書評「東京貧困女子」あまりの悲惨さに息を止めながら読んだ!
こんにちは、サカモトです。
今回はこちらの本の紹介です。なんか悲惨すぎます。
作者
この本は、風俗やアダルトビデオなど社会の裏側の女性に焦点を当てた本を何冊も書いているノンフィクションライターの中村淳彦さんです。
中村さんは、Voicyのパーソナリティもやられています。アンダーグラウンドな人を描いているので、社会の裏側の人間で、ちょっと怖い人を想像していましたが、声を聞く限りは、とても明るく楽しい人です。
ちょっと意外でした。かなり深刻な話を軽い口調で話されています。例えばこの配信とか。
内容
この本は、東京で暮らす貧困女性にインタビューした話をまとめたものです。
東洋オンラインの女性編集者から声がかかります。「女性の貧困で連載をしよう」と。そこから、中村さんとこの書籍編集者との二人三脚で連載が始まるわけです。
その連載内容を一冊にまとめたのがこの本です。
最初の一人目
パパ活の掲示板サイトから連絡した最初の一人目がなんと、国立大学の現役の医学部生。しかも、有村架純似の美少女だそうです。
その女性が実家が貧乏であるため、大学の部活に参加するため、お金が必要となり、恋人がいるにも関わらず、パパ活や風俗でバイトをしているという。もちろん、彼氏や友達にはそのことを秘密にしながら。
読んでいて、苦しくなってしまいました。なんか悲惨で息を止めながら読みました。
10人以上の女性が登場
この強烈な一人目から始まり、この本では、様々な貧困女性が登場します。
はじめは学生。学生生活を送るため、やむなく、家の事情などで風俗で働くという。
中には、学業のために借りたはずの奨学金を奪っていく父がいる女性もいたりします。
当然ながら、生活が成り立たなく、風俗で働き、そして、卒業後には、返済しなければいけない借金が残される未来が待っているということを意味します。救いがなさすぎる。。。。
そして、中盤から社会人の貧困女性が出てくるのですが、意外なことに、みんながみんな、貧困家庭出身ではないことです。
子度の頃は裕福な家庭に育ちながらも、介護やシングルマザーとなったことで、まともな職につけず、貧困に陥ってしまった人もいるということです。
とにかく、いろんな貧困女性が出てきます。
共通しているのが、今の苦しい生活をなんとかしたいと思っていること、でも、なんとかする術が見つからず絶望に陥っています。
読んでいて、とにかく救いがなく、苦しい。途中で吐き気がしながら、目を背けたくなりながらも、この現実に目を背けちゃだめだと必死に読みました。
そんな本です。
Kindle unlimited の対象の本なので、Kindle unlimited の加入者はぜひ読んでみましょう!
ドラマになるらしい
ちなみに、この苦しくて、救いのない話がドラマになるそうです。
風俗やパパ活なと際どい話が満載なんだけど、どんなふうに映像化されるのか楽しみです。
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