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Photo by
mikaruma
アシカショーを見て自信が出てくる
数年前友達と南知多ビーチランドに行った。たしかイチゴ狩りに行った帰りで近くに何かないかなと調べたらあったので暇つぶしに行ったのを覚えている。
餌を持っていると飛び跳ねてくる魚と触れ合ったり、イルカかペンギンか忘れたが触れ合うことが出来たりとにかく「触れ合い」に力を入れている水族館だった。
その水族館で1番記憶に残っているのがアシカショーだ。特になんの変哲もない、普通のアシカショー。なぜかそれを見てる時に感じた事を今でも覚えている。
アシカショーといえばアシカが芸を覚えて披露するものだが、その「芸を覚える」というのがすごくないか。
自然界にいたら絶対にやらない事だ。天敵に見つかったって「お前一芸やってみろ」なんて言われる訳がない。その前に食われる。きっと彼らの本能にも芸を覚えるなんて組み込まれていないはず。
それにも関わらず人間の言う事を聞き、指示された芸をする。これってかなりすごい事ではないか。きっとたくさん練習したんだろうけど、それ以上に可能性の広さに驚く。
そう思うと私たち人間が何かをやろうとするなんて簡単な事に思える。言葉は分かるし、やり方だって調べたらいくらでも出てくる時代だ。アシカ以上に可能性は無限大かもしれない。自信が出てきた。
いつも以上の拍手をし、手がヒリヒリしながらアシカショーの会場を後にする。心は清々しい。
そんな事をふと思い出した。アシカショーの内容なんて1つも覚えてはいなかったのに。