ビジネスモデル全史 【フリーミアム】 薄学大学生の日記
大学生とは、往々にして勉強しないものである。僕もその例にもれず、1年生という貴重な期間をかなり無駄にしてしまった。この自粛期間は、そのことに気づかせてくれただけで僕にとってはかなり有意義だったといえる。
そんなわけで、大学1年生がおおよそ身に着けているであろう教養を、知識を、知見を、何一つ身に着けてこなかったわけであるが、このままでいいわけがない。だからこの時期を利用して勉強を始めようというわけである。
分かっておいて欲しいのだが、これから発信していくnoteは自分の知識を人に提供するなどという、高尚で有意義なものでは決してなく、自己満足で「こんなもの勉強したよー、見てみてー」という風にだらだら書き連ねるだけの駄文である。それでも良いという方だけ読み進めていただきたい。
マンガ ビジネスモデル全史 新世紀編
本著は、この新世紀に君臨するビジネス界の巨人たちを例にとり、それがなぜ成功したか、どういう経緯があって成功したのかを研究するものである。ビジネスモデル全史、という名をとっているが決して歴史書や教養本ではない。現代のビジネスに携わる者全てが読むべき『教本』である。
どういう風にアイデアが生まれたのか、どんな経営戦略が成功を収めたのか、収益はどうやって上げたのか、資金調達は、顧客開拓は、必要なパラダイムは、それらが全てこの一冊に詰まっている。
マンガならではの軽快な語り口で、その実は濃厚。紹介されている起業家や専門家や著作も豊富で、読了後も勉強が止まらない。まごうことなき名著であると思う。
フリーミアムについて
そのビジネスモデル全史にあるものの一例として、ネット時代の成功例の代名詞、「フリーミアム」について軽く語ろうと思う。
「フリーミアム」とは「free」と「premium」とを合わせた造語であり、無料を核にした収益モデルのことである。有料会員システムを導入しているクックパッドなどのサイトや、課金アイテムで収益を上げるソシャゲなどがその代表例で、このnoteもその一つだ。広告で収益を上げるSNSなどもその一例といえるだろう。これらの例から分かるように、フリーミアムは「サービスの提供コストがほぼゼロ」だから成り立つビジネスモデルなのである。
フリーミアム関連で有名な著作には、『Free: The Future of a Radical Price』があり、この作品は期間限定でネット上に無料公開し、フリーミアムを実践することにより、大ベストセラーとなった。著者は、ネット時代の売れ方を暴いた『ロングテール』を書いたビジネス科学者のクリス・アンダーソンだ。いまや、このフリーミアムは現代ビジネスに必要不可欠なものとなっている。爆発すれば一気に市場を独占でき、そうでなくとも、顧客層を広げることで安定した収益を目指せる。しかも提供コストはほぼかからない。
まさに夢のようなビジネスモデルだとは思わないだろうか???
そんなわけないやん
現実は非常である。そんな夢のようなビジネスモデルは、どこまでも現実的なビジネスの世界には存在しないのである。
誤解しないでほしいのだが、今まで書いてきた文に何一つとして嘘は無い。ただ、きちんと落とし穴が存在し、ゲームアプリのケース以外での成功例はまれというだけである。
フリーミアムで成功するために必要なことは多々あるが、一番重要なことを一言で表すなら、それは「無料プラン」と「有料プラン」とのバランスであるだろう。無料プランと有料プランの差別化がうまくいかなければ、有料プラン加入での収益は望めず、無料プラン自体が魅力的でないと、フリーミアムの利点が活かせず、口コミやコミュニティ会員ベースの拡大が効かない。フリーミアムは決して簡単ではないのだ。
締め
読んだものの受け売りをつらつらとつづってきたが、いかがだっただろうか。薄学の身で出過ぎたことを言って、『ガチの方々』の反感を買ってないといいのだが、、、
出過ぎたマネのついでにさらに言わせてもらえば、フリーミアムはいまやGAFAも例外なく用いる、時代を代表するビジネスモデルだ。簡単ではないとはいえ、フリーミアムという暴れ馬を飼いならすことが現代のビジネスで成功をつかむカギであることは間違いないだろう。
締めの締め
これが本当に最後です、すみません。熱中のあまりこれが何の記事であったかを失念していた。いかがだっただろうか(2回目)。『マンガ ビジネスモデル全史 新世紀編』には、今回紹介したフリーミアムを含め、約20もの議題について詳しく書かれている。現代でビジネスについて模索するすべての人が読むべき教科書なので、是非読んでみていただきたい。
本当に勉強始めたばかりなんで、間違いとかあればご指摘ください、、、。
ではまた。