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理系脳の基礎づくり!数の覚え方

数に対する効果的なアプローチ

1歳を過ぎて子どもが少しずつ言葉を話し始めると、親としては「次は何を教えればいいだろう?」と考えることがあるかもしれません。その中でも、数を覚えさせることは、子どもの論理的思考問題解決能力を育てる上でベースとなる非常に重要なステップです。「数に強い子に育てたい!」と願うパパ・ママに向けて、理系脳を発達させるための数の覚え方をご紹介します。

数への興味が現れる時期とは?

私の娘は現在2歳10ヶ月ですが、100まで数えるほど数に関して非常に興味を持っていて、少なくとも1から20までの数詞数字数量すべて一致している状態です。この発達は通常、4~5歳頃に見られるものですが、娘は数に対して非常に強い感受性を示す「数の敏感期」に1歳台で入ったため、一足早く数の理解を達成することができました。

そもそも数の理解とは?

子どもが1から順に数を言えるようになると、親としては「数を理解した!」と感じるかもしれません。しかし、この段階ではまだ数を単なる言葉として覚えているだけであり、正確な数の理解には至っていないことが多いのです。

数の理解には、以下の3つの要素が揃うことが必要です。

  1. 数詞(いち・に・さんなどの言語的な表現)

  2. 数字(1・2・3などの視覚的な表現)

  3. 数量(実際の物の数)

たとえば、子どもが「いち・に・さん」と言うことができても、リンゴの絵を見て「リンゴが3個ある」と認識できない場合、それは数詞と数量が一致していない状態です。この3つの要素が一致することで、初めて「数を理解した」と言えます。

数への興味を引き出すためのアプローチ

数を覚えるには、日常生活の中で自然に触れる機会を増やすことが効果的です。例えば、散歩中に花を見かけたら「ひまわりがあるね。1本、2本、全部で2本だね」と数えてみたり、食事の際に「今日はデザートにイチゴがあるよ。何個あるかな?」と声をかけて、指差しながら数えて教えます。

こういった日常の何気ない会話の中で数を意識させることで、子どもは数に対して興味を持つようになります。この段階では、あまり結果にこだわらず、楽しんで数えることを重視しましょう。数に興味を持たせることが最優先であり、数を正確に理解することは後から自然とついてきます。

数字を覚えるためのヒント

1~2歳児に数字を覚えさせるには、まず身の回りに溢れている数字に注目することが大切です。子どもが数字に対して興味を持てるように、あたかも「宝探し」のように数字を見つけさせるのは効果的な方法です。

身の回りの数字を見つける

例えば、エレベーターのボタンには1から順番に数字が並んでいます。「見て、5って書いてあるよ!5階に行こう!」と声をかけることで、子どもは数字を意識し始めます。また、カレンダーや時計、車のナンバーなど、日常生活の中で数字が見つかるシーンはたくさんあります。数字を見つけるたびに「これは8だよ」「これは3だね」と声をかけることで、数字に対する理解が深まります。

数で遊んで数詞と数量を一致させる

数詞と数量を一致させるためには、遊びを通じて数に触れることが非常に効果的です。サイコロを使って「1が出たね」「次は5が出たよ」と言いながら遊ぶことで、数詞と実際の数量が一致するようになります。5くらいまでの数を理解するようになったら、ドッツカードなどを使って視覚的に数量を認識させることもおすすめです。

手遊び歌も効果的です。おすすめは「すうじのうた」。この歌では、指を使って数を増やしていくため、数詞と数量が視覚的に一致しやすく、数の概念をより早く習得できるようになります。

百玉そろばんを使った数の学習

数の理解をさらに深めるためには、「百玉そろばん」などの教材を使うことも非常に効果的です。百玉そろばんは視覚的に数量を捉えやすく、実際に指先で動かすことで脳に良い刺激を与えることができます。数を視覚的かつ触覚的にとらえることで、数の概念をより深めることができます。娘の場合は、「2つずつ動かしてみよう」といった形で数の塊を意識させることや、「4個と6個、合わせて10個!」のような形で足し算の練習にも応用しています。駒がカラフルなものだと色の名前も一緒に覚えられていいですね。

数の敏感期を逃さないために

モンテッソーリ教育では、敏感期と呼ばれる時期に適切な環境を与えることで、子どもが驚くほどの成長を遂げるとされています。数に関しても同様で、敏感期が来たと感じたら、積極的に数に触れる機会を提供することが重要です。

個人差はありますが、数の敏感期は3~6歳頃に見られることが多いとされています。この時期に数に触れる機会をたくさん与えることが、理系脳の基礎を育むために重要なポイントとなります。

わが子の興味の変化をとらえよう

子どもが数唱を始めたら、数に対して興味を持ち始めた証拠。ぜひたくさん声をかけてあげてください。初めは子どもの反応が薄くて独り言のように感じるかもしれませんが、毎日の積み重ねが数の興味へ、そして数の理解につながります。また、遊びを通じて数に触れる機会をどんどん作ってあげましょう。たくさんの数に触れてその概念をしっかりと身につけておくことにより、理系脳の基礎を築いて将来の知性の発達に大きな影響を与えることは間違いありません。

数の敏感期には終わりがあります。今がその時期であると気づくことさえできれば、たくさんのインプットをするチャンスです。親として少しでも数に興味を持つ機会を増やすことで、未来の数学や科学に強い子どもを育てることができるかもしれません。ぜひ賢い子を育てましょう!

では!あゆより「理系脳の基礎づくり!数の覚え方」をお届けしました。

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