見出し画像

飲食業が苦境に立たされる今、あえて居酒屋チェーン店のアプリを比較してみた

みなさん、こんにちは!
緊急事態宣言が発令され、今まで気軽に楽しめた居酒屋さんにも、簡単に行くことが出来なくなりましたよね?
そんな、当たり前のようにお店に来ていただいてサービスをすることが難しい今、居酒屋さんはどんな対策をとっているのだろう?と疑問を持ちました。
そして今回はその答えをアプリから見つけ出そうと思い、アプリ比較をすることにしました。

※今回比較対象としたアプリは、調べた当時iOSフード/ドリンクランキングに入っていたアプリと、個人的にUI/UXが優れていると感じたアプリに絞りました!


■まずは結論から

アプリ比較に移る前に、最初に結論を出しておこうと思います!
僕が居酒屋チェーン店アプリの比較をした事で見つけた結論は、
以下4点になります!

まとめ-100

1については、僕が調べた限り、飲食店アプリ全体を通して見ても居酒屋系アプリはだいぶ少なかったです。またランキングに入ってくる居酒屋系アプリは極めて少ない印象を受けました!
なので、今のところ居酒屋さんはアプリに力を入れていない傾向があるのかも?と感じました。

2については、ユーザビリティが良いアプリがランキングに入っており、ユーザビリティが良くないアプリがランキングに入っていなかったのは大きな気づきでした。

3については、オリジナリティが良いと印象に残るのは、確かにそうだなと再確認する良いきっかけになりました。

4については、ユーザビリティが良くオリジナリティもあるアプリはランキングが高くなりやすいのでは?と仮説を見つけられました。


■比較アプリ一覧

今回比較したアプリは、調査した当時にiOSフード/ドリンクランキングに入っていたアプリと、個人的にオリジナリティが面白いと感じたアプリに絞りました。

1.ギンダコスピリッツ

アートボード 1 のコピー 4-100

ダウンロード先: https://apps.apple.com/jp/app/%E3%82%AE%E3%83%B3%E3%83%80%E3%82%B3%E3%82%B9%E3%83%94%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%84/id1474205409

会社:株式会社ホットランド
対応OS:iOS/android


2.寧々屋

アートボード 1 のコピー-100

ダウンロード先: https://apps.apple.com/jp/app/%E5%AF%A7%E3%80%85%E5%AE%B6-%E5%85%AC%E5%BC%8F%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA/id1474926802

会社:株式会社アトム
対応OS:iOS/android


3.塚田農場

アートボード 1 のコピー 3-100

ダウンロード先: https://apps.apple.com/jp/app/%E5%A1%9A%E7%94%B0%E8%BE%B2%E5%A0%B4%E5%85%AC%E5%BC%8F%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA/id1262702505

会社:株式会社エー・ピーカンパニー
対応OS:iOS/android


4.一休

アートボード 1 のコピー 2-100

ダウンロード先: https://apps.apple.com/jp/app/%E4%B8%80%E4%BC%91%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA/id1436804106

会社:株式会社一休
対応OS:iOS/android


■ユーザビリティが良いと感じたアプリ(ランキングに入っていた!)

調べていく中で気づいたことは、ユーザビリティが良いアプリはランクインしやすいのでは?ということでした。
僕の知らなかった居酒屋さんのアプリがユーザビリティが良くランクインしており、逆にユーザビリティをよく感じられなかった大手居酒屋さんがランクインしていないケースも多く見受けられました。
このことから、いかにユーザビリティが重要かを感じました。

・ギンダコスピリッツ(iosフード/ドリンク部門ランクイン:すっきりとしたUIで、迷わない設計!)

アートボード 11 のコピー 2-100

【ユーザビリティ】
ホーム画面のナビがすっきりしており、導線で迷うことがないなと感じる。
例えばクーポンメニューを見ると、クーポンごとの説明も簡潔でボタンも迷わないように一つだけにとどめている。
ホームから、各メニューの導線がすっきりしており、簡潔でユーザーの使いやすさをとても考えられた設計だと感じた。

・寧々屋(iosフード/ドリンク部門ランクイン:予約がユーザーファースト!)

アートボード 11-100

【ユーザビリティ】
最初のステップでは、現在地近く、もしくは県から探せる導線で迷うことなく次のステップへ行けました。
次のステップでは、対象となる店舗の店舗名と外観の写真が表示されるため選択がしやすいデザインになっていました。
そして最後のステップでは、画面上部に予約を促すボタンを設置し、早く予約したいユーザー心理に応えていました。
また画面下部に店舗情報を置くことで、初回利用のお客様にも配慮している設計だと感じとれました。


■オリジナリティが良いと感じたアプリ(印象に残りやすかった!)

アプリをいくつも比較していると、あの機能ってどのアプリにあったっけ?あのデザインのアプリってどこだっけ?と考える時間がありました。
つまりは印象に残りにくいことが多かったです!
しかし、オリジナリティが強く出ていて、そのアプリならではの体験があったアプリはそのようなことがありませんでした。
競合とは機能や見せ方がどうしても似通ってしまうことがあると感じるため、オリジナリティを出して印象に残すことも大切だと再認識させられました。

・塚田農場(出勤・昇進機能で、来店意欲を駆り立てる!)

アートボード 11 のコピー-100

【オリジナリティ】
ホーム画面から出勤(来店)を選び、コードを読み取ると出勤となる。さらに出勤簿を見ることで、次昇進するにはあと何回出勤(来店)すればよいか確認できる。その昇進できる役職も確認でき、お客様の来店意欲を駆り立てられるユニークな体験を設計されていると感じた。


■ユーザビリティもオリジナリティも良いと感じたアプリ(ランキング最上位で、印象にも残った!)

今回比較した全てのアプリの中で、最も高いランキングのアプリを調べました。
そのアプリはユーザビリティが良く感じれて、またオリジナリティもしっかり感じ取れました。
やはりランキング上位に食い込むためには、ユーザー目線が考えられており、かつ印象に残るオリジナリティが必要なのかも?と発見!

・一休(iosフード/ドリンク部門上位ランクイン:使いやすい店舗検索に、一休らしい遊び心!)

アートボード 11 のコピー 3-100

【ユーザビリティ】
店舗検索では、マップ上のピンがアニメーションし場所をわかりやすく表示してくれる。マップを使うとユーザーに投げやりになることが多いと思うのですが、ユーザーに丸投げせず導線も考えられており使いやすかったです。
【オリジナリティ】
居酒屋さんは彩度が高く、賑やかなサイトやアプリが多いと思っていたのですが、実際はそういうサイトやアプリはなかなか見つかりませんでした。
その中で、一休はサイトもアプリも彩度が高いデザインに、手書きのような親しみのあるフォントや画像を一貫して使用していました。
さらにアプリではスクラッチ機能を使うなど、見た目のデザインから機能含め一休の遊び心がオリジナリティとして設計されていると感じました。


■まとめ

全体を通して、飲食業が苦境に立たされる今、まだ居酒屋さんはアプリを重要視していないかも?と感じました。
またそんな競合が少ない今だからこそ、ユーザビリティとお店のオリジナリティをしっかり設計できれば、ランキング上位を狙いやすいのではないか!?と思いました。
本日は以上になります!ここまで読んでいただき、ありがとうございました!


また、弊社ネットイヤーグループではアプリ構築のご支援やUXデザインのお取り組みを行っております。今回の記事のように「ユーザー視点」に重きを置いたアプリサービスや次世代の「デジタルとフィジカル」をつないだサービス構築を提供しております。DX推進・マーケティングをご担当されている皆様、ぜひ一度サービスの詳細をお問い合わせくださいませ。

「次世代の買い物体験アプリ支援サービス」お問合せフォーム


画像11

近藤 愛斗(こんどう まなと)
ネットイヤーグループ デジタル&フィジカルデザイン部 フィジカルデザインチーム。
大学時代にアート活動を始め、卒業後はその活動を活かすべくWebデザインを学びWeb制作会社に入社。
その後デザインと向き合う中で、UXデザインがデザインの本質と気付き、2021年からネットイヤーグループに参画。

いいなと思ったら応援しよう!