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本の紹介・読書の記録

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2024年2月の記事一覧

自分の「エンド・オブ・ライフ」をどうしたいか

終末期医療に関するノンフィクションで,京都の診療所が舞台のひとつ.色々と感じるし,考える.とても良かった.人は生きてきたようにしか死ねない.家族への向き合い方や自分の生き方について色々と考えて実行せねばと改めて強く思った. 本屋大賞 2020年ノンフィクション本大賞 受賞作. 看取りのプロフェッショナルとして,死を宣告された患者とその家族が,患者の人生の最後のときを願う通りに過ごせるように,在宅での終末期医療に自分の人生を捧げてきた看護師.診療所の仲間とともに,患者とその

「超デジタル世界」について考えてみる

ChatGPTなどの大規模言語モデル・生成AIが猛威を振るう前に出版された本であり,その話題はない.デジタルトランスフォーメーション(DX)やメタバースの表層的な技術紹介ではなく,ハウツウ本でもなく,ハイデガーなどの哲学も参照しつつ,社会文化に踏み込んだ考察がなされており,とても読み応えがある. 本書は日本のデジタル敗戦の話題から始まる.日本がデジタル後進国となってしまった原因はどこにあるのか.他方,GAFAMを生み出し独走するアメリカはどうなっているのか,どうなっていくの