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梶原選手の文武両道っぷりが凄すぎる

チャリダー★快汗!サイクルクリニックというNHK番組の「トラック競技 日本代表に密着!」を見ていたら,自転車トラック競技日本代表の梶原悠未選手がインタビューされていた.

梶原選手は,世界選手権で大敗を喫した雪辱を果たし,金メダルを取るために,厳しい練習に取り組みつつ,筑波大学大学院で世界選手権出場選手のデータを集めて統計分析し,勝つ選手の特徴を炙り出して研究論文を書いたという.そして,みずからの研究で抽出した戦術を試合で実行して,世界チャンピオンになった.これだけでも凄いが,この論文を将来の選手養成に活かしたいという.

文武両道のレベルが異次元過ぎる.

ちなみに,梶原選手は,オムニアムとマディソンという種目で,東京オリンピックに出場する予定だ.2020年に世界選手権で優勝した種目はオムニアムだが,日本自転車競技連盟のサイトでは以下のように説明されている.

<オムニアム>
陸上の十種競技の様に複数の種目で構成される競技で、1日間で4種目を走る。各種目の順位により与えられるポイント(1位40点、2位38点、3位36点・・・。)の合計の一番高い競技者が勝利。ただし、最終種目のポイントレースでは、レースの得点がそのまま加減算され、最終順位が決定する。種目順も下記の通り決められており、スタートしなかった競技者は以後の種目に参加する事は出来ない。
①スクラッチ
②テンポレース
③エリミネイション
④ポイントレース

この「トラック競技 日本代表に密着!」では,日本代表チームを率いる名将ブノワの指導も特集されていた.ブノワ氏が指導するようになり,わずか数年で,日本チームは世界選手権等でメダルなしの状態から,金メダルを含む多数のメダルを取れるまでに成長した.

そのブノワ氏が練習について,以下のように述べていた.

今まで日本人選手は練習量もスプリントの本数も多すぎた.それでは力をセーブしてしまい限界を超えられない.世界で勝つには限界を超えた力を出さなければいけない.トレーニングから全力を出し切る習慣を作ることが重要なんだ.

力を出し切るというのは無茶苦茶難しいが,名将ブノワはそれを選手に要求し,選手はその要求に応えることで世界で勝てるようになった.

率直に,名将ブノワは凄いのだけれども,感心して終われる話ではない.分野を問わず,何らかの指導・教育に携わっている人は,やるべきことを正しくやっているかが問われる.個人や組織が成果をあげられていないとしたら,それは指導者・教育者が間違ったことをしているからではないか.

そう考えると,自分に突き刺さりすぎて辛い...

© 2021 Manabu KANO.

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