
「るきさん」 全国職業婦人垂涎
私の憧れの女性は、るきさんです。
もちろんおびただしい数の女子が「るきさんになりたい」と考えている(よね?)はずだが、私は憧れすぎて危うく大学受験の面接練習で尊敬する人として挙げるところであった。
普通に考えたら架空の人物はだめだろう。
バブルに浮かれた時代も、地に足つけてぶれずに生きるるきさんは大変かっこいい。
えっちゃんとのドライな友情も理想的と思える。
だけど、るきさんがこんなにかっこよくいられるのは自由があるからで、そしてひとり暮らしで独身の女の子が自由であるということはもちろん経済的に余裕があることと同義である。
るきさんは在宅でレセプト業務をしていて、1ヶ月分の仕事が1週間で終わってしまうのだ。
全国職業婦人垂涎!である。
もちろん私も垂涎!!
というわけで経済的に自由を得たるきさんは、消費からも流行からも恋愛からも自由なのだ。
ああかっこいい、るきさん。
何にも縛られない自由なるきさんは図書館と切手を愛していて、愛するスニーカーを3足所有していて、年末は大掃除をする生活を丸ごと愛していて、そんな自分を愛するるきさんには他人の愛すら不要。
誰に認められたいとも褒められたいとも欲しないのだ。
周りが目まぐるしく動いても、他人がいい思いをしているように見えても、自分を愛していられれば他人に承認されずとも生きていける。
なかなかに難しいな、褒められたい私としては。