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マイクロマネジメントは悪いのか?

「戦略論」からミンツバーグ先生が好きになってしまい、もともとオタク気質があるので、好きな人のことはもっと知りたいと思うので、さっそく「エッセンシャル版 ミンツバーグ マネジャー論」を読みました。

(ちなみにミンツバーグ先生の「戦略サファリ」はこっちで触れています)


「エッセンシャル版 ミンツバーグ マネジャー論」も期待通りの名著です!


正直、これはタイトルをかえればもっと売れると思います。余計なお節介ですが。

これは「マネジャー」というか「リーダー」「経営者」「管理職」はどんな役割を行うのか、という話です。

戦略論と同じく、マネジャー論でもミンツバーグは既存の理論がバラバラになっていることを批判しています。「マネジャー(リーダー)とはリーダーシップを発揮する」「マネジャー(経営者)は長期的な目標を立てる」というようなことを言えば説得力はあるが、現実のマネジャーはそうではない!

現実のマネジャーの仕事はこれだ!

名称未設定のデザイン

響きますね〜。

自分のマネジャーとしての動き方は間違っていなかったんだ、と勇気づけられます。

と、読んだあとなら分かりますが、正直図だけでは分かりにくいですね。ミンツバーグ先生は単純化を嫌うために、パッと見てわかるキャッチーさがありませんね。

この本は「俺が考えた最強のマネジャー」ではなく、大規模な組織から小規模な組織の現場のマネジャーからトップの経営者まで、仕事に張り付いて研究した論文がベースになっています。そのため、理想論ではなく現実を描いたものになっています。

自分にとって良かったのは、

・「自分は雑務をたくさんこなしているけれど、もっと長期的な計画に専念すべきか

・「細切れの時間ばかりになってしまって、まとまった時間がとれないがどうすべきか

・「情報収集よりも自分の頭で考える時間を伸ばすべきか

などの悩みが解決したことです。

結局マネジャーは、情報も取扱い(業界などの外部、会社についての内部)、人間も扱い(取引先など外部、スタッフなど内部)、実務も行い(交渉などの外部、雑務などの内部)、そういったことをすべて行う仕事だということがわかります。

非常に面白かった点としては、「マイクロマネジメントよりもマクロマネジメントが問題だ」という指摘です。

最近は、個々人の自発性に任せる、というような論調が強いです。書店に行ってもだいたい新しい本は「いかにマネジメントしないか」という本に溢れています。細かいことに口出しするのはマイクロマネジメントであり悪だ、という論調です。

しかし、実際にマネジメントを行うとそれで上手くいかないケースを経験します。

スタッフとの関わり方の良い答えはまだ悩んでいますが、この本は答えを探す心強い指針を示してくれます。

マネジメント(リーダー、経営者)を雰囲気ではなく、本気でやりたい人は必読です!

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