は30本超。同じく中軸を打つ土佐も長打力がある。その後を打つ長澤も力がありそうで重要な役割になる。
昨夏は初戦敗退なだけに、まずは夏の1勝を狙いたい。

・千葉敬愛

秋は3回戦で千葉学芸にタイブレークの末に敗れ、春は2回戦で再戦となったが秋に続いて敗れてノーシードとなった。
エース左腕の葉山は制球力が高く安定感があり、スライダーのキレが良い右腕の植草も控える。アンダースローの森(真)も楽しみな存在。打線は県内屈指のスラッガー森(虎)を擁し、その前を打つ椎名も打力がある。1番の中西が出塁が鍵になりそう。二塁手の高見澤は守備が良く、試合前ノックではあえて1回エラーをする神村学園や鶴岡東がやっていたノックをするなど、守備への意識が見える。

・秀明八千代

秋は初戦で多古に敗れ、春は県大会出場ならず。
投手陣は120㌔前半をコンスタントに投げる平林や内野手登録の渡耒(大)、サイドスローの吉崎などが中心。1番中堅手の戸井田がチャンスメーカーで、前チームからレギュラー遊撃手の久保が繋いで4番の菅原にまわしたい。

Cブロック

今大会一番の混戦ブロックとなった。その中でもやはり春の優勝校でAシードの専大松戸がややリードしている印象。追うのはここ数年は安定して上位進出をしているCシードの拓大紅陵。この2校は昨夏の準々決勝で延長タイブレークまでもつれる激戦を演じたが、お互い勝ち上がって準々決勝で再戦なるか。
春59年ぶりベスト8のBシード長生、近年安定して上位争いに入るCシード学館浦安も侮れない存在。
ノーシード勢には八千代松陰・船橋・市立船橋・習志野・幕張総合など私立も公立も実力校が揃った。所謂ノーシード爆弾の集まったブロックと言っていいだろう。
選手宣誓の千葉商もこのブロックに入った。主将の麻生の宣誓はもちろん、千葉商マーチなど応援にも注目。

シード校

・Aシード:専大松戸

前チームは秋春夏の県大会を3連覇。世代が代わって甲子園出場から準備期間は短かったが決勝まで勝ち上がって秋は準優勝、春は2年連続で優勝を達成して目下5季連続で県大会決勝進出中。
エースで最速149㌔右腕の梅澤と大型遊撃手の中山が投打の軸。梅澤は春の県大会で先発リリーフの両方でエースとしての投球をみせて好投するなど投手陣を引っ張る。林や数井の両右腕も計算でき、春は思うような投球とはならなかったが左腕の八津も欠かせない存在。中山は昨秋の捕手から遊撃に戻って強肩と安定したスローイングを披露し、打席でも木製バットを使用して長打を放った。前チームより攻守で課題はあり、特に春は新基準バットの影響もあってか打力にやや物足りなさを感じた。中山の前後を誰が打つか、春は4番を打っていた清水がどの打順になるかがひとつポイントになりそう。1年生の吉岡がスタメンで出る機会も増え期待が高まる。
関東大会では梅澤が左足小指骨折で不在の影響もあり初戦敗退も復帰の目途は立った模様。2年連続の甲子園出場を目指す。

・Bシード:長生

秋は2回戦で東海大市原望洋にコールド負け、春は1,2回戦でタイブレークを勝ち、3回戦では1回戦に続いてサヨナラ勝ちでベスト8。59年ぶりのベスト8進出でBシードを獲得。
長身エース左腕の田村は制球力がありスライダーやチェンジアップを上手く使っていく好投手。秋春ともに敗れたのは連戦となった試合だったため、スタミナ面のアップに期待したい。夏は連戦にならないように考慮されているが試合間隔は短く気温も高いため、佐久間など2番手以降の投手陣の整備も鍵になる。

・Cシード:学館浦安

秋は県大会出場ならず、春はタイブレークで習志野に勝利してCシードを獲得。
投手陣はエースの別所と130㌔前半~中盤をコンスタントに計測する橋本の両右腕が中心になりそう。1年生の大家もストレートに力があり、習志野戦では最速137㌔をマークするなど2イニングを投げてパーフェクトリリーフと楽しみな存在。二塁手の酒井と遊撃手の福田は前チームからコンビを組む。

・Cシード:拓大紅陵

秋は初戦となった2回戦で東海大浦安に競り負け、春は3回戦で中央学院相手に序盤リードしたが逆転負けでCシードとなった。
前チームからエースの竹内は身長180cm超の大型右腕でコンスタントに130㌔後半を計測。下級生の頃から登板のある下和田や春の中央学院戦で好投した鐘ヶ江も控える。野手陣は1年夏から主力級で出場していた主将の今が1番遊撃手として攻守でチームを引っ張る。横山や松本といった中軸を打つ打者にも力がある。
昨夏は優勝した専大松戸を一番苦しめたが延長タイブレークで敗戦。リベンジと2002年以来の夏の甲子園を狙いたい。

ピックアップノーシード

・磯辺

秋春ともに県大会出場も秋は東京学館、春は成田に初戦で敗れた。
前チームから1,2番コンビを組む内藤と日塔が攻守で中心になりそう。120㌔前半のストレートに緩い球を上手く使うエース右腕の鍛冶と正捕手の海老原は前チームからバッテリーを組むことが多く、内藤と日塔の三遊間や二塁手の大野を中心に支えたい。
秋春の2試合ともに終盤まで2-0とリードするも最終盤で逆転を許したが、しっかり相手を見て野球ができるのが強みのチームなだけに夏の躍進に期待したい。

・匝瑳

秋春ともに県大会出場ならず。
前チームからエースで打っても中軸の川口がチームの大黒柱。強さのあるストレートが魅力。出塁率の高い髙品と小技の光る加藤がチャンスメイクして川口と捉えると長打もある坪井に繋ぎたい。

・八千代松陰

秋は初戦となった2回戦で優勝した中央学院にコールド負け、春は初戦で船橋に敗れてノーシードとなった。
攻守で中心となるのは中軸を打つ中堅手の一宮。二遊間を守る根木など含めてセンターラインの安定が強みのチーム。投手陣はコンスタントに130㌔前半のストレートを投げる矢口がエースで軸となり、大型右腕の髙山や2年生の高橋(優)などが控える。
一昨年の2回戦敗退から立て直して昨夏は5回戦進出。秋の中央学院戦では失点後すぐ同点に追いつく粘りをみせていたが、6-6の8回表に一挙10失点と投手陣に課題を残した。鍛えられた野球で夏の強さを発揮したい。

・船橋

秋は初戦で千葉経大附に敗れ、春は初戦で八千代松陰に勝利も2回戦で千葉明徳に敗れてノーシード。
投手陣はエースで軟投派左腕の菅原と長身右腕の篠田、サイド〜スリークウォーター気味に投げる左腕の堀口と3人が中心。打線は特別な強さはないが広盛や村山に走者を溜めてまわしたい。

・市立船橋

秋春ともに2回戦で千葉経大附に敗れ、この夏は2019年以来5年ぶりにノーシードからとなった。
打線の要は1年夏から主軸の大野。江川や大木なども力があり、2年生大型捕手の花嶋は来年のドラフト候補で名前が上がってきそうな能力を持つ。投手陣は最速140㌔超の工藤と安定感のある西片(大)と前チームから主戦級の2人が軸。両投両打で抜群の野球センスを魅せる川崎、左腕でトルネードサイドスローの宮永などが控える。
昨夏は準々決勝で敗れて連覇ならず。ノーシードから2年ぶりの甲子園を狙う。

・習志野

秋はベスト4進出も、春は初戦となった2回戦で学館浦安にタイブレークの末に敗れ2016年以来8年ぶりにノーシードからとなった。
打線は昨夏にマリンで本塁打を放った根立と岡田が軸となり、阿部や西村なども力がある。秋は全試合初回に先制点を取るなど打線好調だったが、春は新基準バットの影響もあってか秋ほどの打力は感じなかった。バットへの対応はもちろん、本来の1点を積み重ねる野球もこの夏に期待したい。
投手陣は秋春とエースナンバーを背負った蓮見が中心となるが、例年より経験値や選手層など不安感がある。秋にコンスタントに130㌔台を計測していた大型の髙橋とサイドスローの向井の両右腕、昨春に登板のあった左腕の齊藤などの台頭が期待される。守備面でも敗れた学館浦安戦では10回に先行した3点を失策が絡んで守りきれず、11回にはサヨナラエラーで逆転負けと"習志野らしさ"がなかっただけにどう持ち直すのか楽しみにしたい。

・成田北

秋春ともに県大会出場ならず。
前チームからレギュラー格の石橋や成瀬が打線の中心で、石橋はマウンドに上がる可能性もある。エースは右腕の中野。120㌔前半のストレートに100㌔後半のスライダーのコンビネーションで試合を作る。

・行徳

秋は県大会出場ならず。春は県大会出場して四街道相手に序盤リードするも終盤に逆転を許して初戦敗退となった。
打線の軸はその四街道戦で2本塁打に二塁打1本で5打点の活躍をみせた大型スラッガーの水竹。昨夏時点で182cm146kgあり、新基準バットの影響を感じさせない打撃にこの夏も注目したい。田口と山内の2年生二遊間コンビは守備が良く、前チームからレギュラー格で公式戦を経験している。
エースの宮本は本格派右腕でストレートに力がある。夏に向けてもう1,2枚台頭してくると上位進出も見えてくる。

・幕張総合

秋は3回戦で専大松戸に敗れ、春は初戦となった2回戦で拓大紅陵に敗れた。
エースは左腕の須田。前チームでは早坂(現ロッテ)に次ぐ2番手として公式戦を経験した。左打者の時は1塁側、右打者の時は3塁側のプレートを踏むのが特徴で、以前より制球力も安定してボールも一段と力強くなった印象。捕手の安田と右打者のインコースを上手く使っての投球も良い。打線は1番の中橋や4番の安田が中心。二塁手の比留間の守備にも注目したい。
5回戦に進出した昨夏越えなるか。

・千葉商

秋は2回戦で千葉明徳に敗れ、春は初戦となった2回戦で四街道に敗れた。
選手宣誓を務める予選の主将の麻生は春の代表決定戦で先制打と同点打を放つ2打点の活躍で県大会出場に貢献。1年生ながら昨夏の全2試合に途中出場して安打も放った一塁手の橋口も楽しみな存在。守備も良いため、好投の光るエース山本を支えたい。

・昭和学院

秋は初戦で専大松戸に敗れ、春は県大会出場ならず。
投手陣は昨夏エースナンバーを背負った笈口とスリークォーターの山田、制球力がありストレートとスライダーのコンビネーションが良い佐藤の右腕3本柱。打線は1番の西山や5番の斉藤に力がありそうで、上位でどれだけチャンスメイクから得点までもっていけるかが鍵。投手が良いだけに勝負どころでのミスを減らしたい。

・船橋芝山

秋春ともに県大会出場ならず。
投手陣はエースナンバーを背負う小茂田や左腕で緩急の使える増田が中心。小茂田は登板時以外は三塁手や二塁手を務めるなど好フィールディングもみせる。一塁手の坂田や遊撃手の東海林も試合展開によっては登板機会がありそう。その東海林は出塁率が高く1番を打ち、瞬足で守備範囲の広い中堅手の福田と1,2番コンビを組む。力のある小茂田と坂田が中軸を打つが、全体的にコンパクトなスイングでコンタクトしてくる印象。

・市立松戸

秋は2回戦で千葉黎明にコールド負け、春は初戦となった2回戦で志学館に敗れた。
松井と広瀬の二遊間は県内屈指の守備力で、バッテリーを中心にした守備の堅さが武器のチーム。右翼手の曽宮の守備にも注目。左腕エースの清水は最速130㌔中盤でスライダーやチェンジアップも冴える。
力のあるチームだが夏は4年連続で3回戦敗退。今年はその壁を越えられるか。

Dブロック

このブロックは複数枚の好投手を擁しているAシード千葉英和とBシード千葉黎明が中心になりそう。好捕手の土橋を擁する市原中央、秋に県内で唯一中央学院に勝利した四街道のCシード2校も上位進出の力がある。
10年前の優勝校である東海大市原望洋や好投手の早川を擁する光英VERITASなどもノーシードから上位を狙う。
暁星国際ー我孫子東や成東ー我孫子、芝浦工大柏ー二松学舎柏の柏ダービーなど初戦から好勝負が期待される。

シード校

・Aシード:千葉英和

秋は初戦で習志野に敗れたが、春は4試合連続の逆転勝ちでベスト4まで勝ち上がり2013年以来11年ぶりのAシードを獲得。
投手陣の中心は左の石井と右の大谷で、共にストレートはコンスタントに120㌔後半を計測する。遊撃手の黒澤もリリーフで登板があり、130㌔前後のストレートには力強さがある。その黒澤は二塁手の鈴村と前チームから1,2番コンビを組んで今年も健在。新基準バットの影響は関係なく長打を連発していたルーレンが警戒されそうなだけに、飛田や大坂といった前後を打つ選手の役割も重要になってくる。

・Bシード:千葉黎明

秋は3回戦で千葉経大附にコールド負け。春は準々決勝で中央学院相手にリードして試合を進めていたが、9回に追いつかれて延長10回タイブレークで敗れBシードとなった。
投手陣はプロ注目で大型右腕の三田村、前チームから登板する菊池などを擁するがこの春は2年生の活躍も目立った。千葉学芸戦で2安打完封した左腕の米良や中央学院相手に好投した右腕の田代、初戦で好リリーフをみせたサイドスローの伊藤も夏も楽しみな存在。守備は二遊間を中心に安定しているが打線はやや迫力を欠いた印象のため、夏に向けてどのくらい打力が上がっているかはポイントになる。

・Cシード:四街道

秋は予選で中央学院に勝利も県大会は初戦で敗退。春は3回戦で千葉英和に序盤で3点リードも逆転負けとなったが2019年以来のCシードを獲得。
投手陣は秋に背番号1の麻生と春に背番号1の宇井が軸になりそうだが、120㌔中盤をコンスタントに投げられる福永も含めて2年生右腕3人の躍動に期待したい。ここに3年生の蒲原が控えていることも大きい。上位を打つ堀越はパンチ力があり4番の中野も良いが、夏に向けてはチーム全体で打力アップが鍵になりそう。試合前ノックでは内野と外野でノッカーを変えて行っており、外野ノックでは金属バット(恐らく新基準バット)でやるなど実践的な印象を受ける。

・Cシード:市原中央

秋は初戦で木更津総合に競り負け、春は3回戦で千葉経大附に敗れたが2勝をあげてCシードを獲得。
チームの中心は捕手の土橋。1番や3番と上位を打って新基準バットの影響は関係なく打球を飛ばすことができ、守っては2塁送球2秒を切る強肩にリードやフレーミングも含めて攻守でハイレベルな選手。4番の塚田にも力があり、この2人に走者を置いてまわしたい。投手は制球力が良く粘り強い投球が持ち味の作道が軸。夏に向けてこの春に登板のあった鶴岡や小野などで底上げにも期待したい。

ピックアップノーシード

・学館船橋

秋は2回戦で千葉学芸に敗れ、春は初戦で市立船橋にコールド負けで2年連続ノーシードから。
投手陣は昨夏の全3試合に登板している森脇がエースで、右サイドスローの濱口や左腕の菅谷が控える。打線はコンタクト力の高い多田と本城が1,2番コンビを組んでチャンスメイクする。捉えると長打のある坂本・山田・林が中軸に座る。

・君津商

秋春ともに県大会出場ならず。
投手陣は昨夏も好投した大語が縦割れの変化球が良く、緩急の使える左腕の角ヶ谷やストレートに力のある三塁手の冨永などが中心。長打力のある冨永は前チームからレギュラーで中軸を打つ。上位を打つコンタクト力のある山道の出塁が鍵になりそう。攻守でセンスの光る土屋もレギュラー争いに入っていきたい。

・我孫子東

秋春ともに県大会出場ならず。
1番遊撃手の井出が攻守の中心で、2番三塁手の高野も球際に強く守備が良い。投手陣はエース右腕の田口が軸となり、右サイドスローの両角が控える。
4年連続で3回戦敗退も昨夏は早坂(現ロッテ)から3得点をあげた。今年は壁を破れるか。

・成東

秋春ともに県大会出場も秋は市立松戸、春は千葉英和に初戦で敗れた。
投手と遊撃手をどちらも兼任する子安と佐瀬がチームの中心。及川や大友など昨夏を経験した選手も多く、この夏の躍進が期待される。

・我孫子

秋春ともに県大会出場は無し。
打っては中軸で投げてもエース格の小鷹狩が中心。小鷹狩の前を打つ2番の山田は俊足で中堅の守備範囲も広く、4番の加藤(琉)は秋の予選で本塁打を放つなど長打力のある選手。遊撃手の平山の守備も期待したい。投手陣では海老原や高橋などが控える。
夏は一昨年まで5年連続3回戦敗退で昨夏も8回終了時点で2-6だったが、9回に5得点をあげて逆転サヨナラ勝ちで4回戦進出を決めた。まずは昨夏越えなるか。

・木更津

秋春ともに県大会出場ならず。
チームの中心は前チームからレギュラーで遊撃手の石井(飛)。1番の菅原はコンタクト力があり、3番の中谷も力がありそう。投手陣は横瀬と原の両右腕が中心。ともに昨夏登板してコンスタントに120㌔中盤を計測していたが、更に力強くなった印象。

・千葉日大一

秋春ともに県大会出場も秋は長生、春は千葉黎明に初戦で敗れて昨夏はBシードだったが今年はノーシードから。
ともに佐藤→岡本の順番で継投。佐藤はテイクバックが小さくインステップして投げ、前チームからエースとして登板する岡本は制球力が高く130㌔前後のストレートにスライダーや落ちるボールも上手く使う。外野手兼任で左腕の田原も控える。打線は1番の内野が能力が高く出塁して後を打つの前嶋や馬場に繋げたい。両打ちの石橋は1球ごとに打席を変えることもあり、いぶし銀の活躍をみせる。

・安房

秋春ともに県大会出場も秋は習志野、春は市立柏に初戦で敗れた。
チームの中心は中軸を打つ主将の向後。球際に強い守備に加え、展開によっては投手としてマウンドにも上がる。秋の背番号1左腕の青木、春の背番号1右腕の吉田はともに球速はないが打たせて取る投球が持ち味。春は市立柏に1安打で敗れた。上田や福原など力のある選手もいるだけに、夏に向けた打力アップを期待したい。

・芝浦工大柏

秋春ともに県大会出場ならず。
エース格の小池は制球とスローカーブが持ち味で、松本や野中が控える。捕手の梶本・一塁手の中村・遊撃手の石川・中堅手の鈴木・右翼手の田中とスタメン半数が前チームからのレギュラーで、石川と田中は引き続き1,2番コンビを組む。昨夏は2回戦で幕張総合に6回コールド負けも早坂(現ロッテ)から中村が1安打。

・光英VERITAS

秋は県大会出場ならず、春は県大会初戦で敗退してノーシードから。
前チームからエースの早川はコンスタントに130㌔後半を計測するスライダーのキレも良い右腕で、ドラフト候補としても名前が上がってきそう。打線でも中軸を打って中心になる。捕手の森川や中堅手の菊池も打撃の能力が高く上位を打つ。
秋の敗者復活戦や春の県大会でも見られたが、序盤に守備のミスから複数失点をして敗れているため、そのあたりは夏に向けて課題になってきそう。

・東海大市原望洋

秋はベスト8進出も、春は初戦で千葉英和に序盤3点リードするも逆転負けで3年連続ノーシードからの登場。秋の準々決勝では中央学院相手に2回に7点先制するも徐々に追い上げられ、7回裏に一挙11失点でコールド負け。
1番遊撃手で主将の村上が攻守でチームの中心。捉えると長打のある中軸の佐久間・川添・三浦の前に出塁してチャンスメイクしたい。投手陣は昨夏も登板した制球の良い右腕の長澤がエース。夏に向けて右の竹野や左の畑中なども入ってくると層が厚くなる。
昨夏は9回裏に3点本塁打を浴びて3点差を追いつかれ、延長10回にサヨナラ押し出し死球で2002年以来21年ぶりの初戦敗退。勝ちきれなかった経験を活かし、10年ぶりの優勝なるか。

企画コーナー

大会概要

まずは今大会の概要をざざっと紹介。
甲子園では一部日程で二部制を導入するが千葉大会では実施せず、大きな変更点と言えるのは試合数と試合開始時間くらい。
テレビ中継のある球場に該当するのは千葉県野球場とZOZOマリン(チバテレが中継)、柏の葉公園野球場(J:COMが中継)。

・160校148チームが参加(連合チームが5チーム)。
・7/6(土)に開会式のみが行われ、試合は7/10(水)から行われる。
・決勝は順調に大会が進むと7/27(土)で、2015年以来の休日開催の予定。
・暑さ対策からテレビ中継のない球場では1日2試合。
・同様に暑さ対策で1回戦から準決勝まで第1試合は9時開始。(決勝は10時開始)
・以前から行われていたが、今年も3回と7回の終了後に給水時間を設ける。
・昨年に続いて継続試合が導入され、今年は新基準バットも導入。

注目選手

厳選して30人を1行程度で紹介。
菊地や三田村などプロも注目する存在から下級生もピックアップ。
球場でも中継でもお気に入りの選手を見つけて応援する楽しみもあるため、ぜひ参考までに。

梅澤(専大松戸):右投右打、投手
→下級生の頃から登板する県内屈指の右腕。最速149㌔でスライダーのキレも良い。
中山(専大松戸):右投右打、内野手
→1年夏からレギュラーの大型ショート。勝負強い打撃に強肩が魅力。
蔵並(中央学院):右投右打、投手
→最速140㌔超の大型右腕。打者としても春の県大会と関東大会で本塁打。
颯佐(中央学院):右投右打、内野手/投手
→強肩と瞬足で高い身体能力を誇るNext今宮(現ソフトバンク)。投手としても最速148㌔。
ルーレン(千葉英和):右投右打、内野手
→前チームから中軸を打つ右のスラッガー。
福井(千葉経大附):左投右打、投手
→キレの良いストレートとスライダーで三振の取れる好投手。
三田村(千葉黎明):右投右打、投手
→身長186cmの大型右腕で最速140㌔超。
久保山(志学館):右投右打、内野手/投手
→パンチ力のある打撃が売りの遊撃手。この夏は登板もありそう。
菊地(千葉学芸):右投右打、投手
→身長200cm体重103kgから最速149㌔を投げてMLBも注目。
竹内(拓大紅陵):右投右打、投手
→コンスタントに130㌔後半を計測する前チームからエースの大型右腕。
土橋(市原中央):右投右打、捕手
→強肩強打に瞬足も併せ持つ県内屈指の好捕手。
大家(学館浦安①):右投?打、投手
→春の習志野戦では最速137㌔でパーフェクトリリーフ。
尼形(千葉明徳):左投左打、投手
→最速130㌔後半で力強さも増した好左腕。
栗原(千葉商大付):右投右打、外野手
→昨夏から3季連続で本塁打を放っている右のスラッガー。
平林(千葉商大付):右投右打、外野手/投手
→大型の選手で4番を打ち、投手としても140㌔近いボールを投げる。
中谷(東海大浦安):右投左打、内野手/外野手/投手
→コンタクト力の高い打撃にキレのあるストレートを投げる二刀流。
早川(光英VERITAS):右投右打、投手
→最速140㌔超のストレートとスライダーで三振と取れる大型右腕。
森(虎)(千葉敬愛):右投左打、内野手
→昨夏は左翼席に本塁打も放っている左のスラッガー。
工藤(市立船橋):右投右打、投手
→最速140㌔超で前チームから主戦級。
花嶋(市立船橋②):右投右打、捕手
→来年のドラフトも意識できる強肩強打の捕手。
大野(市立船橋):右投左打、内野手
→1年夏には甲子園も経験した左の好打者。
根立(習志野):右投左打、内野手
→昨夏ZOZOマリンで本塁打を放っている左のスラッガー。
岡田(習志野②):右投左打、内野手
→昨夏の決勝では1年生ながら梅澤から本塁打。
石澤(木更津総合):右投右打、投手
→昨春の関東大会では慶応や常総を相手に好投。スライダーに沈むボールも良いサイドスロー右腕。
千葉(木更津総合):右投右打、投手
→1年春から公式戦で登板する最速140㌔超の長身右腕。
羽根(木更津総合):右投左打、捕手
→1年春から公式戦を経験して前チームからは正捕手。
戸島(東京学館):右投右打、投手
→最速140㌔超で昨夏はエースナンバーも背負った長身右腕。
一宮(八千代松陰):右投右打、外野手
→昨夏ZOZOマリンで本塁打。中軸で中堅手と攻守でチームの中心。
水竹(行徳):右投右打、内野手
→昨夏時点で182cm146kgの大型スラッガー。春の県大会で2打席連続本塁打を含む3安打5打点。
神谷(我孫子二階堂):右投右打、投手
→投げては最速140㌔後半、打っては高校通算30本塁打超。

過去10年の優勝校

・2014:東海大望洋(Bシード) ※校名変更前
・2015:専大松戸(Aシード)
・2016:木更津総合(Bシード)
・2017:木更津総合(Aシード)
・2018:木更津総合(Aシード)/中央学院(Cシード)
・2019:習志野(Aシード)
・2020:木更津総合 ※春大中止、夏は独自大会
・2021:専大松戸(Aシード)
・2022:市立船橋(Aシード)
・2023:専大松戸(Aシード)

この10年では木更津総合が4回の優勝で最多。専大松戸が昨夏で3回目、東海大市原望洋・中央学院・習志野・市立船橋がそれぞれ1回ずつの優勝がある。
2016年の木更津総合・2018年の中央学院・2019年の習志野・2021年と23年の専大松戸は春夏連続で甲子園に出場。このうち中央学院と専大松戸(2021年)以外はセンバツでベスト8以上に勝ち上がったチーム。
2018年の記念大会(東:木更津総合/西:中央学院)から5大会連続で私立と公立が交互に優勝して甲子園に出場しているが、その年に本命と言われるようなチームが優勝を果たしており、6大会連続で優勝はAシード校から。
初優勝は2018年の中央学院が最後で、連覇は2016年から2018年にかけて木更津総合が3連覇を達成して以来なし。
近年はシード校からの優勝が多く、ノーシードからの優勝は2010年の成田が最後。今年はいかに。

甲子園を振り返る

・2014:東海大望洋 →2回戦敗退(初戦)
・2015:専大松戸 →1回戦敗退
・2016:木更津総合 →準々決勝敗退(ベスト8)
・2017:木更津総合 →1回戦敗退
・2018:木更津総合 →3回戦敗退(ベスト16)/中央学院 →1回戦敗退
・2019:習志野 →2回戦敗退
・2020:木更津総合 →大会中止
・2021:専大松戸 →2回戦敗退
・2022:市立船橋 →2回戦敗退
・2023:専大松戸 →3回戦敗退(ベスト16)

過去10年の優勝校を振り返ったので甲子園での成績も。
夏の甲子園では、ここ4大会連続で初戦突破するも次戦で敗れて1勝1敗が続いている。昨夏も1勝1敗だったが2回戦からの登場のため、県勢では2018年の木更津総合以来となるベスト16となった。
県勢の優勝は夏3回だが、最後の優勝は1975年の習志野と約50年前。ベスト4は県大会をノーシードから勝ち上がった2010年の成田、ベスト8は2016年に早川(現楽天)を擁した木更津総合が進出したのが最後となっている。
安定はしているものの上位進出はなかなか出来ていないだけに、この夏の千葉県王者には春の中央学院に続いて上位進出も期待したい。

おわりに

第106回全国高等学校野球選手権千葉大会は7/6(土)に開会式のみが行われ、試合は7/10(水)から行われる。
今年は梅雨入りが遅く近年の酷暑もあって影響が出そうだが、アツい夏にしたいところ。
ぜひ球場でも中継でも!
では。

トーナメント表はこちらから
千葉県高等学校野球連盟 | chibaken High School Baseball (chbf.or.jp) より

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