Dr.エリプス

元消化器外科医・病院経営再建奮闘医 「病院で働くということ」By Dr.エリプス 病院で働く意義・病院運営・人事労務・キャリア形成について 現場・管理者 両方の立場からいろいろと書いていきます。

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元消化器外科医・病院経営再建奮闘医 「病院で働くということ」By Dr.エリプス 病院で働く意義・病院運営・人事労務・キャリア形成について 現場・管理者 両方の立場からいろいろと書いていきます。

マガジン

  • 「病院で働く」ということ・・・ Dr エリプス

    「病院で働く」こととはどういうことか。 外科医として25年以上を経過し、これから職業人として残された時間にできることはなんだろう、とふと考えました。 そこで、臨床の現場で実際に働いている人間が、どんなことを感じ、なにに楽しさや苦悩を感じ、どのように患者さんとコミュニケーションをとり、病院という組織で周囲と関係を気付きながら、どんなふうに働いているのかを、飾らない言葉で世間に発してみようと思い立ちました。 病院に勤務している医療関係者やこれから医療機関で働くことを目指して勉強している学生さん、病院受診をされる患者様、ただただ興味本位の方まで、「医者って(外科医って)こんなこと考えているんだ」「病院の仕事ってこんな感じか~」「うちの会社とはちがうなあ」なんて思っていただけるような内容にしていければと考えています。 週1回くらいのペースで更新していきます。 是非ご覧いただければ幸いです。

  • 医師のキャリアアップを考える

    医学部を卒業し、国家試験に合格して医師免許取得してから、本当の医師としてのキャリアが始まります。 キャリアアップのために必要な考え方や大切な要素をわかりやすく説明しています。

最近の記事

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医師のキャリアアップを考える(卒後15年目くらいから30年目くらいまで)

 医師のキャリアアップについて、これまで研修医~卒後5年目くらいまで、そして専攻医~卒後15年目くらいまでの期間について書いてきました。 今回はそれ以降の卒後15年目くらいから30年目くらいまでの医師としてのキャリアアップについて書きたいと思います(まさしく私の世代です)。    既に取得するべき専門医や認定医・資格は取り終え、各施設において指導的な立場であったり、主要メンバーとしての活躍が期待される年代です。  またクリニックを開業(親族の医院を継承することも)したり、研究

    • 【いんちょーの独り言 11.24】 病院管理者はプロジェクトマネージャー 院内の全ての業務・運営が円滑に進んでいるか目を凝らす スタッフ間の会話はどうか 業務のの滞りや偏りはないか 運営方針の理解はされているか 一歩引きながら、自分も一緒に動く でも心配は尽きない…

      • 【病院で働くということ】・・・Vol.:31 長期在職者と既得権益

        勤務歴の長いスタッフ 病院に長期間勤務しているスタッフは、その組織内である程度信頼され、中核業務をになっていることが多いと思います。 その病院の歴史を見守り、自身の成長とともに診療を作り上げてきた自負と共に、周囲との人脈において院内で一目置かれた存在になっているかもしれません。   一方で、そのスタッフの存在自身が、組織の改革や生産性の向上の妨げになってしまっている状況もときに見受けられます。 中には新入職のスタッフに対して高圧的な態度を取る人や、 「私がルールブックだ」と

        • 【いんちょーの独り言 11.18】 悩みごとは、言語化できれば半分解決 人に相談できれば、ほとんど解決 抱え込まないで、まずは周囲に相談してみる。

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        • 「病院で働く」ということ・・・ Dr エリプス
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        • 医師のキャリアアップを考える
          7本

        記事

          【いんちょーの独り言 11.15】 ご懐妊を公表しているスタッフが、妊婦さん用のユニフォームに変わっているのを見るとほっこりする。 産休に入るまで無理せず頑張って働いてほしい。 そして育休後にまた元気に戻ってきてくれるのを今から待ち望んでます。

          【いんちょーの独り言 11.15】 ご懐妊を公表しているスタッフが、妊婦さん用のユニフォームに変わっているのを見るとほっこりする。 産休に入るまで無理せず頑張って働いてほしい。 そして育休後にまた元気に戻ってきてくれるのを今から待ち望んでます。

          「どうしてあなたは病院へ?」~患者さんの病院への受診動機~

          「どうしてこの患者さんはこの病院を受診されたのか」 再診予定日の受診患者、他施設からの紹介受診、健診異常を指摘されての受診など、以前私が専門としていた消化器外科外来では、患者さんの外来受診理由が明確であることが多かったのですが、 当日に直接来院された患者さんのなかで、最初の主訴(腹部症状・肛門症状他)とは違った理由を診察が始まってから判明する、ということもあります。   診察時にうまく問診など受診動機を引き出せればいいのですが、うまくいかないと結局会話がかみ合わずに診察が終

          「どうしてあなたは病院へ?」~患者さんの病院への受診動機~

          【いんちょーの独り言 11.11】 中小規模病院の電子カルテ化は全国で半分程度らしい。クリニックも同じくらいらしいけど、こちらは新規開業される場合は電カルだろうからそのうち抜かれるだろう。 政府が期限とする2030年までに全医療機関の電カルオンライン化は達成できるのだろうか。

          【いんちょーの独り言 11.11】 中小規模病院の電子カルテ化は全国で半分程度らしい。クリニックも同じくらいらしいけど、こちらは新規開業される場合は電カルだろうからそのうち抜かれるだろう。 政府が期限とする2030年までに全医療機関の電カルオンライン化は達成できるのだろうか。

          【いんちょーの独り言 11.9】 インフルエンザ流行の宣言が報道で見られるようになってインフルワクチン接種希望患者さんも増えている。 管理者としてもインフル発症患者さんで病院が混雑するより、ワクチン接種患者さんが増えて外来が忙しい方が心安らかでいられる。いろんな意味で…

          【いんちょーの独り言 11.9】 インフルエンザ流行の宣言が報道で見られるようになってインフルワクチン接種希望患者さんも増えている。 管理者としてもインフル発症患者さんで病院が混雑するより、ワクチン接種患者さんが増えて外来が忙しい方が心安らかでいられる。いろんな意味で…

          【病院で働くということ】・・・Vol.30:仕事がデキる人の定義

          仕事がデキる人とは? 「あいつは仕事が出来る」 「あの人は優秀だ」 と職場では様々な評価がありますが、 実際にはどのような人を優秀・仕事が出来ると言うのでしょうか。 優秀な人が高学歴とは限りません。 そしてまた逆もしかり。 職場において優秀・有能と言われる人が必ずしも偏差値の高い学校出身であるとは限りません。 医師においても、日本の最難関医学部を卒業している人が、 かならずしも優秀とは限りません(もちろん超絶優秀な人もたくさんいます)。 実際には、病院と

          【病院で働くということ】・・・Vol.30:仕事がデキる人の定義

          『いんちょーの独り言 11.4』 今見えている世界の延長線ではなく 別の視野で、違うステージで楽しいことがないか いつもアンテナを張っていたい

          『いんちょーの独り言 11.4』 今見えている世界の延長線ではなく 別の視野で、違うステージで楽しいことがないか いつもアンテナを張っていたい

          『いんちょーの独り言 11.2』 「組織トップの思い」 を従業員にどのようにとどけるか 繰り返し言葉にすること 行動でしめすこと そしてそれぞれに一貫性を持たせること 訓示や指導ではなく 会話の中でさりげなく伝えていきたい

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          【病院で働くということ】・・・Vol.29:勤務医が歳をとって感じた自分のカラダのこと

          今回は少し自分自身のことを書いてみようかと思います。 現在私は地方の小規模病院で病院管理者をやっておりますが、1年前までは市中の中規模病院で消化器外科医をやっておりました。 研修医の頃から外科医に憧れ、そのまま四半世紀を外科医として過ごし多い時で年間300例近い手術(半分以上は執刀医として)に携わってきました。 外科医を辞めた理由はいくつかありますが、やはり年齢的にキツくなったことは大きな要因です。 これについて少し振り返ってみたいと思います。   年齢による変化 40代

          【病院で働くということ】・・・Vol.29:勤務医が歳をとって感じた自分のカラダのこと

          『いんちょーの独り言 10.30』 病院の外への情報は 中の人間も見ているはず お金をかけずに手間をかける ひとまずはホームページやSNSの活用かな

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          『いんちょーの独り言 10.28』 現状の仕事に満足していても さらに今やるべきことはないか もっと違う視点で やれることはないか 常に考えていたい

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          医師のキャリアアップを考える:女性医師のこれから

          女性医師の現状 現在医師になる世代はほぼ男女比は同数と言えるのではないでしょうか。 当然女性医師数は過去20年でも右肩上がりです。   その女性医師がどのような診療科を選択するか、これは男性医師にも同じことが言えると思いますが、それぞれの興味やライフプランの中でどのような専門領域を選んでいくのか、私自身その傾向を注意深くみています。   診療科の選択とライフプラン 以前より女性は妊娠・出産・子育てがあるため医師としてのキャリアには障害となると言われていましたが、もはやそ

          医師のキャリアアップを考える:女性医師のこれから

          『いんちょーの独り言 10.25』 それなりに忙しく働いたつもりでも 月締めの売り上げがそれほど伸びていないことがある 逆にあんまり忙しくないなあと思ったときは やっぱり数字はよくない(当たり前か) 結局もっと頑張れよ、ってことだと自分に言い聞かせる。

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