【ふしぎ旅】田螺不動
新潟県新発田市に伝わる話である。
菅谷不動は、現在でも多くの人が参拝に訪れている。
場所としては、かなり田舎にあり、周囲には小さな集落と田畑があるだけだが、そこに立派な寺があるのでビックリする。
寺の本堂まで、弁天堂、地蔵堂などいくつもの堂を過ぎ、垢離場には小さな不動明王が祀られている。
伝説にある本尊は、数年に1度の御開帳となっており普段は見ることが出来ない。
それが理由なのか現在では、みたらせの滝のところにあるお不動様に多くの人が参拝している。
滝下に不動明王がおるが、数メートルの滝つぼをあけて、水をかけると願がかなうらしい。
意外と力とタイミングが必要で、なかなかに成功するひとは少ないようだ。
かつては、この滝つぼに田螺を奉納したと言う。目視では確認することは出来なかったが、確かにいることはいるらしい。
おこもり堂に籠る人はいなくなったが、まだ昔ながらの人が、眼病予防にと、ここで目を洗ったりここの水を汲んでいく人もいるという。
何かしらの、効能がある成分が含まれているかもしれないが、そこまで検査したとの報告は見つからなかった。
それにしても、火事の被害から救う仏像、石仏の話は多くあるが、本尊を護る田螺というのが、いかにも、農村にあるお寺の話で面白い。
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