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ミーガンを観る
2のあらすじが面白そうなので観た。
そもそも俺は1のにまったく惹かれなかった。「もうチャイルド・プレイの亜種はいいよ……」と思っていたからだ。
だがこけおどしの雰囲気映画を量産しているA24とは違い、こちらは低予算ながらも高品質で面白い作品を量産しているブラムハウスである。やはりというべきか、こちらの予想を超えてくるロボットバトルを披露してくれた。単なる凡百の人形スラッシャー映画で済ませないところが素晴らしい。
おれがブラムハウスでいいなと思うのは、いわゆるアメリカ的なホラーでありつつもスッキリとさせてくれる部分で、Jホラーのどんよりした味わいとは違い、襲ってくる困難(幽霊とか殺人鬼とか)に負けるのではなく、それらを乗り越えて人間として成長するための要素にしてくれる部分だ。この映画も一見ただの人形スラッシャーのようでありつつ実は家族の話であったり、またロボットバトルであったりと、キャッチーさが仕込まれている。
ブラムハウスは“恐怖の工場”と言われつつもそうしたキャッチーな部分を怠らないからこそこの業界で強烈な存在感を放っているのだなあ、と思ったのであった。
A24みたいななんちゃってアート系インディペンデント映画会社とは違うのだよ。なんちゃってアート系インディペンデント映画会社とは。
余談:
ジェイソン・ブラムはA24に関して「A24は確かに目立つブランドだが、彼らが推すのは「エレベイテッド(高尚な)」ホラーで、僕は正直この言葉が嫌いだ。ホラーは大衆娯楽だと考えているからね。ホラー以外にも賞狙いの作品(笑)を多数手掛けているし、ブランドの方向性は全然違うよ。」と語っている。まったくもって同感である。