竜王戦が藤井八冠の4連勝で終わった!すごい将棋だった!
こんにちは、サカモトです。
先日、竜王戦の話を書きました。挑戦者の伊藤匠七段が異次元の戦いに持ち込んで、この対局はもしかするともしかするかもですよ、という内容でした。
結果から書くと、予想は外れました。完璧な内容で、藤井さんの勝ちでした。
ちょっと恐ろしさを感じる内容でした。
振り返ると、
一日目の終わった時点では、AI形勢判断では伊藤七段の若干有利でした。
それが二日目再開後、早々に伊藤七段が指された6七銀の一手で逆に藤井八冠が若干の有利となりました。
その後は、そのまま有利を維持し、逆にその有利さを拡大して、藤井八冠の勝ちとなりました。
つまり、伊藤七段が一日目完璧に指して、藤井八冠を異次元の戦いに持ち込み、有利となるも、二日目のたった一手の緩手によって逆転されたということです。
将棋って、何十手と間違えないように指せるほど、簡単なゲームではなく、人間は間違いをおかして、逆転をし合うゲームなんですけどね。
引退した加藤一二三九段、通称ひふみんははっきり、6七銀が悪手で、別の手を指せば勝ちだったでしょうと言っていますが、そんな簡単とは思えませんけどね。
そして、最後も圧巻でした。
他のプロ棋士が読めていない三十七手詰めで詰まして勝つという離れ業です。
しかも、もっと短い手数で詰ませることに途中で気づいて、反省しながらの勝利でした。
詰み手順の途中で、藤井さんが少し考え込んで、もしや詰み手順が分からなくなったのではと思いましたが、なんてことなくもっといい手順があったと反省したというわけです。
恐ろしすぎます。
果たして藤井さんをタイトル戦で負かす棋士は現れるんでしょうか?
さて、これで2023年のタイトル戦はすべて終了しました。年明けのタイトル戦は王将戦と棋王戦ですが、現在、挑戦者を決める戦いの真っ最中です。
王将戦は、挑戦者決定リーグの大詰めを迎えていて、永瀬八段、菅井八段、羽生九段の三人に絞られています。
個人的には羽生九段を応援しています。
そして、棋王戦は、挑戦者決定トーナメントはのベスト4まで終わっていて、果たして4人のうち誰が挑戦権を獲得するかという状況です。
伊藤七段がここでも勝ち上がっています。
そして、忘れてはいけないのが藤井八冠の記録面です。
この対局により8割4分8厘まで勝率を上げてきました。
これまでの歴代の勝率ベスト1は8割5分4厘なのですが、この記録を超えるのでは?と少し話題になってきました。
これまでも歴代一位を取るのではと言われてきましたが、惜しいところで逃してきました。
八冠を達成した年に勝率歴代1位をとったらすごいことですよ。
しかし、あの男は本当にやり遂げそうなのが怖いところです。さてさて、どうなるんでしょうかね。