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【病院で働くということ】・・・Vol.:31 長期在職者と既得権益


勤務歴の長いスタッフ


病院に長期間勤務しているスタッフは、その組織内である程度信頼され、中核業務をになっていることが多いと思います。
その病院の歴史を見守り、自身の成長とともに診療を作り上げてきた自負と共に、周囲との人脈において院内で一目置かれた存在になっているかもしれません。
 
一方で、そのスタッフの存在自身が、組織の改革や生産性の向上の妨げになってしまっている状況もときに見受けられます。
中には新入職のスタッフに対して高圧的な態度を取る人や、
「私がルールブックだ」といった間違った認識のまま業務が進むことで、
組織内の円滑なコミュニケーションが妨げられているケースもあります。
 

誤った自己認識


「自分がいなければこの病院は回らない」

といった誤った自己認識がそのような状況を作り上げていることもあるかもしれません。
 
ある組織に長期間の在職したことにより年功序列的に職階があがり、その人材自体に性格的・業務スタイルに問題があっても管理者が黙認してしまっているケースがあります。
 
病院の看護スタッフの中では「お局」と陰口をたたかれてしまう、問題のあるスタッフは、どこの病院でも一人以上はいるのではないでしょうか。
 

どうすればよいのか?


このような状況を作らないために、まず打つべき手は定期的な配置転換です。
同じ業務のみに長期間従事することで、業務がブラックボックス化し、実情に見合わないルールが残ってしまうことがあります。
別のスタッフに変わり業務を見直していくことで、業務内容の透明性と一般化が進むと思います。

しかし、配置転換だけでこれらの問題がすべて解決するわけではないと思います。
特に、長期在職者自身がそのポジションや職務にうまみ・メリットを感じてしまっている場合、それを奪うことに抵抗感が出る可能性もあり注意が必要です。
それにより配置転換がうまくいかず、さらに同一部署に長期とどまるということも避けなければいけません。

周囲との関係性を壊すことなく、該当する長期在職者のプライドも損ねることなく、職場環境を整備していくことは、管理者として非常に神経を使うところではないでしょうか。

大切なことは…


病院管理者が常に意識しなくてはいけないことは、

日常業務や若手スタッフの教育において
ベテランスタッフが適切な業務管理が出来ているか、
該当する長期在職者に過剰な権限や権益がわたっていないか

 
を常に監視している必要があると思います。

時間が経てば経つほど、問題は複雑化・長期化してしまいます。
安易な配置転換も戒めなくてはいけませんが、長期に同じ職務に従事させることのデメリットも認識しておかなければいけないと思っています。

下は以前に投稿した内容です。ご参考までに。


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