「夜に星を放つ」を読んでコロナ禍の恋愛に想いを馳せる
良かった.5つの独立した短編からなる本書「夜に星を放つ」を貫くのは,夜の星空,あるいは星座.婚活アプリで繋がった恋人,夏の海で再会した幼馴染み,幽霊の母,隣の部屋に越してきたシングルマザー,継母と近所のおばあさん,コロナ禍を恨みつつ現代を生きる様々な登場人物が描かれている.
「不倫自伝小説「シンプルな情熱」を読む」にも書いたが,小説を読むきっかけを作るために,何かしらの賞を獲った小説を読んでみるようにしている.本書「夜に星を放つ」は直木賞受賞作だ.発表されてすぐに図書館で予約した.
「夜に星を放つ」の背景を知るのに,著者である窪美澄さんのインタビュー記事を読むのも良かった.例えば,これ.
© 2023 Manabu KANO.