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「夜に星を放つ」を読んでコロナ禍の恋愛に想いを馳せる

良かった.5つの独立した短編からなる本書「夜に星を放つ」を貫くのは,夜の星空,あるいは星座.婚活アプリで繋がった恋人,夏の海で再会した幼馴染み,幽霊の母,隣の部屋に越してきたシングルマザー,継母と近所のおばあさん,コロナ禍を恨みつつ現代を生きる様々な登場人物が描かれている.

夜に星を放つ
窪美澄,文藝春秋,2022

不倫自伝小説「シンプルな情熱」を読む」にも書いたが,小説を読むきっかけを作るために,何かしらの賞を獲った小説を読んでみるようにしている.本書「夜に星を放つ」は直木賞受賞作だ.発表されてすぐに図書館で予約した.

「夜に星を放つ」の背景を知るのに,著者である窪美澄さんのインタビュー記事を読むのも良かった.例えば,これ.

直木賞「夜に星を放つ」 窪美澄さんインタビュー コロナの夜に優しい星を

目次
真夜中のアボカド
銀紙色のアンタレス
真珠星スピカ
湿りの海
星の随に

© 2023 Manabu KANO.

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